Yamanashi Short Movie Festival
文化のるつぼ へちま x AIRY プロデュース
June – November 2023
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公式ホームページ
各月の予約申し込みは以下ウェブサイトにて
上映の前月末に更新
文化のるつぼ へちま|やまなし短編映画祭 (hechima400.com)
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年間スケジュールはコチラからご覧いただけます。
FM FUJI 情報番組『Bumpy』にて
「やまなし短編映画祭2023」広報のためラヂオ出演いたしました。
DJ は渡辺 麻耶 さん
10月5日
11月16日
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11月25日(土)
■ 宇田奈緒 監督■ 二本上映
『ファミリーヒストリーを翻訳すること』(2020-23, 15min)
『 一路平安 』(2022, 30min)
■ 井原純平 監督■ 二本上映
『GRAFITTI』 (2022, 30min)
『Margin ――余白――』(2023, 30min)
アフタートーク:登壇三名
井原純平(監督)+ 楠 大生(映像)+奥山和洋(主演)
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ある人がそこにいたということや、その場所で何が起きたのかを知る人が誰もいなくなった時、その記憶はどこに行くのだろうと考えることがあります。
カナダ生まれの祖父が戦前に書き残した手紙をずっと大切にしてくれていた祖父の幼馴染との出会いによって、記憶に残っていなかった祖父との思い出が新しく生み出されたという個人的な経験を元に、誰かが覚えておくこと、写真が記録しておくことの意味について考えて作った映像作品を発表します。
宇田奈緒は神奈川県生まれのアーティスト。写真、陶芸、文章を使って、移民や家族の歴史についての物語を保存、継承していくための作品制作をしている。「山梨アートプロジェクト2021」に選出されて甲府市にて滞在制作を行い、藤村記念館にて祖父(市川三郷町出身)の記憶についてのビデオ作品を発表しました。
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『Margin ――余白――』(2023, 30min)井原 純平
2023年秋製作の新作です。山梨を舞台にした映像作品のテーマは「Margin(余白)」。最適化された世の中で生きる私たちに“余白”は必要あるのかがテーマです。
井原純平は山梨県出身、甲府市在住の映像作家/写真家/ソーシャルワーカー。医療現場での患者のポートレート撮影を機に写真の世界に魅了され、医療職と並行して写真家活動を行っています。
11月25日(土)スケジュール
■時程
➀13:00-『ファミリーヒストリーを翻訳すること』(15min)
『一路平安』 (30 min)
『GRAFFITI』(30min)
『Margin ――余白――』(30min)
井原監督トーク(13時回、16時回共通)
楠 大生(映像編集)+奥山和洋(主演)登壇
➁16:00- 『ファミリーヒストリーを翻訳すること』(15min)
『一路平安』 (30 min)
『GRAFFITI』(30min)
『Margin ――余白――』(30min)
■会場 甲府市中央2-13-20 3階へちまSTUDIO
■料金 一般1000円、学割800円
■事前予約制 料金は当日受付3Fにてお支払いください
■定員 各回25名限定
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現在カナダにて滞在制作中の宇田監督から丁寧な便りが寄せられて、二本上映後に代読しました。その中で、二作品ともフィクションであることが語られました。監督自身の体験や周囲の方へのインタビューをすべて混ぜて作った話であり、沢山の人の話が混ざったフィクションであると。コロナ禍でどこへも行けなかったころに『ファミリーヒストリーを翻訳すること』の構想を練り始めて三年経った今、カナダでビデオを完成させたそうです。100年前に海を渡った移民と離れて暮らす子孫の喪失と再会の物語が、日/英双方の言語でキャプション表示されて無音で語られます。音のない15分間の世界はそれを観る方の想像力に働きかける力があります。鑑賞者にそれぞれの思いを反芻させる効果がありました。一方、『一路平安』は日/台の二つの文化の中で生まれ育った主人公の気持ちを双方の言語で体験してもらうための試みとのこと。来年は台北(1~4月)と台南(5~6月)で展示があるので、機会があればお知らせくださいとのことでした。
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三年連続参加の井原監督チーム、今年は初登壇の主演<コンピューターおじさん>こと奥山和洋も加わり、より臨場感あるトークが実現しました。最新作『Marin–余白–』は社会的時事ネタをストーリーに織り込みながら、やはりいつものように地元で短期撮影、友人知人出演に拘って低予算で製作。締め切りぎりぎりまで推敲を重ねて完成させた本作は生きること死ぬこと、有名無名とはなどのテーマがベースにある。
『名前のないホテル』(2021)、『Graffiti』(2022)、『Margin–余白–』(2023)へと<主演三部作>の完成を祝し、満を持しての奥山和洋の登壇。お馴染みのチェック柄シャツは彼のオフィシャルコスチュームとのこと。今や監督から絶大な信頼を得る常連主演は実際にお会いすると意外に無口な方でしたが、瞬発力と演技力はご覧の通りで会場を大いに沸かせてくれました。ありがとうございました。
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上映後記:
これで「やまなし短編映画祭」2023年の6回開催をすべて終了しました。少なくて優秀なスタッフとへちま会場のおかげで無事に開催できました。何より、参加監督と足を運んでくださった皆さまに感謝を申し上げます。自主制作映画の楽しさ、深さを共有し、地元の監督や作家に出会う喜びを感じてもらえましたら幸いです。
*お客さまアンケート
宇田さんの作品が映画になることに感動、今後の活躍を祈る/(宇田)過去と今を結ぶ不思議な映像、懐かしい気持ちになる美しい写真と言葉だった/知らない作品を観られて貴重な機会。宇田作品を観たくて来たが二人の監督を比べて観るのもおもしろいと思う。今後も続けていただけたら有難い。若手のあるいは新進の監督作品を観たい/(宇田)自分のルーツというものは意味深く、故郷があることや両親が普通にいるのは幸せだと思う。(井原)「有名になる前と後で命の価値は違うか?」というセリフに違いはないと思った。平凡でいいんだとホッとした思いもある/アンデウィ・ウォホール「誰でも生涯で15分だけ有名になれる」の言葉は発見/アーティステックで映像美を追求したものを観たい/(井原)作品が進化していてすごい。コメディが多くて観て飽きないだけでなく生きるということ、死ぬということ、誰もが持つ承認欲求にまで踏み込み現代の闇を描いている。でも最後は笑いで終わるところが良い。時間がかかったと思うが二日で撮影したと聞いてびっくり/(宇田)無音の作品に引き込まれた。誰かの生きた軌跡は他の人の手で紡ぎ直さないと消えてしまう(薄れてしまう)のは自分の周囲の人が年を取り亡くなっていく中で改めて感じている。(井原)音楽もかっこよくて見知っている場所もこんな風にかっこよく撮れるのがある種うらやましく、自分も写真を映像に残したいと思った。トークも面白くてそのあとでもう一度映画を観たかったくらい/(宇田)音や言語などの対比、お便りを聞いてフィクションとのこと驚いた。(井原)毎回楽しみ、風刺が効いて素晴らしい。「余白とは」と思っていたので15分以外の時間でそこをどうするのか。アフタートークも面白かった。またライブ感ある続編を期待している/次回作も楽しみにしている。若さのパワーをいただいた/ロードムービー、歴史もの(戦国、近代史)を観たい/両監督の作品とも面白かった。「一路平安」が特によかった。いろいろな作品を観てみたい/(井原)テレビドラマ的な娯楽とユーモアあり、笑ったり楽しんだりできた。独特なテンポ感が映画らしさとも言えるのか、AIを使っているつもりがAIに使われているブラックユーモアがとても面白かった/(宇田)監督へ質問を送る工夫ありがとうございます。(井原)監督のお答えから余白ってこのことかと分かった/
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11月18日(土)スケジュール
『anxious』米持 壌 監督 2023,
米持壌は山梨県甲府市出身で武蔵野美術大学造形構想学部映像学科3年に在学中の若い映像作家です。
「当映画祭へは第一回出品に続き二回目です。好きなものを詰め込ませてくれえ、そういう気持ちで製作しました。」
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『バカ』清水佐絵 監督 2011,21min
母でありアーティストでもある清水秀子を撮ったセミドキュメンタリー映画。
「私はバカだ。そしてキミもバカだ」というセリフを幕切りに繰り広げられる秀子ワールドに、度肝を抜かされてしまうかもしれません。
清水秀子の作品「26 SOUNDS」の絵画から、言葉の成り立ちへ、そして言葉の無い世界へと見る人を連れて行ってくれることでしょう。」
清水佐絵は山梨県生まれのアーティスト。18歳から妹・中乃と山梨県北杜市小淵沢町を拠点に自主制作映画を作り始め、現在は映画制作と並行して始めた切り絵の制作と展示をSaeRottenHead名義で行っています。
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11月18日(土)スケジュール
➀13:00- 『anxious』2023, 米持壌+トーク
『バカ』(2021, 21min) 清水佐絵+トーク
15:00– 幕間ライブ 中楯 純 /LFB
➁15:45- 『anxious』米持壌+トーク
『バカ』(2021, 21min) 清水佐絵+トーク
■会場 甲府市中央2-13-20 3階へちまSTUDIO
■料金 一般1000円、学割800円
■事前予約制 料金は当日受付3Fにてお支払いください
■定員 各回24名限定
■幕間ライブは①②のお客さま共通となります。あらかじめご了承ください。
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幕間ライブ 中楯 純 紹介
中楯 純|Jun Nakadate
山梨県産エクスペリメンタルサウンドアーティスト。 所属バンドLFBと並行して活動。 白州旧身体気象農場での一人舞台「黄泉阿白/ヨミノアシロ」上演を機に2011年頃よりソロ活動を本格化。以降、自身の心象風景から着想した音響世界を様々な場で展開中。 神戸電子音響芸術祭、埼玉県立近代美術館「MOMAS空間音響ライブ 音楽という表現の拡がりとともに」 、新潟水と土の芸術祭などに過去出演。
2015年、LFBの楽曲『kodomosun』のMVプロジェクトに清水佐絵監督を迎え、共同制作・発表。 2021年には甲府studio pelletにて開催された、切り絵作家・Sae Rotten Headとしての清水佐絵の個展関連イベントでソロライブパフォーマンスを行なうなど、互いの表現に刺激を受け合いつつ親交を重ねている。
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当日フード出店情報/ナオミキャンプ
当🍋3色ポテトフライ🍋野菜と豆のミネストローネスープ🍋フォカッチャのグリル野菜サンド🍋ソフトドリンク各種ジンジャエール、オレンジジュース、ハーブティー、穀物コーヒー
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当初は『THE BOSS』でエントリーしていたが、急遽『anxious』を上映することになった経緯からトークに入る米持監督(右)。新作はごく最近、同年代の二人を配役して、監督自身が暮らす生活圏内の駅、アパート、立川記念公園などを舞台にして二日間で撮った。立川記念公園は風景として気に入っている。公園での撮影は人が多くて撮影に苦労した。
タイトルの『anxious』は 最近 ”不安と友達になる”という考え方を友人から聞き面白いなと感じたことが発端。不安、心配、悩みなどネガティブな感情は誰にでもある。それを創造の動機として映画を撮ることで感情を昇華させることはできる。
定期的にお笑いライブのステージに立つという米持監督(2002生まれ)。お笑いライブと映画制作を並行してやっている。ステージでは客の反応がすぐにわかるが、映画ではなかなか反応がわからないという違い。反応や感想が自分に戻るまで時間がかかる。お笑いの映画を撮ったらどうかとアドバイスされたことがあるが、自分にとってはこの二つは違うもので交わることはない。四年になると時間をかけて一本を撮り、それが卒業制作映画となる予定だ。弟の幸生も高校卒業後は映像関係へ進みたい気持ちがある。兄の撮影や編集を手伝っており自然にその道へ興味が湧いたという。
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『バカ』鑑賞後にトークのため登壇する清水家三世代。タイトルの所以、撮影の背景など語る。2010年に(監督の)画家の父誠一の急死は大きな出来事。翌2011年のある日、母秀子の部屋で大きくバカと書かれた紙切れを見つけて、このタイミングで一本映画を残そうと閃いたという。
映画撮影の準備としてシナリオはしっかり書く。家族、友人の協力は大きい。妹中乃は撮影、配役に大きな存在。父の生存時から両親は佐絵監督の表現活動に協力を惜しまなかった。『バカ』以前の映画撮影、切り絵の制作発表、バンド活動など全てに於いて。
「26 sounds」は母秀子の生涯をかけて制作するミニマルな絵画シリーズ。毎年秋に誠一のアトリエを解放して開催される「清水家展」でバリエーションが披露される。監督曰く、母はバカと天才の境界ラインを生きているのか、母として面白く、アーティストとしてもかっこよくて尊敬している。それを形にしたいと思った。
秀子は誠一作品の保存管理と展示、娘三人のそれぞれの表現と発表など芸術一家の要としての存在。アバンギャルドな一家の存在と制作を支えつつ、74歳の今もひょうひょうと絵画制作を続ける姿に学ぶことが多い。
2013年、LFB楽曲『kodomo sun』MVを清水監督に依頼した中楯による幕間いノイズライブでリラックス。
*会場アンケート集計
ジョー君これからも作り続けてください/(米持)イケメンなので本人も出演してよいのでは?「不安が友達」というより安心して承認してくれるもう一人の自分にみえた(清水)脳内がかき混ぜられる素晴らしい作品。不真面目と言うより非真面目に生きようとエールをもらった。2011年作ですが背景に影響があったのか気になる。次回作も楽しみ/(米持)音楽の使い方がとても上手く映画の雰囲気を作っている。坊主の男性はインパクトが強く不気味なような面白い不思議さがあった。(清水)脚本のあるドキュメンタリーというのを初めて見て、なるほどこんな作り方があるんだと勉強になった。アーティスト家族にとても憧れがある/家族がテーマに感じられてよかった/若い世代の方々にがんばって欲しいと思う。清水家最高でした、今後も一家で制作して欲しいな/とても面白い試みだと思う/全く知らなかったバカ、面白かった/若い感覚の映画、踏み絵のようですが刺激がありました/とても楽しかったありがとうございました/(米持)「不安と友達になる」という暗くなりそうだけどそうならなかった。不安な人を救ってくれそうな映画なのでもっとたくさん撮ってください。(清水)もっといろいろな所で上映して欲しい、海外などでも。秀子さんがおもしろくて素敵だった/言葉は一つの手段だ/面白かった/普段味わえない体験をさせていただいた/映画って自由なんだなと作り手の人間の立場で素直に思った。自分も何か作ろう/とにかく短編映画は難しい、けど深い。トークの盛り上がりとテンポが欲しい/若い監督で驚いた。家族っていいなと思った/(清水)各場面でインパクトがあり、トークの中であの映像について最初から決めて脚本を作成していたと聞いて驚いた/
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10月28日(土)
『FURUSATO2009』2010, 48min
富田克也 監督
副題「『サウダーヂ』のための長い予告編」
『サウダーヂ』 公開に先がけ、甲府の街周辺を取材した映像を編集して作られたドキュメンタリー。リーマンショック後の疲弊しきった地方都市、そこで暮らす若者たち、肉体労働者、在日ブラジル人などにスポットが当てられる。岡島百貨店跡の解体が始まった今、甲府中心地で改めて見直したいストリート映像エスノグラフィー。
■映画名『FURUSATO2009』2010, 48min
■日時 10月28日(土)
➀14:00-
15:00- トーク
話し手:笹本貴之(笹本環境オフィス、プロデューサー)
『サウダーヂ』『バンコクナイツ』などでプロデュースを務める。
➁16:00-
■会場 甲府市中央2-13-20 3階へちまSTUDIO
■料金 一般1000円、学割800円
■予約制 料金は当日受付3Fにてお支払いください
■定員 各回25名限定
■監督トークは各回のお客さま共通となります。あらかじめご了承ください。
ご予約はコチラから
https://hechima400.com/y-short.html
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甲府で観る『FURUSATO2009』
サウダーヂに至る富田監督や空族の根源、その視点が生々しく描かれていた。これからどのように本編として料理されるんだろうと思いながら観る。甲府の街の現実と思惑に私たちはどう向き合うのか。
昨年は『RAP IN TONDOの長い予告編』上映+トークでご登壇頂いた富田監督が台湾ロケ出張のため、『サウダーヂ』『バンコクナイツ』でエグゼクティブプロデューサーを務めた笹本氏がトークに登壇。 長年に渡り監督活動を間近で支える立場から、リアルな話や撮影エピソードなどを一時間に渡り熱く語ってくださいました。 実際に映画の登場人物として、また『サウダーヂ』資金集め一策としての本編位置づけなど。
空族のシナリオ作り方法(プロセス)として、実際にあったことから物語を作る。見たこと聞いたことがネタになる。生活の中から遊びの中から映画のイメージが生まれている。監督と共に過ごす中で得る気付きやエネルギーが自分の会社経営者(笹本氏)としてのスタンスを支えている。現在の台湾ロケは、現地部族が固有の文化を守り伝える物語(シナリオ)を空族/相澤+富田が書き起こし本人が演じるスタイルで製作中とのこと。時を経て監督は身辺の自然への憧憬が増している模様。最近は地元山梨にいる時は、自然に近く住み山や川で過ごす時間が多い(登山や川釣り)。甲府の衰退とシャッター街を描いた90年代作品からタイ・ラオスへ遠征、さらに台湾へ、そして自身が生まれた山梨の自然への回帰は大きな意味で文明の縮図を表しているようだ。
(余談)
折しも甲府中心街ではランドマーク的存在の「岡島百貨店」が縮小移転を決めて、現建物を解体中。『FURUSATO2009』『サウダーヂ』ではこの周辺での撮影が多数あり。甲府市中心街自体が長年に渡りこのデパートを核にして発展した。
2011年秋『サウダーヂ』プレミア公開を観たのもこの建物8階の「岡島ローヤル会館」にて。異様に盛り上がった満席のホール、前座を務める
Stillichimiyaのラップで上映会は始まった。
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会場アンケート集計
人も町もスクラップアンドビルドだなあ・・/小さな山梨の中に色んな人がいて、それぞれの考えを持って生きているのだと思い直した。たった10年前なのに、今よりずっと楽しそうに見えた/今ここへ来るのに歩いてきた道、ご縁あってお会いしたことのある方々がさらっと登場してきて、まずはおどろきと少し嬉しさを感じた。次に2009年当時の甲府なんて所を全く知らなかった頃の甲府が抱えていた長く深刻な問題を赤裸々なままにそのままに切り取ったこの作品を素敵だと思ったと同時に当時の問題やジレンマを未だに抱えている甲府、山梨に言い知れぬ感情をいだいた/身近ではないが貧富の差を感じさせる映画だった。生の声が聞けてよかったが、昔のにぎあいあった町がさびれていくが、中心街は駐車場がなく買い物もしなくなっている思いがある。イベントがあれば行ってみようと思いが・・・/末永く続けて下さい!/甲府の街が違って見えて面白かった/今回の映画の中で、話していた人の「美術館を町の中心に移す」というのはよい考えだと思った/最後のラップがおもしろかった/トークショーが良かった/「サウターヂ」はじめ空族の映画の作り方が判って良かった。「FURUSATO 2009」をみて空族の根源をみた気がした。ありがとうございました/「サウターヂ」や「バンコクナイツ」が山梨県内で、普通に上映できる環境が必要ですね。山梨で「サウダーヂ」を観たい!/「サウターヂ」の制作プロセスの一端を見ることができてとても参考になった。編集プロセスについてより知りたいと思う。ありがとうございました/素晴らしいイベントだった!前から気になっていて観る機会が、なかなかなかった富田監督の作品ということで伺ったが、予想以上だった。もっと多くの方にこの映画祭を知ってほしい。ありがとうございます。頑張って下さい。応援します/
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9月30日(土)
『だっちもねえ』2023新作
手塚 悟 監督
日時:2023年9月30日(土)①11:00〜 ②15:00〜
※それぞれ上映とトークを含めて約90分を予定
トーク:手塚監督×手塚光男
各回トーク後にソウルフルブラザーズによるギターと歌のコーナーあり
料金:一般 1,000円 学割 800円
※料金は最初の受付時にお支払いください。
※各回30席限定
※各回上映15分前開場会場:文化のるつぼ へちま 3階STUDIO
400-0032 山梨県甲府市中央2-13-20
親友との映画ごっこから数えて今年で 30 年を迎える手塚監督。
延期に中止と新型コロナの影響をモロに受け、足踏みの日々を余儀なくされた監督は「故郷・山梨から世界に届ける新作を作る。」と心を決めました。
いわゆる原点回帰です。監督の映画づくりの原点は「家族」の記録、実家に眠っていた 8mm フィルムやビデオテープに焼きつけられていた家族の記録と記憶の断片から新しい映画を紡ぎます。
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会場アンケート集計
いびつで乱れていてそれが不思議なバランスにとどまって美しく感動した。自分の家族のことをいろいろ考えた。忘れていた幸せを思い出した気がする。/親子でここまで話したことがないので改めて見直したい。手塚父とは最近になり付き合いを再開、手塚母のことは全く知らなかったので(映画を観て)少し理解した。/父親の愛情と親子愛を感じる。/(良い意味で)題名通り/とても良い作品、家族についてもう一度考えたい。/浄化された思い、素晴らしい作品だった。/音が大きすぎた、ちょっと情報が多かった。/だっちもねえ~どうにもならないことがいっぱい~でもgo! 生きなくちゃ行かなくちゃカントクノナミダオチチウエノナミダガココロニフカクヒビキマシタ~ありがとう/最初は衝撃的なことがありフィクション?ノンフィクション?と思ったが監督の丸裸な心と光男さんの何かを含んだような目に感動した/過去を思い出すような物があった。/さらけだすってすごいなぁ、うらやましい。これからは無理せず、長編をみせてください。/いろいろな人生があるんだなぁ、これまで(監督の作品を)二本観て不幸なこと、死が心に残ってるが明るい作品はどうですか。画面が変わるときの音がちょっと不快かな/心が温かくなる素敵な映画、監督の家族を思う気持ちが伝わりフィルムと映像の相性は抜群。やまなし短編映画祭ぜひ続いて欲しい。/監督自身の足跡がわかる作品、この映画を観たあと改めて家族と連絡を取りたい。/家族の関係がよかった。/とても良かったです、感動をありがとう/100点/家族の愛について考えさせられた。/親子の関係は微妙に難しいと改めて考えさせられた。わたしは母の死後に一つ屋根の下父と二人きりでかなり最悪な経験をしたが(映画の)お二人はそれを乗り越えてここにいるがわたしは正直乗り越えられないまま父を亡くした。監督は充分に親孝行な息子です。/光男さん、悟さんお疲れさま、とてもとても良かった。最後の二人の演奏もよかった。タイトル文字は監督が書いたと思ったがお母様と似ているのかな~観に来てよかった、満席もおめでとうございます~へちまの皆さまのますますご活躍を期待/こんなに泣くとは思わなかった、光男と悟の関係は正直うらやましい、自分の両親は他界しているので。若き日の手塚家の映像、当時を知らないのにとても懐かしい気持ちになり最後は涙がだだ漏れだった。/家族の記録は大切、素晴らしい家族の物語を観た。その家族に携った一人としてとても嬉しいありがとう/地元出身監督を応援する熱、またその逆も熱くうらやましい、せっかく駅から近い場所なのに来る途中にポスターとかチラシがあったかな/映画祭の作品としてドキュメントとしてとても良い、これを機に羽ばたいてくれるだろう。トークショウでタイトルについての監督の考えが聞けた、音楽もよかった。/ドキュメンタリーでかざりのない普段の日常が非常に良い、あのハンカチのシーンなど感じるところがたくさんあった。/家族の動画がこんなに残っているのはすごい、何かよかった。/とてもよい映画だった/今の自分に刺さる作品、泣けた。/家族について考えさせられる作品、監督を応援している、ありがとうございました。/家族の姿がその時代の記録と共に移行するような感覚あり、お父様がとても素敵/亡くなられた家族の映像が残っていることすごい、おばあ様が幸子さんのことを語るところが感動的/私は父を全く知らない、母は七年前に亡くなった。親子って素晴らしい~おころが温かくなったありがとうございました。/手塚家のこの映画を観ながら私自身の家族が思い浮かび涙した。父息子で向かい合って話す場面は互いを思いやる気持ちがうらやましい。なかなか本音で話すことができない時代に正面から向き合う姿が心に残る。また新たなスタートを!(言葉にできない・・・ことも)/言葉にしたら終わりだ~という言葉は重い、その代わりとして映像があるとも考える。とても良い個人映画、監督の高校時代の作品をリアルタイムで観ていた。体に気を付けて作品を創っていって欲しい。/愛を感じる素晴らしい映画、普遍的な映画として十二分に成立している。/とても良い時間を過ごせた。/ハートウォーミングな作品をまた観たい。/映画を作るのって大変ですね/本来なら85分では収めきれない内容、だっちもないありふれた瞬間が親族との決裂や離別など貴重な思いを美しく紡ぐ。やがて監督自身が病床に伏すこととなり過去と現在に目を向けたありのままの映画を作った。家族への想いが伝わる良作品/
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7月22日(土)
『バルカンへ』(2012 / 80min)
寺岡 黙 監督
①13:00-
②15:30-
監督トークは①と②の間 14:40- ①②両参加者に共通で開催されます
上映+監督生トークあり
ご
↓↓各回定員30名 ご予約サイト開設しました↓↓
https://hechima400.com/wp/2023/07/22/y-short23jul/
へちま会場にてひと夏の冒険旅をご一緒してくださった皆さまありがとうございました!また遠く近くから応援いただいた皆さまに感謝いたします。
心の空白を埋めるかのように故郷ユーゴスラビアを訪ねる三人の男旅。飲んで唄って川泳ぎの日々、バックルベリーフィンに憧れて
一部と二部の幕あいにはバルカン半島地図を紹介しながら旅の振り返りトークが行われました。現地の人々に聞いた実際のユーゴスラビア内紛に至る経緯、ユーゴ時代の豊かさが失われてしまった今思うことなど
「メディアに踊らされて好戦的になってしまった。戦争という非日常は日常の延長上にある。」これは決して昔日の話ではなく今も未来も心に留めたい重いことば と受け止めました。
この旅から得たものとして「主人公べキムの魂が自分の中に生きている。オープンな生き方に魅せられて自分自身の生き方の指標となって息づいてる。」
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*来場者の声(アンケートから)
運営お疲れ様です、手塚監督の回も来ます。なかなか自分で選ぶことのない作品を見られて貴重な機会だった/ どのようなカメラで撮影したのかを知りたい/ 故郷に戻った人とそこで暮らしている人、旅に出て故郷をたずね再び戻って行く人の2つのあり方が興味をそそる/ ロードムービーならではの人や景色の思いがけない出会いがとても新鮮。複雑な国政、宗教など日本ではなかなかリアルに感じられない戦争死がベキムを通して考えることができた。自分ではない他者の生き様をたどるという体験を、この作品を通して感じられてとても良かった/ 来てよかった!感じるものが多くて旅の心を思い出したり自分とは何者かとか日本にいること・・・とか、とにかく来てよかった/ 戦争によって祖国を失う絶望を感じつつもう一度祖国を旅し、「これから」を見すえていく姿が良かった。のんびりすごしていてもウクライナなど戦争を身近に思う、今頃である/オスロでのべキムの新しい旅立ち心を知ってほっとしたエンディングにありがとう/ ロシア vs ウクライナ問題ありリアリティーがあった/ リアリティはそれぞれあってそれぞれの人生も同じく、酒と音楽は人をつなげる。歴史や悲しみも背おいながら/ とてもいい映画をありがとうございます/ とても良い映画だった、今回で2回目ですが又参加したい/ 出逢いってすごい!何があってもどんな時にも自分を生きる。黙の映画何回観てもすごい!おばあちゃん寿子さんそっくり/ 歴史戦争とか大きな問題を人を通して見つめる感じがとても印象深く、また別の作品も見てみたい/ 美しい映像、旅のかけがえのない体験をまるで共有しているような映画ですばらしい/ 色々な国を渡り人々と出会い皆良い人で優しい。戦争って何って思っても戦わなければいけない。何て残酷で悲しいのだろう。素晴らしい景色を見て空の広さを見てとても悲しくなった。ベキムが旅をして自分を取り戻して良かった。黙さんイケメン MOKUって本名なんですね/ どうして北杜市を選んでくれたんだろう?旅とビール、旅と音楽、広島のばあちゃんが可愛い /
今後の希望 (アンケートから)
若い人の作品、映画の学校に通っている学生の作品、映像コンクールで入賞した高校の放送部の作品など、高等学校文化連盟で番組部門のコンクールを毎年やっているのでその作品も見たいー映画祭で上映するということで公募や呼びかけをしても面白いかもしれない/ 芸術系、海外の(チェコとかロシアなど)アニメーション ユーロスペース系インドの短編 / ドキュメンタリーを色々見たい/ キッズ用の映画 / 黙さん主演のイスタンブールの映画観たい。死んだばあちゃんのカレーが食べたくなった/ 明日荒川見に行こう!どうやってdonubeドナウって読むんだろう、マンドリン弾いてみたい/
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6月24日(土)
青柳 拓 監督
『東京自転車節』(2021 / 93min)
上映+監督生トークあり
①13:00-
➁15:30-
監督トークは①と②の間 14:40- *両参加者に共通で開催されます
青柳 拓 監督『東京自転車節』上映+監督生トークあり
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緊急事態宣言下の東京を自転車配達員の視点でドキュメント!
“焼け野原の東京”で生き抜くバイタリティが強烈な
路上労働ドキュメンタリー
2020年3月。コロナ禍で仕事を失った青柳拓監督が飛びついたのは自転車配達員。新型コロナウイルス感染者数が急増し、緊急事態宣言下に入っていた東京で、自転車配達員として働きながら、自らと東京の今を撮影し始めた。働くということとは? “あたらしい日常”を生きることとは? あらわになった“焼け野原の東京”を自転車配達員の視点で疾走する路上労働ドキュメンタリーが爆誕!
各回30名定員 ご予約受付中です!
*来場者の声(アンケートから)
”若い時の苦労は買ってでもしろ”と祖母から聞いており拓さんを見ていてそれを感じた。非日常の中で頑張っていた(がむしゃらに)きっとこれからに生かしていけると思う/ 題タイトルのつけ方がぴったり!一番はじめに泊めてくれた土さんの感染の不安がことばがなくても当時の自分と重ねてリアルに感じられた。選挙密着のドキュメンタリーも楽しみ。ウーバイーツに対するヨーロッパの関係者のストがあるとは驚き、和をもって尊しの日本ですな/ 僕自身も宅配代行をやっていた経験があり共感する部分が多かった。青柳さんの何事も他人のせいにせず、自分に矢印を向けられるところがこの作品で出ていて、とても素敵な人柄だと思った。最後のほうクエスト達成に向け懸命に自転車を走らせる姿、自らパッションを生み出し表出させているところの表情、雰囲気はとても勇ましく格好良かった/ このようなイベントを運営されるのは本当に大変なことと思う。私で何かお力になれることがあればお声掛けください/ わずか3年前なのに異様な光景にうつった。自転車をこいでいるときの感情などすごく人間味を感じ、見いってしまった/ 自分で見たリアルな甲府と聞いてはいた東京の現実をつきつけられてちょっとつらくなったが、人とのつながりもあたたかくて見られてよかった/ コロナ禍での若者の生活は大変だと思う/ 人生甘く見ちゃダメよ! / 通常の映画とドキュメンタリー映画をメタ的視点で統合していると思った。その意味でまったく新しい作品/ カメラワークがすばらしい/ 最後の場面、国会へつっこんでしまってほしかった~~若い時の苦労は宝。私も時代がちがうけど貧乏だったのでいくつもバイトして短大でました/ 土君がおもしろいね、後半の「主体的」で「実存主義的」な表現が映画をかなりスペクタクル化しましたよね/ 親として見てしまうのでとても悲しい様な苦しんでいる様な気持ち/ とてもすばらしい映画祭だと思います。映画もよかった!/ 体に気を付けて頑張りましょー!!私も頑張ります!!/ たのしく充実した作品作りをたのしみにしています。
*今後の希望 (アンケートから)
子育てや不妊治療、若い夫婦の葛藤、幸せ、仕事 など/ 矢崎仁司監督 山梨に関係するものを取り上げていただきたい。山梨出身の出演者、ロケ地など/ 青柳監督の次作に期待 / 増村保造 / 続Tokyo Uber Blues / ドキュメンタリー映画すごく面白かったので、次回もたのしみにしています!!