Australia
multidisiplin artist
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2024 September, October @Chemin du Bonheur /Hokuto city
2024 November @AIRY / Kofu city
RESIDENCE / home エアリーで活動するアーティストの報告ページ
Australia
multidisiplin artist
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2024 September, October @Chemin du Bonheur /Hokuto city
2024 November @AIRY / Kofu city
滞在期間: 2024年10月1日〜31日
台中の大葉大学彫刻専攻学生三名(プロジェクト「ふれてみる展覧会2024」参加と協力のため来日)
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『ふれてみる展覧会 2024』
10月25日(金)-27日(日)開催 @山梨県立図書館
*大葉大学および山梨県内教育機関が主催する手で触り鑑賞する彫刻や絵本などの展覧会
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陳冠廷 Chen Kuan-Ting
李愷玲 Li Kai Ling
王詠蒂 Wang Yong Di
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展示タイトル: 「葡道之間」Bu do no ai da
会期: 10月29日(火)・30日(水)11:00-17:00
会場: AIRY 甲府市丸の内2-37-2 2Fギャラリー 入場無料
内容: 彫刻、絵画、オブジェなど
『葡・道之間』(読み方 Bu do no ai da)というタイトルは、「葡萄」と「道路」を結びつけ、台湾と日本の異文化を探索する作家たちの旅を表しています。 日本語の「道(みち、どう)」は道や路を意味し、葡萄の間を歩行する過程を象徴します。一ヶ月間、山梨で滞在制作した作家たちは、文字通り自分の足で歩きまわり、そこで感じたことを糧に制作に励みました。このタイトルは文化探索を象徴し、自然要素を強調しています。 台湾語と日本語を関連付けて「葡萄」と「道路」「歩行」に関する日本語の音や言葉を対応させた理由はもう一つあります。大葉大学は台中の彰化県大村郷 にあり、山梨と同じ巨峰葡萄の産地です。場所は違えど同じ葡萄の生る大地に立ち、台湾と日本の間にある文化の深い相互影響を好奇心旺盛に感じ取った作家たち。そして若いエネルギーを注いで制作に集中した記録と言えます。
『葡・道之間』 Bu do no ai da 這個標題代表了藝術家探索台灣和日本不同文化的旅程,將「葡萄」和「路」聯繫起來。 日文單字「michi, do」的意思是道路或小路,象徵在葡萄之間行走的過程。藝術家們在山梨縣待了一個月,實際上是自己走來走去,汲取創作時的感受。這個標題象徵著文化探索並強調自然元素。 我們把台語和日語連結起來,讓日語中「葡萄」、「路」和「行走」的發音和單字相對應,還有一個原因。大雅大學位於台中市彰化縣大春鄉,與山梨縣一樣,也是巨峰葡萄的主要產地。雖然身在不同的地方,但這些藝術家卻站在同一片葡萄種植的土地上,懷著極大的好奇心感受到台日文化之間深厚的相互影響。可以說,這是一張專注於用青春活力製作的唱片。
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主催:AIRY, 台湾大葉大学造形芸術学系
協力:国立大学法人山梨大学教育学部武末研究室
山梨県立大学人間福祉学部古屋研究室
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『ふれてみる展覧会 2024』
10月25日(金)-27日(日)開催 @山梨県立図書館
*上記大学および教育機関が主催する手で触り鑑賞する彫刻や絵本などの展覧会
タイトル:echoes
作家:郁
会期:2024, 9, 21 sat, 22 sun, 23 mon(holiday)
11:00-18:00 (最終日 -17:00)
会場:Artist In Residence Yamanashi [AIRY] 2F Gallery
400-0031 山梨県甲府市丸の内2-37-2
スケッチブックのところどころに描かれていたのは、楽しそうに静かに佇む人、ハグしてる人、手をつないで踊ってる人、本を読む人など皆どこから来たのか分からない集まり。その一人一人に息をふきこむように、穏やかに過ごす様子を描きました。様々なイメージが木霊のように駆け回り、色・光・音などからインスピレーションを受けたechoes 連作を展示します。
以前は深く深く水彩絵具を塗り重ねた深く暗い色の絵を数多く描いていましたが、今はぼんやりと明るく、暖かく、自身の気分を落ち着けるようなものになって来ました。
今回展示する連作で描いてる風景は、
・お茶の間 ・道端 ・多元的宇宙の中心 ・パーティ会場など、またはこの要素が共存するような空間です。
大好きな児童書や絵本に対する憧れの要素も取り入れ、楽しい気持ちになれるような絵を描いています。
初日のオープニングでは音楽ライブとして、シンセサイザーやサンプラーを使った、普段自宅で録音しているようなゆったりした演奏を予定してますので、ぜひお越しください。
展示内容
・平面絵画 (アクリル、パステルで描かれた作品)18点
・ドローイング数点
・オリジナルぬいぐるみ 3点
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初日オープニング 内容
・カレー(nyon)、コーヒー(ヒトトナリ・コーヒー)の出店 12:00ー
・live…シンセサイザーやサンプラーを使った、普段自宅で録音している時の感じで演奏を予定 15:00ー
・djはbig soup(如無)…半音半農を掲げて活動しているトラックメーカー、dj、野菜、きのこ、キウイ農家
*アナログシンセサイザーの音やレコードから録音したもの、外に出て録った環境音などで構成されています
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坂本 泉 個展
『こみち日記』30 days in Chemin
坂本 泉 個展
2024.8.30 (金)ー 9.2 (月)
11:00-17:00 *最終日15:00まで
8.31(土)ワークショップ ’Drawing Zine’ 14:00-16:00 5名くらい
同日 ヒトトナリコーヒー出店あり
内容:
作家はオブジェやインスタレーションなど形の残らないものを作っていたが、この数年は基本に戻り愚直に”描くこと”に取り組む。
今回は、八ヶ岳南麓で一ヶ月間滞在制作した成果発表としてすべて新作30余点を展示します。
自然と人のちょうど良い接点、生き物の気配、気になる事象、風景を切り取り
生き生きとした生命感を、家具用の水彩絵の具(ミルクペイント)緑色で表現します。
すべて作家本人が動いて取材した北杜市各地のシーンをお楽しみください 。
また今回は実験的な試みとして短詩を詠み添えております。移動とアート、静養とアートの記録、大人の絵日記として、滞在成果として
会場:
Chemin du Bonheur (シュマン・ド・ボヌール)
〒408-0033 北杜市長坂町白井沢3137-4
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Thomas Lord / NZ
Residency Artist July 2024
New Zealand
Painting, Photography, Sound Art
www.thomaslord.nz
Thomas Lord is an artist and educator from New Zealand who works as a lecturer in photography at the Dunedin School of Art. Between 2012-2014 he lived in Yamanashi as an ALT at Masuho and Kyonan Senior High Schools where he formed a love for this area of Japan.
His practice is primarily in photography, but he also has exhibitions in painting where nostalgia, ecology and different modes of time form a common thread between the two media. He utilizes very slow methods of photography to explore the interconnectedness between living things and make representations that ask questions regarding our place in the cosmos. During his time at AIRY he has made photographs and daily drawings of details and often overlooked moments which form a kind of visual poetry of nature, memory and the overlapping experiences of time spent here.
トーマス・ロードはニュージーランド在住のアーティスト/教育者で、ダニーデン美術大学で写真の講師を務めています。2012年から2014年にかけて山梨の増穂商業高校と峡南高校でALTとして過ごし、この山梨への愛を育みました。
彼の活動分野は主に写真ですが、絵画の展覧会も行っており、<懐かしさ><生態学><さまざまな時間様式>がその2つのメディアの共通点を形成しています。彼は非常にゆっくりとした写真撮影技法(サイアノタイプ写真)を用いて、生き物の相互関係を探り、宇宙における私たちの位置について疑問を投げかけるような表現をします。エアリー滞在中は写真撮影や日々のスケッチで、細部や見過ごされがちな瞬間について描き、自然や記憶、山梨で過ごした時間の重なり合う経験を視覚的で繊細な叙事詩として発表します。
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Lecture & Workshop in iCLA 15th July
7月15日、山梨学院大学国際リベラルアーツ学部で講義とワークショップ開催
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トーマス・ロード最終発表
Thomas Lord Exhibition “Caught A Glimpse / 垣間見る”
photos, drawings, paintings
date:July 27th sat, 28th sun 11:00-18:00
*cyanotype photo demonstration & workshop 27th 14:00-16:00
作家によるデモンストレーション&ワークショップ ご参加ください。
*ワークショップ参加者は要実費
venue: AIRY 2F gallery
admission free
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*cyanotype photo (サイアノタイプ写真)とは
青写真(あおじゃしん cyanotype、サイアノタイプ、シアノタイプ)は、青色の発色を特徴とする19世紀に発明された写真方式。日光(太陽光)で印画することができるため日光写真ともいう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%86%99%E7%9C%9F
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Thomas Lord Exhibition “Caught A Glimpse / 垣間見る”
報告書「インターンとして参加して」
最近、私の生活は朝6時の目覚ましと植物達への「おはよう」の挨拶から始まるのだが、どうも淡々とそして味気なく過ぎていってしまっているように感じている。オーストラリアに留学していた時はコッカトゥーの鳴き声で起き、珈琲を片手に友達と世間話をしていたのに…と恋しく思うばかりだ。そんなとき、オーストラリアの隣国であるニュージーランド(通称:キウイランド)からアーティスト兼教授のトーマス・ロード教授が山梨に上陸したのだ。
大学の講義とワークショップ、そしてインターンシップとどれも幸いに参加できた私は、まず大学の講義でトーマス教授に出会った。想像通りというのが正解かどうかはわからないがトーマス教授は温厚篤実そのもので大きな黒縁メガネをチャームポイントにポートフォリオの作り方や写真の影響力を熱心に教えてくれた。ワークショップでは、昔ながらの写真技法であるサイアノタイプを体験し、自然とアートを調和していく新しい視点でのアートに挑戦することが出来た。
そして週末はいよいよトーマス教授の展覧会「垣間見る」がAIRYで開催された。展覧会では通訳補助をし、トーマス教授と来客されたお客様の通訳に励んだ。「垣間見る」の主なテーマは”見えないものを写す”事であり、展覧された写真と水彩画は自分達が普段何気なく見ている自然に焦点を当ており、トーマス教授の遊び心と子供心がぎゅっと詰まっていたように感じた。どの写真も見えないはずの風や香りに輪郭が縁取られ、写真を通して自然と対話しているような気分だった。
アートに詳しい人、詳しくない人。アートが好きな人、苦手な人。トーマス教授はアートを珈琲のような身近なものだと気付かせてくれて、アートの壁を取っ払ってくれたように感じる。インターンシップを通し、私は改めてアートが人と人を繋ぐ力があり広めていくべきものだと強く思った。卒業後は山梨を中心にアートを通して地域活性化と人々が息抜きできる場所を提供したいと考えている。
Nowadays, my day starts off with a 6 o’clock alarm and a simple “good morning” to my lovely plants, which feels like it’s slipping by in a bland and tasteless way. I find myself nostalgically longing for the days when I used to wake up to the calls of cockatoos in Australia and morning chats with friends over a cup of coffee. However, my routine took an exciting turn when Professor Thomas Lord, an artist and professor from New Zealand landed in Yamanashi.
While I was fortunate to be able to attend his lectures, workshops, and internship, I met Professor Thomas feeling like he was an old friend of mine. From my first encounter with Professor Thomas was as warm and sincere as I somehow expected him to be. With his charming chunky, black-rimmed glasses, he enthusiastically taught us how to create a portfolio and the possibilities of photography’s influence. During the workshop, we were able to experience the traditional photographic technique of cyanotypes, and were challenged with a new perspective on art that harmonized nature and art.
Over the weekend, Professor Thomas’ exhibition, “Caught A Glimpse,” took place at AIRY. I worked as an assistant interpreter at the exhibition, interpreting between Professor Thomas and the visitors. The main theme of “Caught of Glimpse” was about capturing the invisible. The exhibited photographs and watercolors focused on nature that we often overlook in our everyday lives. The exhibition felt as though Professor Thomas’s playful and childlike spirit was deeply embedded in each art piece. Each photograph outlined the contours of elements like wind and scent, which are usually invisible, making it feel as though we were engaging in a dialogue with nature through the art.
Whether someone is knowledgeable about art or not, or whether they love it or find it challenging, Professor Thomas made us realize that art can be as accessible and familiar as coffee. He seemed to remove the barriers to appreciating art. Through the internship, I have come to strongly believe that art has the power to connect people and that it is something that should be more accessible. After graduation, I hope to focus on using art to revitalize the Yamanashi region and provide spaces where people can relax and unwind.
文責:Amane Piepszak/ ピップザック雨音 (iCLA学生、エアリーインターン)
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あずさ@訪問記 note よりリンク記事
【AIRY】Thomas Lord 展 「Caught a Glimpse / 垣間見る」を見にいく
https://note.com/azusa183/n/n3dc222b14680?sub_rt=share_pw
作家:大方岳 / 展示と販売 三日間
タイトル:『天気雨を待つ』 waiting for a sunshower
期間:3 月 8 日(金)~10日 (日)11:00~18:00
会場:AIRY 甲府市丸の内 2-37-2
目的:大方岳の日本での活動の区切りとしてこれまでの作品を展示、販売する。
【概要】 私は4月からドイツに渡航して大学院進学を目指します。 そのため日本での作家としての活動はこれまでより静かになります。この展示はその区切りに今までの作品とこれからのテーマを示唆する作品を集めて販売をいたします。 大学卒業の2020年はコロナの年でいろいろな計画が白紙になりました。在学中からインターン として関わってきた AIRY で個展ができたことやそのあとに「かいぶつくんの探し物」<落書きプロジェクト>をできたのは本当に幸運なことでした。その AIRY でこのような展示ができることは 大きな意味があります。 この即売展示ではすべての作品を販売して、購入されたものはその場でお持ち帰りいただけます。もしお好きな作品があればご検討ください。 会場では作家が「似せない似顔絵」(有料)をお描きします。お気軽にお声かけください。
【展示コンセプト】 これまでの活動の中で私はあまり一貫性を重んじてこなかった。その時々で作りたいものや自分 の状況などを表現しようとしてきた。乱雑な思考や、定まらない視点をそのままに表せればいいと考えてきたのだが、どうしてもそれをそのままにできない臆病な自分もいて悩んでいた。そのよ うな活動をしながらなんとなく共通のテーマができていた。それは<不安>や<孤独>だ。だいたいそこから創作がスタートしている。<不安>をそのまま描く、<孤独>から抜け出すために親密性を描く、自分の精神障害の治療を通して祈りというプロセスを考える。など<不安>や<孤独>を起点にいろいろなことを思いつく。頭の中にいつも靄のような雲のようなものがあり、その量が日によって変化するようなそんな日々なので考えがなかなか整理できない。だから絵を描くことやそれによってできたつながりには大変助けられてきた。それは雲から雨を降らせようとすることで恵みの雨や雨のあとの晴れを期待することに似ていると思った。タイトルはそういう意味を込めている。
1997年 大阪生まれ 北杜市育ち甲府在住
2016年
山梨学院大学国際リベラルアーツ学部 iCLA 入学
2018-19年 西オーストラリア州パース カーティン大学留学 2019-現在 AIRY インターン
2020年 iCLA卒業
2020年 5-6月 「かいぶつくんの探し物」参加巡回型プロジェクト
2020年 2月 第一回個展「EXHALE」
2021年 5月 第二回個展「LONELy-LOVELy」
2022年 6月 第三回個展「聖堂/Cathedoral」
その他グループ展参加多数
作品のテーマは自認されない感情、性、孤独、不安、パニック障害 など
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会期中のイベント
3月8日(金)「似せない似顔絵描きます」(有料)〜3日間随時開催
3月9日(土)カフェ・シュン出店(元カフェ・モアラ)
3月10日(日)クロージングライブ (投げ銭)
16:00- 活版ゾンビーズ/詩・音・おどり
16:30- SOU sax & piano
17:00- Pauline ukulele
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Closing Live ❶ 活版ゾンビーズ
Poemreading, Guitars, Keyboad, Violin, Dance
僕がはじめて怪物くんにあった時
AIRYの外階段をのぼったところにある
扉に絵を描いていた
その日訪れた個展の主だとも思わずに
いつも風変わりな面白い人が集まる場所だなあと思って僕は心を躍らせた
怪物くんはどんな時でも絵を描いていた
僕はその背中を真似て
移動するとき
ひとりでご飯をたべるとき
どこでも絵を描くようになった
怪物くんの絵の講義を受けたら
心の向くままに鉛筆を走らせること
そこから浮かびあがった絵柄をもとに作品を作ること
それは僕が文章を書くときとおなじだった
何も考えずに浮かんだフレーズを書いていく
その断片を拾って
つなぎ合わせていくと
気がついたらテーマがきまって
何かが出来上がる
そんな怪物くんは
作品と作品のあいだによく
ことばだけの展示もするようになった
楽しい時に楽しいと言うことも
大好きな人に大好きだと言うことも
一瞬ためらってしまう僕の心に
怪物くんの赤裸々な言葉は
いつも突き刺さってぬけない
それは今もまだぬけない
たんたんと
受け入れたり
あらがったり
少年の日より文学をこころざす僕よりも
まっすぐに自分と
まっすぐに揺れ動く心と
まっすぐに今その瞬間と
まっすぐにまっすぐにまっすぐに向き合う
怪物くんからこぼれだす言葉たちは
毎日研がれた刃のように美しく
すぐには刺さったことにさえ気がつかない
僕の心に美しく
でもグサりとナイフをつきさしたまま
あばよ!って言うのかい
せめてそいつを抜いて優しく消毒して
絆創膏くらい貼っていってくれよ
<かいぶつくんに送る詩(うた):宮田ジョバンニ龍二>
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Closing Live ❷ SOU/ Sound of Univers
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Closing Live ❸ Pauline
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Thank you for the all joining to the Exhibition & Live, it is a lovely farewell to Gaku Okata who is heading to German to have more art experiences in April. We wish he will have a fruity time there. Bon Voyarge.
〈緊急企画〉
輪島市三井町で被災した工芸家がエアリーに滞在中です。
能登半島地震から一ヵ月過ぎた現地の近況と、それまでの村での日常生活について語らう会を急きょ計画しました。
ゼロから有を生み出し、山里のご馳走で来山者をもてなす禅寺の生活。しかし静かな日常生活は一変しました。
半自給自足、農と共にある生活、敢えて不便と共にある生活のこれまでとこれからを語ります。
日時:
2月2日(金)午後2:00-4:00
作家:
村田(生山)啓子 / 藍・柿渋染め、書、料理
参考 作家ブログ
https://blog.goo.ne.jp/yoromi0207/5?_=1706656924188
☕️1ドリンクオーダー制
よろみ村グッズ販売と募金箱設置
売り上げは全額をチャリティーとして全額を作家に寄付いたします。ご協力をよろしくお願いします。
龍昌寺遼雲住職よりー1月7日現在
「 義援金ご支援のお願い 」地震から今日で7日目となりました。こちらはまだ停電していて電波も悪くあまり連絡を取れませんが全員元気に過ごしております。暖かいメッセージをほんとにありがとうございます。現在はみんなで寺の厨で食事をして、寺の宿坊と車中で村人全員寝ております。支援物資もたくさん届きほんとに感謝しかありません。4日目に氷見から千尋君、5日目に横浜から加島さん、津幡から麦君、富来から青君が来てくれました。とても助かりました。気持ち的にも暖かく、楽になりました。ご支援頂いた方から早い段階での義援金の窓口を作ってほしいというお話を頂きました。自分達はまだまだ毎日の生活の準備をするだけでいっぱいですが、話し合った結果窓口だけでも先に作ろうということになりました。現在の状況と与呂見村のことを少し書きたいと思いますので読んで頂けたら有難いです。輪島市三井町与呂見村の龍昌寺では5世帯が1つの薪風呂を共同で使用し、お米を作り、味噌を作り、鶏を育て、村の通信を作り、勉強会をしたりと、40年ほど一緒に暮らしてきました。僕達は今12名ほどでそれぞれのできること、水を汲みに行ったり薪で火を起こしたり、食事を作ったりしています。薪風呂も入れるようにしました。今は毎日の暮らしの準備するのにやっとです。具体的な被害を書きます。龍昌寺に入る唯一の道路が激しく陥没し、各家の車6台が村から出れません。車庫が倒れ、江崎さんの車と村の軽トラが下敷きになりました。5世帯それぞれの家もかなり被害を受けました。基礎が動いて傾いたり、瓦が崩れたり、窓ガラスが割れたり、家の土台の下に大きく亀裂が入りました。本堂も柱が傾き壁が剥がれ落ちました。共同墓地も崩れました。お堂のお地蔵さんや門柱なども全て倒れました。お米の倉庫にも大きな亀裂と傾き、米のタンクの破裂、米の乾燥機、籾摺り機が破損し動かないかもしれません。村で使っている水は全て山から引いていますが、そのタンクも破裂しました。1番最初に水のタンクを購入する予定です。今は自分達で車を下ろす為の道を通れるように木を切ったり、溝を木で埋めたりしながら道を作っています。復興にはとても資金がかかりそうです。話し合いの結果、龍昌寺、村田家、板谷家、江崎家、福田家、西川家の復興費用を龍昌寺の口座で一括で受けることに致しました。少しでもご支援頂きましたら助かります。
【演劇ユニット ゼロ企画 ワークショップ発表会 延期日程決定のお知らせ】
平素は弊団体の活動にご支援とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。 この度 2/24(土)に上演を予定しておりました演劇ワークショップ発表会 『わが町(三幕)』に関しまして延期開催をする旨をご案内させていただいて おりましたが、新日程が下記の通り決定いたしました。
【変更後日程】
① 2024 年 5 月 4 日 11:30 開演
② 2024 年 5 月 4 日 15:00 開演 (終演後意見交流会有り)
皆さまと改めて会場にてお会いできることを楽しみにしております。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2024 年 3 月 演劇ユニット ゼロ企画 主宰 佐藤 拓哉
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【演劇ユニット ゼロ企画 ワークショップ発表会 延期のお知らせ】
日頃は弊団体の活動にご支援とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度2/24(土)に上演を予定しておりました演劇ワークショップ発表会
『わが町(三幕)』に関しまして、関係者の体調の不良により、観客の皆様と関係者の安全面を考慮し、延期とすることを決定いたしました。発表会を楽しみにされていた皆様、また今日までご協力をいただいた関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます。また発表会の直前のご案内となりましたことを深くお詫び申し上げます。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。延期日程やその他詳細につきましては内容が決まり次第、改めて案内をさせて頂きたく存じます。皆様とまた、安全で健康な状態でお会いできることを心より願っております。今後とも弊団体をどうぞ宜しくお願いいたします。
2024 年2 月18 日 演劇ユニット ゼロ企画 主宰 佐藤 拓哉
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演劇創作ワークショップ発表会『わが町(第3幕)』
演劇ユニット ゼロ企画
作品:『わが町(第3幕)』
作者:ソーントン・ワイルダー
演出:佐藤拓哉(脚本潤色)
出演:こむぎ・和田奈都木・石原伸・雲型浮輪
【発表日時】
①2月24日(土) 11:30開演
②2月24日(土) 15:00開演(終演後に「意見交流会」あり)
※いずれも30分前に開場いたします。
【意見交流会とは】
終演後に、ざっくばらんに作品についての意見や感想を話せる時間を設けたいと思います。公演の感想や疑問点についてお話をするとともに、私たちと皆さま双方が作品を通じ色々な発見ができるような場にしたいと考えています。交流会の時間は約1時間程度を予定。ご希望の方には、開場の際に上演台本をお貸しいたします。
【会場】
Artist In Residence Yamanashi [AIRY] 2F/山梨県甲府市丸の内2-37-2
※甲府駅から徒歩10分程度
お車でお越しのお客様は、お手数ですが近隣のコインパーキングをご利用ください。
【あらすじ】
ありふれた日常生活のかけがえのない価値を問う、ソーントン・ワイルダーの代表作『わが町』。
今回はとある視点から、人の一生を超越する流れの中に潜む「何か」について見つめ直す第3幕をお届けいたします。
【チケット/予約方法】
◇無料(要予約)
※全席自由、先着順予約受付
①11:30開始 ②15:00開始
※予約後に変更・キャンセルをされる場合は、必ず問い合わせ先までご連絡ください。
【予約方法/チケット発売中】
◇カルテット・オンライン(ご予約フォーム(1/24より開始))
※事前にカルテット・オンラインよりご予約をお願いいたします。予約フォームに必要事項をご記入の上、ご予約下さい。
◇メール(zero.kikaku2018@gmail.com)
※お名前、人数、お電話番号をご記入のうえご連絡ください。
【お問い合わせ】
◇メール:zero.kikaku2018@gmail.com
◇TEL:080-6511-7806(佐藤)
●演劇ユニット ゼロ企画 とは
常に遊び心と挑戦する気持ちを忘れず「演劇でしかできない表現」を追求するとともに、山梨の演劇がより一層盛り上がるよう「演劇の輪」を広げる活動をしています。HP:https://peraichi.com/landing_pages/view/zerokikaku
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公演を終えて、
今回の公演は、2月公演が延期になり新たに設定された5月日程で開催、3月4月を経て季節は冬から春へー各自がモチベーションを保ちつつ、体調を整えて臨む新たな目標を胸に開催されました。
『わが町(第3幕)』 ソーントン・ワイルダー作、 ゼロ企画主宰の佐藤拓哉による脚本潤色によるものです。米ニューハンプシャー州の架空の町を舞台に展開される 3幕物の戯曲で、今回の公演は第3幕のみを取り上げている。
*潤色とは: 「潤いを与え、色取りを加える」という文字通りの意味を表す。脚本においては、物語や文章に手を加え、ある程度物語を作り直すような場合を指す。
*第1幕が舞台監督が地質学的、歴史的説明を含めた町の説明をし、「グローバーズ・コーナーズ」が特別なことはないありふれた町であることの説明がされる。医師のギブス家と新聞編集長ウェブ家を中心とした町の一日を描く「日常生活」。第2幕は、第1幕の3年後、ギブス家長男ジョージとウェブ家長女エミリーの結婚式の1日を描く「恋愛と結婚」。第3幕は第2幕の6年後、産褥で死亡したエミリーが、それ以前に死亡したギブス夫人ほか死んだ町の住民と墓場で会話する「死」。進行役である舞台監督によって劇が展開されていく手法が取られている。舞台装置はきわめて簡素で、机や椅子などが置かれているだけで、小道具や書き割りなどはない。すべては役者の動作によって表現される。この手法には日本の能や中国の演劇の影響があるとされる。(wikipediaより)
第3幕では愛する人の死、現実世界と死後の世界について演じています。進行係りの語りと手にしたランタンにより観客は両方の世界へと導かれます。また、照明操作による微妙な空間変化が両世界への移動を助けます。
約百年前の時代設定にも関わらず、近年私たちはコロナ禍や地震、世界各地の戦争により死を身近に感じていることから現代に通じるテーマであると感じます。一日だけでも生の世界へ戻りたいエミリ、それを止めようとする死の世界の家族と友人。エミリの純粋な願望が叶い、誕生日を選んで生の世界へ戻ってゆくが・・
観客は、もう一度生きて会いたい人の存在を考えながら劇に吸い込まれているようです。”あぁ、人間てみんなああなのね、先の見えない人たち”とエミリに言わせる無常観、生きているのか死んでいるのか。観客はエミリの旅に同行して、生きながら死後の世界を旅してまたグローバーズ・コーナーの風通しのよい丘の上の墓地へと戻ってきました。そこは以前と同じ墓地に変わりはないのですが、死後の世界を一度でも経験したという意味で明らかに以前とは違う死生観を持ったことでしょう。
舞台監督1名、照明1名、一人二役ありの配役4名による簡潔で熱のこもった公演。エアリーの小さなスペースを踏まえての舞台装置は椅子四脚のみとシンプルに、場面転換では墓地の墓石と両世界の登場人物たちの居場所にもなります。そして追加の照明設置が普段のギャラリー照明から舞台照明へと効果を盛り上げます。事前の会場視察や照明チェックを経て小さな箱の最大限の利用効果をあげ、延期を乗り越えてこの普遍的戯曲をやりきったゼロ企画メンバーに限りない拍手を送ります。
公演後の意見交流会へは観客全員(15:00-回限定) が参加、公演を終えて安堵の表情の出演者を囲んでなごやかに感想や意見が交わされたことを追記します。
<<<<<<最新情報>>>>>>
午後公演がリリース後間もなく満席になりました。お申し込みくださった皆さまありがとうございます。好評にお応えして午前公演を急遽追加いたします。
午前の部
時間:12月16日(土)開場10:15
上演:10:30-12:30
会場:エアリー
予約方法:以下の項目をmoyurusankaku@gmail.comまでお送りください。 ↓以下のご予約方法1~4の項目を添えてご予約ください。
*午前の部にはポストパフォーマンストークお茶会はございませんのでご了承ください。
▽日時
2023年12月16日(土)
14:45開場 15:00-17:00上演 17:15-17:45 お茶会
終演後 「お茶会」という名のポストパフォーマンストーク 30分程度
▽会場
AIRY(アーティスト・イン・レジデンス山梨)
▽もゆるさんかく
山梨に縁ある若い演劇人三名による実験的チーム
演出:みすみ 出演:はるか・ゆうこ
▽参加方法
チケット:無料
※ご予約は必要です。11/15より受付開始。定員20名程度
※終演後、投げ銭のための帽子を置きます。もし作品があなたの琴線に触れましたら、紅茶1杯分お気持ちをいただけますと励みになります。映画1本分、シャインマスカット1房分もウェルカムです。
ご予約方法:以下の項目をmoyurusankaku@gmail.comまでお送りください。
1. 予約者のお名前
2. 電話番号
3. 人数
4. 同行者のお名前(いらっしゃる場合)
▽「お茶会」という名のポストパフォーマンストークについて
公演終了後、そのままAIRYでお茶を飲みながら作品について語らいませんか?AIRYオーナーの坂本泉さんと、もゆるさんかくの3人が作品についてあれこれ話をします。難解だったところ、疑問に感じたところ、笑えたところ、みなさんからもざっくばらんにご意見伺えたら嬉しいです。もちろん、お話しを聞くだけ、お茶を飲むだけも歓迎。
▽ご案内
・上演は約2時間を予定しております。
・ポストパフォーマンストークは30分程度を予定しております。イベント全ての終了予定時刻は17:45です。
・会場のAIRYは甲府駅から徒歩10分程。舞鶴小学校の向かいにあります。
・お車でお越しの際は近隣のコインパーキングをご利用ください。
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【message from YUKO】出演者
私は、この『エアスイミング』に登場する、ドーラとペルセポネーが好きです。でも、いくら想像しても仕切れない。人生のほとんどを、よくわからないままに入れられた病院で過ごすってどんな気もちなんだろう。自分の人生を振り返ると、なんて恵まれているんだろうと思います。
でもそんな状況の中でも、笑いを絶やさず、お互いを支え合いながら自分らしく生きるドーラとペルセポネー。すごすぎるよ。私も2人の逞しさを見習いたい。
話は変わりますが、結婚を機に2022年の春に上京しました。新しい場所、新しい環境、新しい人間関係。不満とかそういうんじゃなくて、だけど、山梨で過ごしてきた私にとって東京での生活は、サイズ感も情報量もキュキュキュッって感じ。
「あれ、私ってこんなに声か細かったっけ?」ってある時びっくりしたんです。このままじゃアカーーーーーン!
腹から声出さないとアカーーーーーーーン!
自分取り戻さんとアカーーーーーーーーーーーン!っていう気づきが、
このもゆるさんかくやろうぜってなった理由の一つ。笑
「ケア」という視点を大事にしている、この『エアスイミング』だけれど、私にとっては、「演じること」自体が、自分を大切にする方法なのかもしれません。
今回も作品に向き合いながら、自分自身と向き合う大切な時間になりました。
そして、私が演じるペルセポネーにドーラがいたように。このもゆるさんかくを一緒に立ち上げたはるかとみすみの存在。ここで2人への愛を伝えすぎると、内輪でやってくれよのノリになってしまうのでやりませんが、大事な2人です。演じる上でも。クレジットに書かれないと思うので、ここで言及しておきたいのですが、はるかのアクティングコーチぶりに支えられています。
さて。私はこの先、どこに流れていくのか、はたまた泳いでいくのか。自分でもわかりませんが、いつも助けてくれる友だち、家族がいるから大丈夫だって思います。私はその人たちのために、社会のために、何が出来るんだろう。
とりあえず、12月16日の本番までは、見届けてくださったお客様に、来てよかった観てよかったって思ってもらえるように頑張ります。誰かの明日への活力になり得るように、頑張ります。
でも、この作品ほんっと難しい!過去イチです!ほんとに役者さんってすごい演劇をつくる方々、足を運んでくれる方々、応援してくれる方々、
そしてドーラとペルセポネーにリスペクトと愛を込めて。もえます!
【message from HARUKA】出演者
今日は最終稽古でした。9月になんかやろうぜ!と立ち上がったもゆるさんかくの初めての本番がすぐそこに迫っています。
今回メンバーそれぞれのテーマや3人共通の目標があるのですが、わたしのテーマは「純粋に俳優として難役に取り組む。きちんと自分の実力に打ちのめされる。」です。予想通り、毎日プロの力士に飛び掛かっては片手で投げられるちびっこ相撲の力士のような気持ちを味わっています。だから出来なくてもいいやなんてことは全くなく本番にむけてあーー!!くやしい!!と楽しくのたうち回っています。
戯曲を書いたシャーロット・ジョーンズが「絶望のコメディ」と評した本作品。
苦しい場面も多くあるのですが、ユーモアと想像力で立ち向かう二人の姿に俳優として救われています。「上手に嘘をつく」という意味ではなく、
「あなたが信じるものをわたしも信じる」という「演じる」という行為。
おままごとのように「演じる」ことでどこにいても自由になれること。
わたし自身、住まいを山梨に移して、プロの人たちだけじゃない、市民の人たちと演劇をつくるなかで「サポート」しにきたのに「引き上げてもらう」経験をたくさんしました。誰かのために、自分のために「演じる」ってなんなんだろう。
仲間とエアスイミングを演じた先にお越しいただいたお客様とどんな景色が見られるのか楽しみしています。ここまで協力してくれた友人、お世話になった方への感謝を忘れずに、本番までの残り数日を過ごします。
どうか楽しんでいただけますように。
【message from MISUMI】演出、音響、照明
僕はお客様に向けたコメントを書くのがとても苦手で、「演出って何を言えばいいんだろう」とぎりぎりまで悩んでいました。
単純に演出をしてみたいという気持ちを持ったのはもう4年くらい前のことです。でも、それ以上に「作品を作っていくにあたって俳優本人にプレッシャーがかかることはあるけど、あえて追い詰めなくても絶対にいいものはできる」ということに取り組みたくて、今回実際に演出してみようと思いました。それが今回できたのかわかりません。でもみんなで出来る限り挑んだと思います。
「エアスイミング」はやればやるほど複雑怪奇で、夢なのか現実なのかわからないふわふわした感覚が今もあります。僕はこの戯曲がとてもすきですし、やる意義があると思っています。もう結末が書いてあるので変かもしれませんが、登場するふたりにいつか救われてほしいと願って稽古してきました。
難しいものに挑戦しよう、と3人で決めたので、諦めずに挑んだ結果を見届けてほしいです。ありがとうございます。
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最後に、
今回、ここエアリーで『エアスイミング』の公演をすることは何か大きな巡り合わせを感じずにはいられませんでした。
タイトル『エアスイミング』のair は「仮の、空想の」を意味して、登場人物のドーラとペルセポネーは隔離された生活の中で生きる歓びを見出そうと、想像上のプールへ繰り出して空中で泳いでみることを試みます。水泳帽とゴーグルを身につけて月へ向かって泳ぐキュートな仕草は、二人の女性の生命力を感じさせる大切な場面です。それと同時に息継ぎによるair「空気」を吸い込むことで過酷な半生を生きながらえる不屈の精神を感じます。AIRY は Artist In Residence Yamanashi の頭文字を取った造語、2015年の10周年記念誌タイトルは「WE need AIR」としてレジデンス施設と空気の両方を指すものでした。
またこの芝居は二人の女性の人生を覆う時代性、家族、労働、女性性などが色濃く影を落としています。特にこの時代の女性のあり方や妊娠出産、家族との葛藤がテーマと言えます。元産婦人科医院をリノベーションしてアートスペースへと改修したここエアリーとの大きな縁を感じます。イギリスでの100年前を舞台にした『エアスイミング』に登場する女性たち、昭和から平成の時代に町の診療所として機能した元産婦人科医院を訪れた女性たち。時代は少しずれていますが、それぞれの時代を背負って生き抜いた女性たちの息遣いを感じずに入られません。
この二点を考え合わせて『エアスイミング』上演は本年のエアリーでのトリを務めて大いに意味深いイベントであり、場所性を踏まえてエアリーをこれからどうして行くのかという未来にまで想像を膨らませる出し物であったと言えます。
「もゆるさんかく」三名には、短期間でこの難しい戯曲をやりきったことに限りない感嘆と拍手を送ります。
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■日時:10月29日(日)13:00ー15:00
■作品:短編映画二本
➀『また次階!』2017, 10min, Portugal
A Friendship in Tow/Toe
桑山監督自身が出演する滑稽・人情ドキュメンタリー
②『フォルナーリャの聖泉(いずみ)』2019, 26min, Portugal
Lost Three Make One Found
失恋の傷を癒すために、ポルトガルの伝説であるフォルナーリャの聖泉へ向かう。自らに向き合いながら外の世界に飛び出してゆくロードムービー
■会場:エアリー
Artist In Residence Yamanashi [AIRY] 二階スタジオ
■料金:無料/投げ銭歓迎
■プロフィール
大学卒業後、青年海外協力隊員としてキルギス共和国で活動中、活動先の寄宿制学校の若いラッパーたちとの出会いを機に映像制作を始める。帰国後に映画配給のバイトをしながら自主制作を始める。欧州3カ国が共同運営する大学院でドキュメンタリーの制作を学んだ後、現在はハンガリー美術大学の研究生、海外メディアの日本コーディネーター、学校講師、植木屋見習いなどをしながら長編作品を制作中。これまでの作品は、Hot Docs(カナダ)、Visions du Réel(スイス)、Doc Lisboa(ポルトガル)、True/False(米国)等多くの国際映画祭に出品、国内ではぴあフィルムフェスティバル、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル、東京ドキュメンタリー映画祭に入選。各国の若手映画作家たちと共にドキュメンタリーと周縁について思索・試作する巡回型上映・制作ワークショップ「シネキャラバン」主催。
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”桑山 篤はボーダーレス青年である。”
2010年、中央アジア・キルギス共和国にて海外青年協力隊の現地先輩として桑山を迎えた三森なぎさは彼の第一印象を語る。未知の世界に飛び込む柔軟性と人懐こいキャラクターを持ってあらゆる場面に現れては、新しい単語を覚えてメモに取り、最終的にはキルギス語辞書を作り後輩に残したという。
2015年盛夏、エアリーに初上陸「キルギス・ナリンの3月」を初上映、今回はリピーターとして家族で滞在の桑山監督である。
この10数年間の彼の生活と映画製作の軌跡はいかに?
15名の参加者を得て上映会+トークは始まった。
最近は一切sns発信なし!何して暮らしてるの?自分が映画に登場するのはなぜ?今回の一時帰国の目標は?次の目的地は?何ヶ国語しゃべるの?現在のステータスは監督?
二本の短編作品観賞後は三森の司会により親密な雰囲気の中でトークが進み、たくさんの質問が続出。すべての質問に丁寧にオープンに応える桑山の姿勢が心地よく、終了時間を過ぎても会話が途切れず。自分の置かれた環境 、周囲の人々との関係性を軸にユーモラスかつ鋭利に描く短編作品に感動。人生の総ては必然と信じて飛び込む度量あり。さらに経歴は変化に富み、現在はハンガリー美術大学にて博士課程 (芸術一般) 在籍中とアカデミックなキャリア形成も進行中である。
久しぶりの滞在作家をエアリーに迎えて
上映会参加者皆さま、開催に協力いただいた皆さま
誠にありがとうございました!!