Scent of Water セント・オブ・ウオーター

◭タイトル
「Scent of Water セント・オブ・ウォーター」

◭開催趣旨<元銭湯でアートにつかる>
銭湯の二大要素である<水>と<コミュニケーション>を切り口に、アートを通して場所を拓く試み。
海外のアーティストと県内を拠点とするアーティストが絵画・ビデオ・オブジェ・インスタレーション・音楽などのメディアを用いて、多角的に銭湯という空間を再考するコラボレーション展です。
5月の「Tip-Tip,Plop-Plop 湯気が天井から」展に続いて同会場で二回目を開催します。
今回の「Scent of Water セント・オブ・ウォーター」では、参加者が五感を使って空間と作品を感じることができます。今はもうない水の記憶が過去と現在を結び、ここにないものを呼び起こします。そして今回は猛暑の季節に開催を受けて、足湯ならぬ足水を浴槽にご用意、参加者同士または作家たちと足を水につけながら気軽におしゃべりできます。高砂湯ぬりえコーナーもお楽しみください。
言葉や文化の異なる人々が同じ場所で展示することで生まれるダイナミックなエネルギー、そしてその中で語り合うという行為が、見知らぬ人同士の間にある鋭く尖った空気や境界線を音もなく静かに和らげるでしょう。銭湯は誰にでも開かれた特別な場所なのです。

◭開催日時 2018年7月28日(土)29日(日)11:00-18:00

◭会場 高砂湯 山梨県甲府市朝日2-16-10

◭料金 大人(中学生以上)400円 小人(小学生以下)無料

◭アーティスト
ダニエル・パーション(スウェーデン)絵画 *flyer design
ウルリカ・ネツラー(スウェーデン)オブジェ
ジヨング・キム(韓国)ビデオ
カルビン・パング(シンガポール)インスタレーション

◭投げ銭ライブ 16:00-17:00
28(土)中楯 純(山梨)ミュージシャン(ベース)
29(土)大塚 直(山梨)ミュージシャン(ウクレレ)

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-updating now-

Daniel Persson/Sweden  *flyer design

Rustle in the rushes

A dark cave and a rustle in the rushes. Someone flees the scene of a crime, or they just went out to get an ice cream in another dimension.

I like to think of my drawings as crime scenes with clues for the observer to figure out what happened, and what’s about to happen next. Only there might not be a perpetrator, and no single way to solve the puzzle.

喧騒の音

暗い洞窟、そして喧騒の音。人は犯罪の場面から逃げようとしているのか、それとも、ただ、次元の違う世界へ、アイスクリームでも買いに出たのか。

見ている人が自分のドローウィングから、次に何が起きるのか、その次には何が起こるのか想像してしまうような、犯罪の場面と重ねることが好きだ。

加害者だけが知っているわけでもなく、その謎を解ける方法も一つではないように。

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Ulrika Netzler/Sweden

The intense emotional lives of blooming flowers

“Death is the mother of beauty. Only the perishable can be beautiful, which is why we are unmoved by artificial flowers.”

– Wallace Stevens

Upon seeing an orchid fanned out like a tiny piece of firework or a bluebell so fragile and sorrowful in its´ stance, I can´t help but consider them deeply sentient beings.How perfectly they mirror the emotional passages of human life. Some with graceful humility, others with vibrant charm or crass sexuality.But then as soon as I stop to appreciate this, the next realization dawns upon me. Their time of bloom will soon be over.

These works are a celebration of the flora that is now in full bloom in Kofu.

生を謳歌する花々へ〜限られた満開の期間〜

「死は美の母である。消えゆくものだけが美しい。だから我々は人工的な造花に感動しない」 ―ワレス スティーブンズ

まるで小さな花火が消えてしまうように、ユリやブルーベル(青い花)が脆く、哀しげに散ってゆくのを見た時に、花々は、感覚を持つ生き物なのではないかと思わずにはいられなかった。完璧なまでに、花々は、人間の気持ちや言葉を写す鏡であると思う。あるものは優美な人間性を兼ね備え、またあるものはゾクゾクするほどの可愛いらしさや、セクシーな魅力を持つ。しかし、いったん愛でる気持ちを無くしてしまうと、次なる発見はない。花々が開花している時間は一瞬で終わってしまうから。

今回の作品は、今、この時期に甲府で咲き乱れる花たちへの祝いの作品である。

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Ji Yong Kim/South Corea

Ashiyu Monogatari (Healing Bath: Sketches)

Bathhouse encourages a strange intimacy.  Young and old, varying body sizes, muscular or thin, bald or hairy, rich or poor distinctions all disappear.  One discovers remarkably same biological traits, then a shared comfort in commonality.  Thus, bathhouse easily fosters conversations.  A statement on weather can turn into a discussion about work, personal background, politics, philosophy, etc.

Washing guests’ feet recreates such condition of physical intimacy found in a bathhouse.  Beyond that, it is highly open-ended gesture that can signify humility, humbleness, a symbolic cleansing act, or a religious ritual.  Each guest was then encouraged to recall and share personal experience related to bath and bathhouses, and a collected story is presented as a whole.  The installation in a retired bathhouse recalls its past history, absence of bathers, ephemeral human experiences and interactions.  It may be that bathhouses as a forum for communication are being replaced by virtual spaces and sites.  But the physical intimacy and its ability to initiate a human connection remain in various forms in different places, as in barber shop, massage parlor, and in dancing.  Hopefully through listening to these collected stories, a quality so common and central yet profoundly human shared in all of us may be discovered.

足湯物語

銭湯は妙な親密さを生み出す。若者から年寄り、大きさもそれぞれ違う体、筋肉質に瘦せ型、髪の薄い人や髪の多い人、金持ちやお金がない人の違いさえも、すべて消してしまう。ある人は、驚くべき生物学的な特性、共同体における共有する心地よさについて言及している。ゆえに銭湯では会話が生まれやすい。天気についてのない気ないやりとりから、仕事、プライベート、政治、哲学にまで発展してゆく。

ゲストの足を洗ということは、銭湯で見られるそのような親密さを再現する。それ以上に、それは人間らしく、謙遜な態度で、浄化のシンボル、また宗教的な儀式などを広く表現する行為である。それぞれゲストには、銭湯やお風呂にまつわる経験を回想し、話してもらう。そして集められた物語は一つのものとして発表される。営業を終了した銭湯でのインスタレーションは、銭湯の歴史、入浴する人はもういないこと、そして束の間の、人々の経験や関わりを静かに語っている。

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Calvin Pang/Singapore

93 units of handmade paper flowers

“The whiteness, tension, and purity of paper can bring out the delicate nature of people.” – Kenya Hara

The feet being the part of the body connected to our physical environment, the information received through the sole of the feet becomes the source of the idea for this artwork. The first impression is of the dryness on the floor that is supposed to be wet. The material choice of the artwork being of tissue paper is a response to the above. If the sento is in service, the floor will be wet and the paper pieces will not be able to exist. The dryness of the floor and the momentary scent of soap becomes the idea for Pang’s artwork.

A workshop 「咲かせよう❀水花」was organized on the 2018, July 18 at Takasago-yu for the local community to collaborate in the making of the artwork.

93 years later hopes to serve as a way to remember both what used to be there and also to celebrate the possibility of what could happen, when the space comes alive again.

93輪の花

紙の白さ、緊張感、純度は人々の繊細な思いを引き出すことができる

―原 研哉

足は私たちの身体の環境につながる身体の一部であり、足の裏を通して受け取った情報はこの作品のアイデアの源になります。 最初の印象は、濡れているはずのタイルの乾燥です。 ティッシュペーパーのアートワークの材料の選択は、上記に対する答えです。 銭湯が営業中であれば、床は濡れており紙片は存在しません。 床の乾燥と瞬間的な石鹸の香りがこの作品のアイデアです。

7月18日には、ここでワークショップ「咲かせよう❀水花」を開催し、地域の人々の協力でアートワークのコラボレーションを図りました。

高砂湯の開業から93年過ぎた今、そこにあったものを覚えていること、また何かが起きる可能性を祝福する方法として役立つことができればと考えます。

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Jun Nakadate  中楯 純/Japan a.k.a. LFB

 

創業93年の銭湯、 この特殊な音響環境で音はどのように流れどこに流れ着くのか。その過程をみなさんと共有したい。高砂湯夏の陣を楽しみに来てください!

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Nao Otsuka  大塚 直/Japan

大音量でテクノミュージックを制作をするために理想的な環境を探し、2011年に山梨 県増富の廃屋になった中学校に移住。廃校を利用した現代アートと音楽のイベント 「ますとみ山アート」を主催し運営する。

2017年6月27 日にアンビエント音楽のレーベル 「Shimmering Moods Records(オランダ)」より デビューアルバム『Penguin Kids』をリリース。 現在、同レーベルからリリース予定の2ndアルバムを制作中。
https://soundcloud.com/otsukanao

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Miyaken Cafe

カフェ出店は前回に続いてミヤケンカフェこと宮本賢一朗。暑い中のイベントでは冷たい飲み物がマスト、両日ともわたしたちの乾いた喉を潤してくれるはずです。タイトルに因んだいい香りの新メニューもお楽しみに!

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The way to Takasago-yu

8 min walk from Kofu Station, enjoy lovely ASAHI STREET.
*高砂湯に駐車場はありません
公共交通か近くの駐車場をご利用ください
ラブリーな朝日通り商店街歩きをおススメします!

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今展のドレスコードは「ハワイアン」

作家たちとオーナー福岡二三子、由紀子さん

みなさま、ありがとうございました。

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Feedback:

前田祐子/Yuko Maeda

29日に参加予定です。
廃業した銭湯♨️の会場で行うアートイベント。外国人芸術家4人が銭湯に因んだ作品を展示します。そのほか、湯船に水を溜めて涼めたり、演奏会があるようです。
会場で塗り絵ができるとのことですが、複数人で行く場合、フライヤー持参してない人でも塗り絵できる紙が用意されているんでしょうか?

いま滞在している4人と、この前居酒屋で飲んできましたが、この方たちの印象は、「ザ・穏やか!」って感じでした。優しくて、ナイーブなところを受け入れるような人たち。
どんな作品を作ってる人なのか、どんな経歴をお持ちなのか、まったく知らないですけど、今度の展示会の楽しみにとっておきます‼️

帰りは朝日通りのジェラート屋さんに寄って行こうかな♪

石川 博/Hiroshi Ishikawa
甲府市朝日の廃業した銭湯、高砂湯で、AIRYの「セント オブ ウォーター」。
「scent」と「銭湯」を掛けたタイトルだ。
今日と明日(日曜)の二日間、スウェーデンや韓国、シンガポールの作家による「水」に関する展示。
浴槽に20センチほど水を張り、そこにつかって、映像を見る。映像は、足を洗ってもらいながら、風呂に関する思い出を語っているもの。5分ずつ6人が語るという。二人ほど見たが、まあ語る内容が問題なのではなく、こういう試みを評価したい。
ティッシュペーパーで作った花をカランのある島の周囲に並べたのもいい。
本人のメッセージでは、原研哉を引用していたが、原の白への着目を体現したような、古びたタイルと白いティッシュの対比は美しい。
また、洗い場の鏡を半透明のビニールで覆い、そこに色紙を使って切り絵風に表現している連作も悪くない。もう少しテーマ性が感じられればなおよいのだが。銭湯という空間はインスタレーションを喚起する場なんだ、と感じた。直島の「I LOVE 湯~」よかったし。

「日曜日の読売山梨版に、この催しが取り上げられ、小生のコメントも。まあ、短くまとめられちゃいましたが、一番言いたかったのは「銭湯という場は、参加型の現代美術作品にも、インスタレーションの作品にもふさわしい場」ということでした。」

福田 奈里子/Nariko Fukuda

「アート」って正直よくわからないし、「アーティスト」たちが集まってるところに全然アーティスティックじゃない(と自分では思っている(笑))私が行っちゃっていいの〜?なんてつい最近まで思っていたのだけれども、なんか私が好きだなぁと思う人たちは芸術的な人が多いなぁという気もしていて、その人たちから受け取るこの感じって何だろう・・・と常々思っておりました。

甲府にあるアーティスト・レジデンスAIRYのイベントに行って(今回2回目)、その会場となった「高砂湯」という銭湯の場の力とか、そこに集まっている人たちが醸し出す雰囲気とか、そこで飲んだコーヒーの美味しさとか、そこで交わしたことばとか、いろんなものが私のアタマの上にかたーく覆いかぶさっていたフタをカパッと開けてくれたような気がします。なんか、自由だ!ってのを身体中で感じた。

自由に生きる、自由に表現する、好きなもんは好き、って言えるって、なんてすてきなんだろーーー!!!

作品を生み出すことはもちろん、昨年閉業した街の小さな銭湯のストーリーに静かに胸打たれることも、夕暮れの風にあたりながら隣り合わせた人とコーヒー片手に語り合うことも、お団子食べることも、さっぱりした気持ちで一歩を踏み出すその歩き方も、なんか全部アートなんじゃないのーーー!ってことを思いました。

いろいろ、解き放たれます。

自分の感じ方で感じればそれでよかったい。

自分の中の窓が一つ開いた感じ。

窓、開けてみたい人は、甲府市朝日町の高砂湯に行ってみて!

Scent of Water 今日もやってます。

中村安里/Anri Nakamura

甲府の元銭湯、高砂湯にて

大塚 直さんの投げ銭ライブ🕊️

AIRY滞在作家による展覧会『Scent of water』のイベントのひとつ。

浴場の中で増幅し反響しあう音が、全く関係の無い昔の記憶を呼び覚ましたりしたのが個人的に面白い体験でした

作家が「銭湯や風呂などにまつわる個人のエピソード」を
「相手の足を洗いながら」インタビューする映像作品はとても印象に残った。

弟子の足を自ら洗うイエス・キリストの話を思い出したし、
足を浸す水が呼び起こすだろう記憶、洗い洗われる関係性がもたらす親密さが、語られる物語を忘れ得ぬものにしているような気がした。

中楯 純/Jun Nakadate

高砂湯「scent of water 展」でのサウンドパフォーマンスは無事終了。今回仕込みが甘く(やり忘れたネタも多々、、)粗めの演奏になり反省。しかしこの場でのライヴも2回目ということで、場の特性を掴めてきたり脱力できたりと収穫も。ご静聴多謝。
4名の参加作家ともリラックスしたコミュニュケーションができ良いチームだったのではないかと。季節と彼らの人柄が滲み出てた心地よくそして奥行きのある展示だった。nao君のライヴもこれぞアンビエントで気持ちよく微睡めたのです。

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