以前からずっと行って話を聞きたかった荻窪の「遊工房アートスペース」へ今年は2度伺うことができました。
一回目は7月末、主催者の村田ご夫妻にアポイント取って初対面。以前は結核療養所だった建物を、アートスペースに改修してレジデンス活動をすすめる日本で先進的な個人レジデンスーとなれば甲府で元産婦人科医院をレジデンス活動に使っているAIRYとしては、伺ってあれやこれや聞きたいことがいっぱい。物腰やわらかなご夫妻にやっと会えて興奮気味・・計画、実施、運営などなど短時間にインタビューさせていただき、長年の夢がかないました。滞在作家のHamish Carr/ヘイミッシュ・カー(オーストラリア)制作中のスタジオも訪れました。
荻窪は善福寺公園近くにある遊工房
歴史のある街並みを楽しく歩いて抜けると看板が。
二回目の訪問は12月23日「アーティスト・レジデンスのほんとうのはなし」
遊工房アートスペース10周年記念の催しに参加
このときはルクセンブルクからのアーティストSTINA FISCH/スティナ・フィチが1月のオープンスタジオに向けて制作中でした。
イラストレーター、絵本作家で、現在は後ろ壁にテープでインスタレーション
(右から2番目の背の高い人がスティナ)
もう一つのスタジオでは日本人写真家が1月からの個展に向けて展示準備中
このような制作や展示の過程を、気安く見せてくれるのもレジデンスならではの良さですね。
10周年記念イベント内容は
PART1:「AIRに参加する」3人の海外レジデンス参加経験作家のプレゼンテーション
PART2:「アーティスト・ランのAIR」(マイクロ・レジデンシー)
時間の都合で遊工房に到着したのがちょうど2部開始の時で
INSTINC/シンガポール
STUDIO KURA/福岡糸島市
ふたつのアートスペースのディレクターから活動の紹介あり、実践者の話は説得力がある。
マイクロ~という考え方についてはよく知らなかったけど定義として
小規模、アーティストラン、柔軟性高い、人間性高い、オルタナティブ、限られた予算、グラスルーツ、アーティストへの質の高いサポートなど。
公的な大きなレジデンスの役割と、プライベートな小さなレジデンスの役割について考える
世界中のさまざまなアーティストの要望に応える、幅のひろいレジデンス活動
フットワーク軽くフレキシブルに動けるアートスペース
小さくても個性のあるレジデンス活動ってことかな
それなら山梨で地域性を生かした小さなレジデンスも大いに意味がある!
そんなわけで世界のレジデンス関係者と交流して上機嫌で甲府に戻りました。