萬屋酒造&チャリティーコンサート訪問報告

Report of visiting Sake Company_YOROZUYA SHUZOU & NYT Charity Concert 

 

 

萬屋イベントの感想

 

 611日、AIRY企画「日本酒を嗜もう&NYTコンサートを聴きに行こうツアー」は実施されました。現在AIRY滞在者ヌルディンがお酒好きであることにちなんだ企画された行事でした。が、はて、当日はどんなことになったでしょう。

 会場となったのは萬屋醸造店。創業1790年からの老舗日本酒醸造店で山梨県富士川市増穂町にあり、先代では与謝野鉄幹・晶子夫妻とも交流した文化人がいたようで、現在に至る萬屋の銘柄「春鶯囀」をつくるきっかけとなる一句を詠んだそうです。歴史ある建物を見渡すだけでも気分が弾みます。この日はイベント日で、一階でNYTコンサート、二階の六斎ギャラリーではチャリティー・バザーが行われていました。

 NYTは現在哲也さん(ギター担当,24歳)那由多さん(バイオリン担当,28歳)の若いお二人のデュォは、週末に県内の各会場を奏で廻る精力的な演奏家です。http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=nyt2009

途中入場した私たちは、「雨上がりの虹」というオリジナル曲を聴かせてもらいました。明るく元気になりそうな曲調です。NYTギター担当の哲也さんに創作のみなもととなっていることを聞いてみたところ、「車の中で雨が振っている山の中をみていたときフレーズが浮かんだ」そうです。「ある平日(仕事中)に雨が降っていたんです。その日、仕事で高速道路を運転しなければならなくていつも通り運転していたんですけど、運転途中で雨がやみ、とても天気が良くなってきましてね。雨があがった後の景色、それが本当にすごく爽やかだったんです。その景色を観て、てんとう虫が葉にとまり、ミツバチが花にさそわれる。小さい子が四葉のクローバーを見つけ喜び、爽やかな青い空に大きな虹がかかる、そんな光景がふと頭の中に浮かんだんです。そしてまもなくのことです。音が自然とふってきたんですよ。それが曲の中のサビのフレーズだったんです。」その自然な音に色付けをし、出来上がったのが“雨上がりの虹”だそうです。こういう背景下でつくられた曲であるため、なんとも心晴やかになりそうな曲でした。日常でみたことや感じたことを音で表わすところに音楽家としての精神が窺えますね。

 二階は旧蔵が改造されて地域文化に寄与する文化スペース「六斎ギャラリー」となっています。ここで、GalleryOgon/ギャラリーオゴン(早川町)  www.k5.dion.ne.jp/~ogon を主催するガラス造形作家の金井君恵さんに出会ったのですが、ストーン&カラーな指輪を5100円!で販売してくれ、しかもすべて震災の義援金として寄付するなど何とも心のこもった売り方をしてくれました。泉さんは両指が指輪だらけとなり、子供がトンガリコーンを全ての指にはめる感じとかぶって無邪気に見えました。

 歴史ある建物、そこがやっている取組、そこで出会った人々や作品・・・どれもおもしろかったですよ!ヌルディンや私たちはさらなる交流が広げることができました。しかし、企画のテーマにもなった「日本酒を嗜もう」という点に関しては、当日がイベント日であったためやっておりませんでした。リサーチ不足で一部の方には申し訳ないことをしました。そこで、このとき買った富士山の湧き水を使った純米酒「富嶽」をAIRYヌルディン個展のオープニング6/18(土)夕方~に開けます!皆様のご来場心よりお待ちしています。(文責 今村)