砂取ファミリー大集合@AIRY
2016年6月滞在のVeronique Sunatoti砂取は日系カナダ人でモントリオール在住の作家(一列目中央)
月末の5日間、甲府市内のジュエリー&バーの店舗をお借りして最終展示の開催を計画しました。
「温故知新/Back Where We Started」@Jewels & Things 6月24日~28日
作家ウェブサイト véronique.sunatori.com
開催場所ウェブサイト www.jewelsandthings.net
お父さんが広島出身の日本人、お母さんがケベック州生まれのカナダ人のベロニクから
久しぶりの来日だし今回はしばらく滞在して発表もあるので、家族が集まるかも?と
少しは聞いていたのですがいざ蓋を開けたら何とお父さん(後列左)はカナダから、
祖父母(後列中央)は広島から、叔母さん(前列左)と従妹2名は東京都日野市からと砂取家7名が大集合!
オープ二ング・パーティーのある夜はホテルに一泊しての甲府入りに驚くやら感激するやら・・
制作で忙しい中を家族と連絡取りあってちゃんと計画を進めていたんだなと。
お父さんは大学進学のためにカナダへ渡ってから約30年、最後の来日から16年が経ち
その間ずいぶん日本は変わってしまったでしょうね・・祖父母は初めての山梨県だそうですし。
最終展示に友達が観に来る作家はときどきいるけど、離れて住んでいる家族がこうやって三か所から一同に集まるのは初めてのこと。
嬉しそうに孫娘ベロニクの作品を眺める祖父@オープニング・パーティー
誇らしげに娘の写真に納まるお父さんのサイモンさん@オープニング・パーティー
ベロニクは今秋からモントリオールの大学院へ進む予定ですが、もっと日本語を学んだりこれからも来日して制作したい希望があります。兄妹も時に来日して勉強や仕事をしている模様で、家庭では日本語や日本についての学習は特には勧めなかったようですが、子どもたちはやはりお父さんの血を受け継いでいることしっかり自覚しているのですね。それである程度大人になってから自主的に学習を始めている。
彼女の今回のテーマが、両国両文化の間を揺れ動く自身のアイデンティティにあり、主体的に半分カナダ人で半分日本人というスタンスを追及してそれをアートに表現。自分の置かれた立場に正面からがっつり取り組み、作品として人々に問う姿は立派です。多分その姿に共鳴して遠くから家族が作品を観に彼女に会いに来てくれたんだね。あ~なんていい家族なんだー
滞在制作をやりきったベロニクが嬉しそうなのは当然ながら、祖父・父の誇らしそうな様子が印象的でした。それと同時にアートが人と場所をつなぐ役目をしたことを実感して、AIR運営の成果のおまけのご褒美をもらったように思います。時にこんなことがあるから、AIRはやめられませんッ(笑)
会場を提供してくれたJewels&Things, 協力してくれた皆さまありがとうございました!
そして砂取家の皆さま、遠路甲府へありがとうございました!