@さっぽろ天神山アートスタジオ
http://tenjinyamastudio.jp/
「AIR CAMP 2015」 参加
AIR運営者またはこれから始めたい人対象ーというネット上の情報を見てからずっと気になっていた。この機会に日本でAIRの勉強ができるならこれは行きたい! これまでありそうでなかったこんな機会に札幌へ行こう!という訳で2泊三日の合宿に参加してまいりました。
今年は北海道も暖冬ぎみとか、雪は今のところ少なめ
市内を見下ろす、自然豊かな豊平区の小高い丘に
元外国人向けゲストハウスを利用した「天神山アートスタジオ」
2014年札幌国際芸術祭 開催に伴ってAIRの仕組みを導入する文化施設に生まれ変わった
ロビーも天井高で広々です
部屋はメゾネット式 二人ひと組で宿泊
各部屋扉には北海道の山々がアイヌ語表記で
洗濯室 ユーティリティーやキッチンも充実 これは住みやすい!
一日目「AIRとは?」
事例紹介は
NPO法人S-AIR(札幌市)http://www.s-air.org/柴田 尚
さっぽろ天神山アートスタジオ(札幌市)http://tenjinyamastudio.jp/小田井真美
城崎国際アートセンター(兵庫県)http://kiac.jp/田口幹也
鳥取藝住祭(鳥取県)http://tottorigeiju.com/concept/林 暁甫
陸前高田AIR(岩手県)http://rikuzentakataair.com/日沼禎子
ゲスト講師による各地取り組みのプレゼンは興味深し
それぞれの地域性や事情を含んでそれを特性として活かす
統一の教科書はないことを実感
個性的なゲスト講師陣の話は飽きさせませんー実はこの日、朝4時のバスで甲府を出てきたので少し眠かったんですが、直接話を伺えて最高でした!やっぱり熱があります熱が
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二日目「地域案内ツアー&レクチャー」
SIAFラボ
http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/siaflab/
札幌国際芸術祭(Sapporo International Art Festival)
平成27年4月28日、札幌市資料館内に、次回の札幌国際芸術祭の開催に向けた、新たな活動拠点としてオープンしたスペース
「SIAFラウンジ」と「SIAFプロジェクトルーム」
ラウンジはこれまでのSIAF関連資料や文書が閲覧できるし
カフェもあってみんなが集まれる場所、観光客も一休みできます
二階にはプロジェクトルームはいくつかあって、市民も利用できる
この日はRyotaKuwakubo Lost#13 展をやってました
徒歩でMakers’ Base へ移動
http://makers-base.com/sapporo/
木工、金工、裁縫、3Dカッター、陶芸など特別な道具やスキルを必要とする作業が、親切なスタッフのサポートの元しかも安価でできてしまうという夢のようなスタジオ!現在国内では目黒と札幌のみ。ゆくゆくは横浜か台北にも支店を考えているそうで、企業的には儲けがなくてもアンテナショップ的に設置することでメリットあるんだろうな・・なんてね。
もし街にこんなスタジオがあったら、滞在作家はみんな入り浸っちゃうこと確実。他の場所へ行かなくなるね(笑)
続いては、札幌大通り地下ギャラリー「500メートル美術館」
http://500m.jp/about
札幌は地下が充実している
地下鉄一駅分のコンコースをギャラリーとして利用
歩きながら作品をみるという体験もいい
そして昼食後はフォーラム&レクチャー
http://www2.hokkyodai.ac.jp/iwa/user/?uid=h_universal_gallery
野菜輸出入のための札幌軟石でできた元冷蔵室
後ろにそびえるアパートと合体されためずらしい建築様式
この建物を残すことを切望したオーナーの情熱を感じるな
現在は北海道教育大学の文化スポーツ施設として利用されている
奥の部屋では「天神山アートスタジオ」滞在作家
アンディー・シュミートの展示あり
札幌で見たたくさんの建物の中から、印象的な構造物やファサードをミニチュアで再現。さきほどのMakers’ Baseでほとんど作ったらしいです
Dinh Q. Le ディン・Q・レ /vietnum
森美術館での個展記憶も新しいアーティストであり、SanArt創設者
南米コロンビアのメデリンとイタリアコモ湖畔でのレジデンス体験を対比させてレクチャー。個人力では絶対行かないであろう治安の悪いコロンビアへ、レジデンスアーティストとして招聘されたからこれは絶対行きたいと思った。その地で待っていた5人の若い学生が地域を毎日ていねいに案内してくれたので、社会や生活がよくわかった。彼らを通して地域の人々を理解した。毎朝野菜売りに出る近所の人々は、必需品の引き車すら貧しくて所有することができない。作品はその引き車と売り子を象徴的に展示、立派な美術館が展示スペースとして用意されていたが、あえてレジデンス内の場所を整備して展示した。一方、コモ湖畔のレジデンスは豪華な別荘スタイルで申し分無かったが、誰にも会えず街へ出るにもボートとバスを乗り継いで行かなくてなならず退屈だったと。
このレクチャーの前に、HUG近くのカレー屋で偶然彼のとなりの席に・・
ビッグネームなのに気さくで、「きょうは自分の作品についてじゃなくてAIRについて話すんだ。」と言っていた通りAIRに焦点当てたよいレクチャーでした。穏やかな語り口の中とじっと真実を見つめる深い眼差しがステキ!大ファンになりましたとも(笑)
after AIR
Monika Sosnowska モニカ・ソスノフスカ/poland
13年前にS-AIRを体験した作家によるアフタートーク
社会主義国家に育ちオランダで美術を学び帰国ワルシャワ在住
世界中で大型彫刻作品のインスタレーションを発表
東京銀座エルメス館
ヴェネチア・ビエンナーレ ポーランド館代表
ニューヨークMoMA など多数で活躍
同会場で懇親会開始
ケータリングシェフの料理パフォーマンスも楽しい
ちなみにおからのトマトスパイス風味をディスプレイしております
薄切りフランスパンにのせて食しましたー美味
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三日目
「レジデンスの運営方法は?」&「レジデンスのこれから」
講師と参加者全員でディスカッション
二泊三日の最終段階
「AIRの始め方」「ファンディングの仕方」「コミュニケーション」「評価」に別れて熱いトーク
ファンディングも気になるが評価部会へ
結局ファンディング申請にも自己評価は欠かせず、これまであまり踏み込んで考えてこなかったというか避けていたかも
人を納得させる、スポンサーへのフィードバック、地域還元
市民の声を集める AIRから発生する新しい仕事
「ここで世界と出会う」
「世界最先端のアートと出会う」
「子供たちが世界に触れる」
「シヴィック・プライドの回復」
評価軸は自分でつくる!
高知、兵庫、鳥取、千葉、東京、長野、山梨、宮城、秋田、青森、北海道から
愉快な講師陣と18名の参加者たち+α
第二回のキャンプでの再会を祈っでひとまずはお疲れ様でした!
まず三日間AIRについて話しまくるなんて経験は初めて
普段はそんな相手もいないから
ここではみんなが熱くて素直でなんか得て持ち帰ろうとしている
参加者はほとんどアーティストで運営もしている人たち
みなの共通の悩みや疑問、やりがいで盛り上がったな
AIRに対する初心を取り戻した
困難があっても明るく乗り切る 明るくなくてもいいか・・
とにかく全国にステキな同士がこんなにいるんだという
それはこころ強い強い強いこと!!!!!!!
そんな最高な仲間たちと知り合えたことが宝です〇〇〇〇〇
また会おう!!!!!!!!!!!!!!!!!!