今宮正陽 Masaharu IMAMIYA /japan

2025年4ー5月 エアリー滞在作家

今宮正陽 Masaharu IMAMIYA

甲府市生まれ

宮城県 (現在居住地)

ドローイング、エッチング

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滞在成果発表展 (2日間開催@AIRY)

\\\5月24日(土)11:00-18:00⇛ 展示とワークショップの日///

line drawing workshop 13:30-15:00 基礎編・応用編含む

無料、事前予約制(facebook, instagram DMへ名前と電話番号)先着8名程

ラインドローイング参考作品

紙と鉛筆を用いて自由な線から形を発見するワークショップ。基礎編は線を自由に描いてその集積の中からかたちを見出すことによって、自分の想像力を高めるドローイングのプログラムです。紙と鉛筆があればどんな人でもできます。応用編では参加者が想像した言葉を持ち寄って、(例えば「ダイヤモンドでできた愛宕山」)ドローイングをするものです。自身の想像力を更に高める一助となるプログラムです。これも紙と鉛筆があればできます。

「甲府から世界に線をひく」基礎編

甲府盆地を見回すと、私たちは実にスケールが大きい「線」に囲まれて生きていることに気づく。甲府盆地から「線」を借りて、自分の想像力を引き出そう。ドローイングはアートの基本であり、その中でも「線」は最も重要な要素と考えられる。そこで、線を物怖じせず、子供のように自由に引く(弾く)ことができるようにするのが当ワークショップの目的である。

「甲府から世界に線をひく」 応用編

基礎編を踏まえた上で、今度はその「線」を組み合わせて「かたち」を発見していく。これができれば、想像力で絵が描けるようになる第一歩です。「線」はドローイングの基本だけど、基本だからといって簡単なわけではない(むしろ一番難しい)。しかし「かたち」を「線」の集まりとして捉えれば、段々と色んなことが見えてくる。そして、絵というものが本質的に、人間の想像力から生み出されることを認識できるようになるのが、この応用講座の目的である。

5月 25日(日)11:00-17:00 ⇛展示とアーティストトークの日

1ドリンクオーダー @ヒトトナリコーヒー

artist talk 13:30-15:00 予約不要

  私の作品は、この世界においてさまざまな人間の行為が同時多発的に発生し、それらが互 いに連鎖し合うことによって、因果を紡いでいく相を表現しています。私にとって、作品の 構成要素のなかで最重要なものは「線」であり、そのような線を自由に具現化するとき、 自分では予想しなかった物語を発見することがあります。線から始まりそれらが合わさる ことによって、かたちが形成され、そのかたちが意識と無意識のはざまで、私の記憶や想 像による人物や異形のものに変容していくのです。このようにして私はドローイングやエ ッチングを主軸として創作活動をしてきました。

 少年時代、私はいつも山々の稜線を眺めていました。生まれ育った山梨県甲府市は四方を 山で囲まれているので、まるで巨大なサラダボウルの底にいるようでした。しかしなが ら、サラダボウルと違って山々の稜線は自然によって変化します。木々や風、霧や雲だと かあらゆる要素がそのかたちを一年中絶えず変えていくのです。年月が流れ、ロンドンで 大学院生だったとき、私は公園の樹木を見て、木の枝全ての線がそれぞれに美を内包して いるのだと気付きました。つまりこの世界にある自然の線は正誤の概念から独立して存在 しているのだと。同時にそれは少年時代、常に稜線に囲まれて育った自身の感性との邂逅 でもありました。以来、私は制作において、何者にも囚われない線を存在させることを最優先とし、その線によって形作られるものたちが物語る絵の制作をしています。

経歴

2015年 英国王立美術学校(Royal College of Art)より美術修士号(MA in Fine Art), 2008年 多摩美術大学美術学部絵画科版画専攻より美術学士号

受賞

2024年 大木美術作家記念助成基金(山梨県)

2024年 長崎県南島原市アートビレッジ・シラキノにて冬期(1月~3月)滞在制作

2018年 米国コロラド州 アンダーソン・ランチ・アーツセンター 滞在制作賞 (Anderson Ranch Arts Center residency prize)

2017年 第一回公募おやべ造形展 特別賞(富山県小矢部市)

2015年 英国王立版画協会(Royal Society of Painter -Printmakers)からグウェン・メイRE 賞 (Gwen May RE Student Prize)を受賞

2015年 第一回ルネ・カルカン国際版画展 (René Carcan International Prize for Printmaking)(ベルギー・ブリュッセル)にてグランプリを受賞

2014年 英国王立美術学校よりファインアート奨学金 (The Fine Art Bursary)

展覧会

2024 アポロンのひも理論展: アートビレッジ・シラキノ (長崎県南島原市) 滞在作家成果展

2023 Small But Mighty: Bankside Gallery (イギリス・ロンドン) International Original Print Exhibition: Bankside Gallery (イギリス・ロンドン) Annual Exhibition: Il Bisonte gallery (イタリア・フィレンツェ) THE CODEX PROJECT -Year 3: WP gallery (アメリカ・フィラデルフィア)

2018 Open Studio: Anderson Ranch Arts Center (アメリカ・コロラド州アスペン) BOOTH: Anderson Ranch Arts Center,  (アメリカ・コロラド州アスペン) アートの今: アートハウスおやべ (富山県小矢部市)

2017 第1回公募アートハウスおやべ現代造形展

2016 The Masters: Bankside Gallery (イギリス・ロンドン) Diablo Printmakers Guild First National Juried Exhibition: Harry Wood Gallery, Arizona State University (アメリカ・アリゾナ州テンピ)

2015 SHOW 2015, Royal College of Art Graduate Exhibition: Royal College of Art (イギリ ス・ロンドン) Objects of: Cafe Gallery (イギリス・ロンドン) The René Carcan International Prize for Printmaking: BELvue museum (ベルギー・ブ リュッセル)

2014 Bainbridge Open 2014: Embassy Tea Gallery (イギリス・ロンドン) Yesterday’s Wrong Thinking: Cafe Gallery (イギリス・ロンドン) RCA Secret: Dyson Gallery, Royal College of Art (イギリス・ロンドン) Work in Progress: Royal College of Art (イギリス・ロンドン)

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1日目:展示とワークショップ

wsを前に参加者が集まってきます
まずは作品を観てもらい話が弾みます
作品は事前に制作したものを持ち込んでくれました。
テーマ『甲府から世界に線をひく』
映像は自身が高校時代まで住んだ甲府市北部を再訪して撮ったもの
当時とあまり変化がなかったと安心した様子です。
この後、洋の東西の巨匠によるドローイング作品鑑賞を通して
作品に対する作者の意図について思いを巡らせました。
いよいよ鉛筆を手に取りまずは8本の線をひきます
直線、曲線、長く、短く・・
私たちはスケールの大きな線に囲まれて生活していることに気づく
生活の中から線を借りて自分の想像力を引き出そう!
ドローイングはアートの基本であり重要な要素
物怖じせず自由に線をひく、引く、弾くことができただろうか
参加者は初めはできるかなと不安があったものの
講師による導入段階を経て
夢中で手を動かし
まるで手が踊っているように一気に描き上げました。
またやってみたい!自分でも描いてみたい!との声あり

2日目:展示とアーティトトーク

興味深いタイトルから始まります
『私のOdysseia』とは?
オデュッセイア』(古代ギリシア語イオニア方言ΟΔΥΣΣΕΙΑ(Ὀδύσσεια)、古代ギリシア語ラテン翻字: 「詩人ホメーロスの作」として伝承された古代ギリシアの長編叙事詩。題名は「オデュッセウス(について)の(詩歌)」の意味。神の呪いを受けて長年さまよった英雄が故郷に帰還し、自分の家にはびこる敵を倒す物語。ーwikipediaより
小五で制作した美術研究所時代の銅版画
後に振り返って大きな意味のある作品となった。
この時代に何物にもとらわれず自由に線をひいていた自分に
もう一度戻れるだろうか?
葛藤と模索の時代が続いたという。

王立美術大学院 Royal Collage of Art
世界からの留学生と混じり合い芸術に励んだ時代
自分のスタイルを求めて試行錯誤の日々は続き
ある夏、旅の途中で突然に降りてきたインスピレーションとはー
古代ギリシャのオデッセイア神話になぞらえた作家の
長旅からの帰還は続きますが
山梨再訪で見出した線を内在化して居住地に戻ります。
約30年に及ぶ不在の時間が機が熟し、発酵して
必然的にふるさと邂逅へと導かれていくのを感じました。
やはり時間は大切です
時が経過してこそ見えてくるものがあるのですね!

展示、ワークショップ、アーティストトークへの参加者みなさま、

ヒトトナリ・コーヒーのおいしいドリンク提供に感謝します。

ありがとうございました。

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いつも緻密なnote記事を書いてくれる「あずさ@訪問記」さんから今回も届きました。良い写真、マメなキャプションなどメモ能力に脱帽します。ぜひこちらも覗いてみてください。

https://note.com/azusa183/n/n1ee4bbc52fad