2005年にヨコハマトリエンナーレ会場でアーカスプロジェクトのフライヤーを手にし、初めてAIRという活動を知りました。A3三つ折りモノクロームのシンプルなそのフライヤーには、AIRYの活動のヒントがたくさん詰まっていて、「ああ、これだ!!!私が甲府でやりたいのはこれだ」と瞬時に感じました。
以来ずっと行きたいと念じていたアーカススタジオへこの度やっと行くことができたのは、山梨大学教育人間科学部芸術運営コースで学んでいる中根宏貴(茨城出身)が、卒論『アーティスト・イン・レジデンスの課題と可能性ー守谷市のアーカスプロジェクトを中心に』執筆の参考にと昨年末からAIRYに出入りするようになったからです。山梨にもやっとAIRについて研究する学生が現れた!と感激するも彼は卒業して東京に就職が決まり、山梨を離れてしまいます。そこで出会って間もないにもかかわらず、お別れ遠足として有志を募ってAIRの老舗アーカススタジオ訪問となりました。
2013年2月13日 「アーカススタジオ訪問+水戸芸術館 高嶺格展」
http://www.arcus-project.com/jp/
http://arttowermito.or.jp/
参加者四名
中根宏貴(山梨大学四年 ツアーコンダクター)
斉藤 誠(art for everyone)http://www.art-for-everyone2012.net/art/2013/03/09/104/
小林 純(こうふのまちの芸術祭)http://kofuart.exblog.jp/18589510/
坂本 泉(AIRY)http://www.air-y.net
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みぞれ混じりの寒い朝 7:00甲府駅集合→昼前に守谷市アーカススタジオ着
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旧小学校跡地を利用した生涯学習施設「もりや学びの里」
建物に手を加えすぎていない素朴な雰囲気がいいね
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そこここに小学校のいぶきが残る
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受付 アーカススタジオと地域の生涯学習施設がいっしょに入居している
一階の元教室からは 合唱サークルのうたごえが響いて
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二階部分がアーカスプロジェクトの活動スペース
レジデンス一作家に一教室が提供されて、宿泊場所は少し離れたアパートを使用
元教室は制作作場所として最適
新しすぎないので躊躇せず仕事ができるし
自分の生徒時代や学生時代を思い出しながら作業できるのはいい
アーカスプロジェクト コーディネーター石井瑞穂さんに運営にまつわる話しや苦労話などを(楽しく)を伺いました
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全国、いえ世界中から集まる資料の収集と展示もアーカイブ担当の大切な仕事
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「長い廊下といえば学校、誰もが郷愁を感じるんじゃないかな~」小林
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2013年度のレジデント募集は3月に発表予定
2012年度は63カ国から337名の応募があり、3名が招へいされました
9,10,11月の三ヶ月滞在してその間「スタジオヴィジット」の期間は誰でも気軽に作家を訪問できるシステム
そして最終発表は「オープンスタジオ」
しかし作品を仕上げることが最終的な課題ではなく、アーカスでの滞在はひとつのプロセスであるとして、必ずしも完成作品を求めるものではないとも。
滞在した作家のその後をフォローする企画展を2012年に実施
アーカスを巣立っていった作家を追うこともAIRの大切な役目である。
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ロッカーも当時のままに残して利用
このスペースは「ロッカールーム」といって地元の人々や学生に解放
元学校ってふしぎなパワーを持っている!
一歩踏み入れると学生時代の若きエネルギーみたいなものを取り戻せるような・・・
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中根 石井瑞穂(アーカスプロジェクト) 坂本 斉藤
石井さん、お仕事中にもかかわらず対応してくださりありがとうございました
場所、規模、財政も違うけど、こんなにもAIR好きの人に会えてうれしい
率直な感想は
「AIRオタクでいいんだな~」