創作ダンス『和子たち』

神宮司和子による初期作品

         創作ダンス『和子たち』とは

その名は和子 その絵はボールペンの青と赤だけ

舌と脚は縺(もつ)れて絡(から)まる

しぶとく 自由で 不自由な人

金の無心を断られ次第に人間から遠のきノラ猫と愛の交歓するも

強制保護されシマちゃんと今生の別れ

家族なし 生活の制約なし 病と加齢 そして孤独

抵抗とは生き続けることへのエネルギー

和子の狂気 ダークミューズ和子に自分を重ねて

チーム『和子たち』は踊ります

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チーム『和子たち』/ 坂本泉(脚本)、浅川洋、川口園子、伊折淑子、TOKI

振付け:鈴木つな

音:チェロ 山本護(日本基督教団八ヶ岳教会牧師) DJ t2o

協力:ダンスクラブ@マネキン堂

*神宮司和子 1953 甲府市生まれ 絵画、短歌 2014-プラクシスメンバー 

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厳かなチェロの演奏から始まる
自作の絵をけなされて受け入れてもらえず苦しむ和子 第一場面
次第に認めてくれる人が現れた喜び
互いの痛みを手当てしながら進む痛みの行進 第二場面
第三場面ではまず野良ネコしまちゃんが登場
睦み合う和子と野良猫しまちゃん
そして和子の短歌から抜粋編集した自由を求める詩歌の群読が轟く
闘う姿には各自の人生の辛さを重ねて
自由を求めて抵抗の果てに力尽きるが
やがて少しづつ再生し
新しい命、新しいステージで生きることを誓う
無事に全行程を演じ切り束の間の安堵
そこへ観客として観ていた和子が登場して満場一致の拍手をもらう
間違いなくこの日のピークを迎えた瞬間
最後に演者とスタッフで記念写真に収まる
ダンス会場で増殖する和子
和子遠景など

 無事に終演いたしました。準備期間一年を経て、この日この場を迎えることができ感無量です。関わってくれた全ての皆さま当日参加の皆さま声かけくださった皆さまに感謝を申し上げます。ありがとうございました。日々変容する私たちの身体は老化より成長、その過程を確かめつつ労り自分の身体を愛おしむことを学びました。その気付きをくれたのが他でもない神宮司和子、チーム名で演目名でもある和子本人です。病や老化、弱っていく人生に抗い戦う人、人生とアートのダークミューズでありたくさんのインスピレーションをくれる。結果、人と人を結びつける人です。

そんなお節介なわたしたちチーム『和子たち』紹介

川口園子 浅川洋 伊折淑子 坂本泉(脚本)TOKI

振り付け 鈴木つな

チェロ 山本護 八ヶ岳教会牧師音響 t2o

映像 ハザマユミエ

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鈴木つな(振り付け)によるnote「和子をめぐる人々」はコチラからh

https://note.com/magurocan/n/ne8cf5hurituke6dad973