echoes 郁 個展

タイトル:echoes

作家:郁

会期:2024, 9, 21 sat, 22 sun, 23 mon(holiday)

11:00-18:00 (最終日 -17:00)

会場:Artist In Residence Yamanashi [AIRY] 2F Gallery

400-0031 山梨県甲府市丸の内2-37-2

 スケッチブックのところどころに描かれていたのは、楽しそうに静かに佇む人、ハグしてる人、手をつないで踊ってる人、本を読む人など皆どこから来たのか分からない集まり。その一人一人に息をふきこむように、穏やかに過ごす様子を描きました。様々なイメージが木霊のように駆け回り、色・光・音などからインスピレーションを受けたechoes 連作を展示します。

 以前は深く深く水彩絵具を塗り重ねた深く暗い色の絵を数多く描いていましたが、今はぼんやりと明るく、暖かく、自身の気分を落ち着けるようなものになって来ました。

今回展示する連作で描いてる風景は、

・お茶の間 ・道端 ・多元的宇宙の中心 ・パーティ会場など、またはこの要素が共存するような空間です。

 大好きな児童書や絵本に対する憧れの要素も取り入れ、楽しい気持ちになれるような絵を描いています。

 初日のオープニングでは音楽ライブとして、シンセサイザーやサンプラーを使った、普段自宅で録音しているようなゆったりした演奏を予定してますので、ぜひお越しください。

展示内容 

・平面絵画 (アクリル、パステルで描かれた作品)18点

・ドローイング数点

・オリジナルぬいぐるみ 3点

初日オープニング 内容

・カレー(nyon)、コーヒー(ヒトトナリ・コーヒー)の出店 12:00ー

・live…シンセサイザーやサンプラーを使った、普段自宅で録音している時の感じで演奏を予定 15:00ー

・djはbig soup(如無)…半音半農を掲げて活動しているトラックメーカー、dj、野菜、きのこ、キウイ農家

*アナログシンセサイザーの音やレコードから録音したもの、外に出て録った環境音などで構成されています

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郁 個展 「echoes」オープンです!
一年前の作品「hug」 今展示の作品連作はここから始まりました。
日頃使っているスケッチを展示 絵と文でアイデアを書き留めます
自作ぬいぐるみも登場して郁ワールドを形成
初日オープニングを目指してオーデイエンスが集まってきています!
明るく爽やかな色味が増した今回展示の9連作です。
オープニング開始 iku x dj big soup
作家との語らいはスリリングでエキサイテイング

こみち日記 坂本 泉 個展/30 days in Chemin

坂本 泉 個展

『こみち日記』30 days in Chemin

坂本 泉 個展

2024.8.30 (金)ー 9.2 (月)

11:00-17:00   *最終日15:00まで

8.31(土)ワークショップ ’Drawing Zine’  14:00-16:00  5名くらい

同日 ヒトトナリコーヒー出店あり

内容:

作家はオブジェやインスタレーションなど形の残らないものを作っていたが、この数年は基本に戻り愚直に”描くこと”に取り組む。

今回は、八ヶ岳南麓で一ヶ月間滞在制作した成果発表としてすべて新作30余点を展示します。

自然と人のちょうど良い接点、生き物の気配、気になる事象、風景を切り取り

生き生きとした生命感を、家具用の水彩絵の具(ミルクペイント)緑色で表現します。

すべて作家本人が動いて取材した北杜市各地のシーンをお楽しみください

また今回は実験的な試みとして短詩を詠み添えております。

ー移動とアート、静養とアートの記録、大人の絵日記として、滞在成果としてー

会場:

Chemin du Bonheur (シュマン・ド・ボヌール)

408-0033 北杜市長坂町白井沢3137-44

問い合わせ 090-6152-2786 (坂本)

Thomas Lord/NZ

Thomas Lord / NZ

Residency Artist July 2024

New Zealand

Painting, Photography, Sound Art

www.thomaslord.nz

Thomas Lord

Thomas Lord is an artist and educator from New Zealand who works as a lecturer in photography at the Dunedin School of Art. Between 2012-2014 he lived in Yamanashi as an ALT at Masuho and Kyonan Senior High Schools where he formed a love for this area of ​​Japan.

His practice is primarily in photography, but he also has exhibitions in painting where nostalgia, ecology and different modes of time form a common thread between the two media. He utilizes very slow methods of photography to explore the interconnectedness between living things and make representations that ask questions regarding our place in the cosmos. During his time at AIRY he has made photographs and daily drawings of details and often overlooked moments which form a kind of visual poetry of nature, memory and the overlapping experiences of time spent here.

トーマス・ロードはニュージーランド在住のアーティスト/教育者で、ダニーデン美術大学で写真の講師を務めています。2012年から2014年にかけて山梨の増穂商業高校と峡南高校でALTとして過ごし、この山梨への愛を育みました。

彼の活動分野は主に写真ですが、絵画の展覧会も行っており、<懐かしさ><生態学><さまざまな時間様式>がその2つのメディアの共通点を形成しています。彼は非常にゆっくりとした写真撮影技法(サイアノタイプ写真)を用いて、生き物の相互関係を探り、宇宙における私たちの位置について疑問を投げかけるような表現をします。エアリー滞在中は写真撮影や日々のスケッチで、細部や見過ごされがちな瞬間について描き、自然や記憶、山梨で過ごした時間の重なり合う経験を視覚的で繊細な叙事詩として発表します。

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Lecture & Workshop in iCLA 15th July

7月15日、山梨学院大学国際リベラルアーツ学部で講義とワークショップ開催

芸術大学での生活と制作、卒業後の人生について
現在大学4年生と在学生へ自身の体験を話す
卒業後の進路や仕事へのリサーチなど
“最も手の届かないものは、最も魅力的なものである。”
芸術を志す学生に向けてー
担当教授であるサム・ストッカー先生も加わって討論する
トム・ヨーク単独日本公演2024のポスターがサイアノタイプ(青写真)で作られています
サイアノタイプ写真の制作について解説する
印画液を塗布した布の上にトマト苗実物を置く
それを透明プレートに挟んで
アナベルアジサイを挟んでみる
厚みのあるものはたしてどうか・・
黒ペンで透明プレートに直接イラストを描く
印画液を塗布した布の上に描画プレートを置いて感光を開始します
ネックレスを加えてみるなどの工夫も
日当たりを求めて窓際で感光する
プレートと印画布がずれないようにクリップで止めて
この日は曇りのち雨の天気だったので長時間(約一時間ほど)感光してみた
現金、レシートなど身近なものも挟んで感光してみる・・
露光が終わったら感光液を洗い流して乾燥させる
トマト苗
アナベルアジサイ
イラストペンで描いたものはクリアに感光されました
スズランの花一つひとつがクリアーです
自由なライン運びがいいですね

イラストペンで描いたものはクリアに出ました
右下に置いた造花はぼんやりと雰囲気のある感光になりました
日光との共同作業で感光されるため、日光写真とも呼ばれる
19世に発明された写真技法について知ることができました。
デジタル写真全盛の現代において、古い時代の技法を知ることは貴重な経験です。
時間と手数がかかるけどノスタルジーに満ち
地球上に生きることを実感した時間でもありました。
トーマス先生ありがとうございました!

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ーマス・ロード最終発表

Thomas Lord Exhibition “Caught A Glimpse / 垣間見る”

photos, drawings, paintings   

date:July 27th sat, 28th sun 11:00-18:00

*cyanotype photo demonstration & workshop  27th 14:00-16:00

作家によるデモンストレーション&ワークショップ ご参加ください。
*ワークショップ参加者は要実費

venue: AIRY 2F gallery

admission free

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*cyanotype photo (サイアノタイプ写真)とは

青写真(あおじゃしん cyanotype、サイアノタイプ、シアノタイプ)は、青色の発色を特徴とする19世紀に発明された写真方式。日光(太陽光)で印画することができるため日光写真ともいう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%86%99%E7%9C%9F

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エアリー入り口にて開催を知らせるポスターを掲示
いよいよ最終展示が開始です!
作家プロフィールから始まるギャラリー
すべて滞在中の新作で構成しています
写真と絵画をランダムに組み合わせた壁面構成です
やわらかい光の効果が相まっています
山梨で感じた色相をプリントアウトしたもので構成
サイアノタイプで布にアナベルアジサイを感光した作品
(12分割)
エアリーインターン生による通訳が活躍してくれました
デジタル写真データ→12分割→12枚の透明プレートに焼き付ける(コンビニ印刷機利用)→布に感光する→水洗い→乾燥

エアリーでのワークショップ開始
大人も子供も無心に描く楽しいひと時です
この日はiCLAからインターン生二名の協力を得て、英語とフランス語の会話が弾みます
この日は晴天で10分ほどで感光が終了して感光紙を水洗い
そして乾燥へと工程がスムーズに進みます
参加者皆さんも満足の仕上がりでした

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Thomas Lord Exhibition “Caught A Glimpse / 垣間見る”

報告書「インターンとして参加して」

 最近、私の生活は朝6時の目覚ましと植物達への「おはよう」の挨拶から始まるのだが、どうも淡々とそして味気なく過ぎていってしまっているように感じている。オーストラリアに留学していた時はコッカトゥーの鳴き声で起き、珈琲を片手に友達と世間話をしていたのに…と恋しく思うばかりだ。そんなとき、オーストラリアの隣国であるニュージーランド(通称:キウイランド)からアーティスト兼教授のトーマス・ロード教授が山梨に上陸したのだ。

 大学の講義とワークショップ、そしてインターンシップとどれも幸いに参加できた私は、まず大学の講義でトーマス教授に出会った。想像通りというのが正解かどうかはわからないがトーマス教授は温厚篤実そのもので大きな黒縁メガネをチャームポイントにポートフォリオの作り方や写真の影響力を熱心に教えてくれた。ワークショップでは、昔ながらの写真技法であるサイアノタイプを体験し、自然とアートを調和していく新しい視点でのアートに挑戦することが出来た。

 そして週末はいよいよトーマス教授の展覧会「垣間見る」がAIRYで開催された。展覧会では通訳補助をし、トーマス教授と来客されたお客様の通訳に励んだ。「垣間見る」の主なテーマは”見えないものを写す”事であり、展覧された写真と水彩画は自分達が普段何気なく見ている自然に焦点を当ており、トーマス教授の遊び心と子供心がぎゅっと詰まっていたように感じた。どの写真も見えないはずの風や香りに輪郭が縁取られ、写真を通して自然と対話しているような気分だった。

 アートに詳しい人、詳しくない人。アートが好きな人、苦手な人。トーマス教授はアートを珈琲のような身近なものだと気付かせてくれて、アートの壁を取っ払ってくれたように感じる。インターンシップを通し、私は改めてアートが人と人を繋ぐ力があり広めていくべきものだと強く思った。卒業後は山梨を中心にアートを通して地域活性化と人々が息抜きできる場所を提供したいと考えている。

Nowadays, my day starts off with a 6 o’clock alarm and a simple “good morning” to my lovely plants, which feels like it’s slipping by in a bland and tasteless way. I find myself nostalgically longing for the days when I used to wake up to the calls of cockatoos in Australia and morning chats with friends over a cup of coffee. However, my routine took an exciting turn when Professor Thomas Lord, an artist and professor from New Zealand landed in Yamanashi.

While I was fortunate to be able to attend his lectures, workshops, and internship, I met Professor Thomas feeling like he was an old friend of mine. From my first encounter with Professor Thomas was as warm and sincere as I somehow expected him to be. With his charming chunky, black-rimmed glasses, he enthusiastically taught us how to create a portfolio and the possibilities of photography’s influence. During the workshop, we were able to experience the traditional photographic technique of cyanotypes, and were challenged with a new perspective on art that harmonized nature and art.

Over the weekend, Professor Thomas’ exhibition, “Caught A Glimpse,” took place at AIRY. I worked as an assistant interpreter at the exhibition, interpreting between Professor Thomas and the visitors. The main theme of “Caught of Glimpse” was about capturing the invisible. The exhibited photographs and watercolors focused on nature that we often overlook in our everyday lives. The exhibition felt as though Professor Thomas’s playful and childlike spirit was deeply embedded in each art piece. Each photograph outlined the contours of elements like wind and scent, which are usually invisible, making it feel as though we were engaging in a dialogue with nature through the art.

Whether someone is knowledgeable about art or not, or whether they love it or find it challenging, Professor Thomas made us realize that art can be as accessible and familiar as coffee. He seemed to remove the barriers to appreciating art. Through the internship, I have come to strongly believe that art has the power to connect people and that it is something that should be more accessible. After graduation, I hope to focus on using art to revitalize the Yamanashi region and provide spaces where people can relax and unwind. 

文責:Amane Piepszak/ ピップザック雨音 (iCLA学生、エアリーインターン)

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あずさ@訪問記 note よりリンク記事

【AIRY】Thomas Lord 展 「Caught a Glimpse / 垣間見る」を見にいく

https://note.com/azusa183/n/n3dc222b14680?sub_rt=share_pw


落書きワークショップ in 放課後等デイサービス

実施日時:3月30日 放課後デイサービス指導者研修日

対象:みらいっこ放課後等デイサービス 指導者(大人)約12名

目的:テーマ「遊びこそ最高の学び」
 
年度末のこの時期に指導者研修会を計画したデイサービス施設から、アート実技ワークショップの開催リクエストをもらいました。事前に施設代表と話す中で、一日研修の目的は「支援のプロとしての意識を高める」「遊びこそ最高の学びの本質を理解し体感する」とのこと。午前は座学、午後はアートワークショップの日程が組まれました。
日頃から外出・音楽・英語・アート/料理・ゲームなどの領域を設けていろいろな体験の機会を提供している施設です。

さて!お題をいただきました「遊びこそ最高の学び」実践へ

春の庭から採取された植物たちを使って

準備完了!さあ、始めてみよう

水彩絵の具は広めの皿に溶いて
何を描くか決めないで始める

普段はモチーフとして描かれる立場の植物(枝・花・茎)を描く道具(筆)として使ってみる体験、植物による落書きをしよう!

各植物をツールとして絵の具で描いたり押したり垂らしたり

テーブル上に絵の具を用意して周りを移動しながらのワーク、身体を動かすことで新たなイメージが湧いてくるはず

いろいろなツールを試す

大胆で冒険的な絵画が生まれるのは、筆のように思い通りにならないから。描かれるもので描く、存在意味をひっくり返す。

落書きの途中から何か閃いた!

落書きから始まり途中からテーマを持つことももちろんあり

さて作品たちが揃ったよ!

気付きの発表時間は楽しく大切なひととき、見える世界を超えて

まず作者からひとこと
続いて感想を自由に伝え合おう

「最初はやりたくない・・」自由に、好きにと言われると戸惑ったがやってるうちに何かになっていた。いつも子供たちに強いているのかな自分。「自分の思いは人の意見とは違う、失敗も成功もない・・それぞれの人による。何かに見える、何にも見えないとか。作業中の気持ちなど尋ねると話の糸口になる。

みんなの力作が一堂に
味のある線とカラフルなかたまりになった

落書きとは、何を描くか/何も描かない/何もないすべて有る。そして落書きの先へと

いい笑顔で最後の一枚

子どものクリエイティビティを育てるために日々健闘する指導者へのワークショップでした。効率優先の現代は時間や経済にスピードを求め、結果を求められる時代。自ら経験することで体得する学びの大切さを子どもたちに教えるためにまず大人に遊びの精神が欲しい。 「遊びこそ最高の学び」遊びとは~余裕、余白、柔軟さを備えること。そして学びとは~ 自ら経験することで体得する、自分の存在を肯定して生きる意味を知ることか。

改めて遊びと学びについて考える良い機会となりました。

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参加者感想(要約)

”当日は上手く表現出来ませんでしたが、モヤモヤをワクドキ?と表現したいと考えました。”

”坂本様の考えや活動について知らないことが多く、驚くばかりでした。ご自身の考えを行動に移し実践し、続けているバイタリティに感動しました。ワークショップでの「らくがき」はやったことがないことへ挑戦する子供の気持ちになれたことが大きな収穫です。らくがきを始める時、作っている時、講評し合う時々の気持ちの変化を知ることができました。”

” ワークショップの「なんでも好きにしていい」は、本当に戸惑った。自分にとって失敗だと思うことも、人から見たら、そうだとは思わないことを目の当たりにした。自分の価値観を狭めないように、「常に自由な発想」「どんなものでも失敗はない」ことを子供たちへも伝えて行きたい”

” 子どもの何気ない行動や、言葉の中にはその子だけの唯一無二の世界が広がっているんだなと気づくことができ、その行動や言葉の中にはどんな世界が広がっているのか、どんな意味があるのかを考えるきっかけになった。”

” 何か新しい、知らないことをする際の子供の不安を理解して接することが大事、大人の常識は邪魔になることもあると感じました。”

”大人が「正解」を決めない事の大切さを体で感じた研修だった。子どもがどんな場面でどんなものを生み出すかを待つこと、何が生まれたかをそのまま受け入れること。”

” 「尊重」というキーワードを感じた。「正しいか正しくないか」「整っているか、いないか」で見るのではなく、何に興味があるのか?その背景になる行動、原因を考えるアンテナを張っていきたい。 ”

” 子どもの発想力・感性と言う点において気付かされるようなワークショップだった。正解は無いと言う概念は考え方の多様性に繋がる。”

” 久しぶりに絵の具を使用して絵を描いたことが新鮮でした。木や葉をどのように使うか、どんな絵を描くか、人によって発想が違う事が面白く、子供達はもっと柔軟で自由に描くのではないかと感じました。”

” 落書きをすることでテーマや決まりがない自由さの中でどのように進めて行くかということの不安や難しさに気づくと共にスタートをしてしまえばイメージやアイデアが少しずつ広がっていく楽しさや嬉しさを感じることもできた。”

” その時に使える物を使って「取り敢えず描いた」物が意外に他の人から評価される結果となり、「人の気持ちに刺さることの多様性」を気付かされた。”

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ワーク初めにプレゼンする坂本代表
『エアリー&アート制作』
実は美術教師の経験あり
実践に基づいてワークショップを開催した。

『天気雨を待つ waiting for a sunshower』 展示と販売会

作家:大方岳 / 展示と販売 三日間

タイトル:『天気雨を待つ』 waiting for a sunshower

期間:3 月 8 日(金)~10日 (日)11:00~18:00

会場:AIRY 甲府市丸の内 2-37-2

目的:大方岳の日本での活動の区切りとしてこれまでの作品を展示、販売する。

【概要】 私は4月からドイツに渡航して大学院進学を目指します。 そのため日本での作家としての活動はこれまでより静かになります。この展示はその区切りに今までの作品とこれからのテーマを示唆する作品を集めて販売をいたします。 大学卒業の2020年はコロナの年でいろいろな計画が白紙になりました。在学中からインターン として関わってきた AIRY で個展ができたことやそのあとに「かいぶつくんの探し物」<落書きプロジェクト>をできたのは本当に幸運なことでした。その AIRY でこのような展示ができることは 大きな意味があります。 この即売展示ではすべての作品を販売して、購入されたものはその場でお持ち帰りいただけます。もしお好きな作品があればご検討ください。 会場では作家が「似せない似顔絵」(有料)をお描きします。お気軽にお声かけください。

【展示コンセプト】 これまでの活動の中で私はあまり一貫性を重んじてこなかった。その時々で作りたいものや自分 の状況などを表現しようとしてきた。乱雑な思考や、定まらない視点をそのままに表せればいいと考えてきたのだが、どうしてもそれをそのままにできない臆病な自分もいて悩んでいた。そのよ うな活動をしながらなんとなく共通のテーマができていた。それは<不安>や<孤独>だ。だいたいそこから創作がスタートしている。<不安>をそのまま描く、<孤独>から抜け出すために親密性を描く、自分の精神障害の治療を通して祈りというプロセスを考える。など<不安>や<孤独>を起点にいろいろなことを思いつく。頭の中にいつも靄のような雲のようなものがあり、その量が日によって変化するようなそんな日々なので考えがなかなか整理できない。だから絵を描くことやそれによってできたつながりには大変助けられてきた。それは雲から雨を降らせようとすることで恵みの雨や雨のあとの晴れを期待することに似ていると思った。タイトルはそういう意味を込めている。

1997年 大阪生まれ 北杜市育ち甲府在住 

2016年 
山梨学院大学国際リベラルアーツ学部 iCLA 入学

2018-19年 西オーストラリア州パース カーティン大学留学 2019-現在 AIRY インターン
2020年  iCLA卒業

2020年 5-6月 「かいぶつくんの探し物」参加巡回型プロジェクト

2020年 2月 第一回個展「EXHALE」
2021年 5月  第二回個展「LONELy-LOVELy」
2022年 6月  第三回個展「聖堂/Cathedoral」

その他グループ展参加多数


作品のテーマは自認されない感情、性、孤独、不安、パニック障害 など

今回の個展イメージ元絵は
作家が自宅での制作時に作業台としたボード(地板)から
色と形の重なりの中に甲府時代の時間と想いが層になって
今展を紹介する際のイメージとして相応しく
また抽象画として見応えあるものとして選択

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会期中のイベント

3月8日(金)「似せない似顔絵描きます」(有料)〜3日間随時開催

3月9日(土)カフェ・シュン出店(元カフェ・モアラ)

3月10日(日)クロージングライブ (投げ銭)

  16:00- 活版ゾンビーズ/詩・音・おどり

  16:30- SOU sax & piano

  17:00- Pauline ukulele

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地元紙山日新聞から
いい笑顔☺

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Closing Live ❶ 活版ゾンビーズ
Poemreading, Guitars, Keyboad, Violin, Dance

僕がはじめて怪物くんにあった時

AIRYの外階段をのぼったところにある

扉に絵を描いていた

その日訪れた個展の主だとも思わずに

いつも風変わりな面白い人が集まる場所だなあと思って僕は心を躍らせた

怪物くんはどんな時でも絵を描いていた

僕はその背中を真似て

移動するとき

ひとりでご飯をたべるとき

どこでも絵を描くようになった

怪物くんの絵の講義を受けたら

心の向くままに鉛筆を走らせること

そこから浮かびあがった絵柄をもとに作品を作ること

それは僕が文章を書くときとおなじだった

何も考えずに浮かんだフレーズを書いていく

その断片を拾って

つなぎ合わせていくと

気がついたらテーマがきまって

何かが出来上がる

そんな怪物くんは

作品と作品のあいだによく

ことばだけの展示もするようになった

楽しい時に楽しいと言うことも

大好きな人に大好きだと言うことも

一瞬ためらってしまう僕の心に

怪物くんの赤裸々な言葉は

いつも突き刺さってぬけない

それは今もまだぬけない

たんたんと

受け入れたり

あらがったり

少年の日より文学をこころざす僕よりも

まっすぐに自分と

まっすぐに揺れ動く心と

まっすぐに今その瞬間と

まっすぐにまっすぐにまっすぐに向き合う

怪物くんからこぼれだす言葉たちは

毎日研がれた刃のように美しく

すぐには刺さったことにさえ気がつかない

僕の心に美しく

でもグサりとナイフをつきさしたまま

あばよ!って言うのかい

せめてそいつを抜いて優しく消毒して

絆創膏くらい貼っていってくれよ

<かいぶつくんに送る詩(うた):宮田ジョバンニ龍二>

活版ゾンビーズ
Poemreading, Guitars, Keyboad, Violin, Dance
龍二、俊輔、洋子、泉

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Closing Live ❷ SOU/ Sound of Univers

SOU/ Sound of Univers
Theo & Kaho
PIano & Disital Sax

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Closing Live ❸ Pauline

Ukulele & Songs

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Thank you for the all joining to the Exhibition & Live, it is a lovely farewell to Gaku Okata who is heading to German to have more art experiences in April. We wish he will have a fruity time there. Bon Voyarge.

『よろみ村くらし暦』チャリティートーク奥能登からのまなざし

三井町とは
輪島市・能登市・穴水町の交わるあたり
能登空港近く

〈緊急企画〉

輪島市三井町で被災した工芸家がエアリーに滞在中です。

能登半島地震から一ヵ月過ぎた現地の近況と、それまでの村での日常生活について語らう会を急きょ計画しました。

ゼロから有を生み出し、山里のご馳走で来山者をもてなす禅寺の生活。しかし静かな日常生活は一変しました。

半自給自足、農と共にある生活、敢えて不便と共にある生活のこれまでとこれからを語ります。

龍昌寺前景 2020年11月撮影

日時:
2月2日(金)午後2:00-4:00

作家:
村田(生山)啓子 / 藍・柿渋染め、書、料理

参考 作家ブログ
https://blog.goo.ne.jp/yoromi0207/5?_=1706656924188

よろみ村グッズ参考例

☕️1ドリンクオーダー制
よろみ村グッズ販売と募金箱設置
売り上げは全額をチャリティーとして全額を作家に寄付いたします。ご協力をよろしくお願いします。

修養道場龍昌禅寺
隆起した寺の側道
車が通れるめどは立たず・・
1月1日夜の龍昌寺庭で暖をとる村人たち

龍昌寺遼雲住職よりー1月7日現在

「 義援金ご支援のお願い 」地震から今日で7日目となりました。こちらはまだ停電していて電波も悪くあまり連絡を取れませんが全員元気に過ごしております。暖かいメッセージをほんとにありがとうございます。現在はみんなで寺の厨で食事をして、寺の宿坊と車中で村人全員寝ております。支援物資もたくさん届きほんとに感謝しかありません。4日目に氷見から千尋君、5日目に横浜から加島さん、津幡から麦君、富来から青君が来てくれました。とても助かりました。気持ち的にも暖かく、楽になりました。ご支援頂いた方から早い段階での義援金の窓口を作ってほしいというお話を頂きました。自分達はまだまだ毎日の生活の準備をするだけでいっぱいですが、話し合った結果窓口だけでも先に作ろうということになりました。現在の状況と与呂見村のことを少し書きたいと思いますので読んで頂けたら有難いです。輪島市三井町与呂見村の龍昌寺では5世帯が1つの薪風呂を共同で使用し、お米を作り、味噌を作り、鶏を育て、村の通信を作り、勉強会をしたりと、40年ほど一緒に暮らしてきました。僕達は今12名ほどでそれぞれのできること、水を汲みに行ったり薪で火を起こしたり、食事を作ったりしています。薪風呂も入れるようにしました。今は毎日の暮らしの準備するのにやっとです。具体的な被害を書きます。龍昌寺に入る唯一の道路が激しく陥没し、各家の車6台が村から出れません。車庫が倒れ、江崎さんの車と村の軽トラが下敷きになりました。5世帯それぞれの家もかなり被害を受けました。基礎が動いて傾いたり、瓦が崩れたり、窓ガラスが割れたり、家の土台の下に大きく亀裂が入りました。本堂も柱が傾き壁が剥がれ落ちました。共同墓地も崩れました。お堂のお地蔵さんや門柱なども全て倒れました。お米の倉庫にも大きな亀裂と傾き、米のタンクの破裂、米の乾燥機、籾摺り機が破損し動かないかもしれません。村で使っている水は全て山から引いていますが、そのタンクも破裂しました。1番最初に水のタンクを購入する予定です。今は自分達で車を下ろす為の道を通れるように木を切ったり、溝を木で埋めたりしながら道を作っています。復興にはとても資金がかかりそうです。話し合いの結果、龍昌寺、村田家、板谷家、江崎家、福田家、西川家の復興費用を龍昌寺の口座で一括で受けることに致しました。少しでもご支援頂きましたら助かります。

演劇創作ワークショップ発表会『わが町(第3幕)』

【演劇ユニット ゼロ企画 ワークショップ発表会 延期日程決定のお知らせ】

平素は弊団体の活動にご支援とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。 この度 2/24(土)に上演を予定しておりました演劇ワークショップ発表会 『わが町(三幕)』に関しまして延期開催をする旨をご案内させていただいて おりましたが、新日程が下記の通り決定いたしました。

【変更後日程】

① 2024 年 5 月 4 日 11:30 開演

② 2024 年 5 月 4 日 15:00 開演 (終演後意見交流会有り)

皆さまと改めて会場にてお会いできることを楽しみにしております。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2024 年 3 月 演劇ユニット ゼロ企画  主宰 佐藤 拓哉

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【演劇ユニット ゼロ企画 ワークショップ発表会 延期のお知らせ】

日頃は弊団体の活動にご支援とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度2/24(土)に上演を予定しておりました演劇ワークショップ発表会
『わが町(三幕)』に関しまして、関係者の体調の不良により、観客の皆様と関係者の安全面を考慮し、延期とすることを決定いたしました。発表会を楽しみにされていた皆様、また今日までご協力をいただいた関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます。また発表会の直前のご案内となりましたことを深くお詫び申し上げます。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。延期日程やその他詳細につきましては内容が決まり次第、改めて案内をさせて頂きたく存じます。皆様とまた、安全で健康な状態でお会いできることを心より願っております。今後とも弊団体をどうぞ宜しくお願いいたします。

2024 年2 月18 日 演劇ユニット ゼロ企画 主宰 佐藤 拓哉

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演劇創作ワークショップ発表会『わが町(第3幕)』

演劇ユニット ゼロ企画


演劇ユニット ゼロ企画


作品:『わが町(第3幕)』

作者:ソーントン・ワイルダー
演出:佐藤拓哉(脚本潤色)
出演:こむぎ・和田奈都木・石原伸・雲型浮輪

【発表日時】

①2月24日(土) 11:30開演
②2月24日(土) 15:00開演(終演後に「意見交流会」あり)

※いずれも30分前に開場いたします。

【意見交流会とは】
終演後に、ざっくばらんに作品についての意見や感想を話せる時間を設けたいと思います。公演の感想や疑問点についてお話をするとともに、私たちと皆さま双方が作品を通じ色々な発見ができるような場にしたいと考えています。交流会の時間は約1時間程度を予定。ご希望の方には、開場の際に上演台本をお貸しいたします。

【会場】
Artist In Residence Yamanashi [AIRY] 2F/山梨県甲府市丸の内2-37-2

※甲府駅から徒歩10分程度
お車でお越しのお客様は、お手数ですが近隣のコインパーキングをご利用ください。

【あらすじ】
ありふれた日常生活のかけがえのない価値を問う、ソーントン・ワイルダーの代表作『わが町』。
今回はとある視点から、人の一生を超越する流れの中に潜む「何か」について見つめ直す第3幕をお届けいたします。

チケット/予約方法】
◇無料(要予約)
※全席自由、先着順予約受付

①11:30開始  ②15:00開始 

※予約後に変更・キャンセルをされる場合は、必ず問い合わせ先までご連絡ください。

【予約方法/チケット発売中】
◇カルテット・オンライン(ご予約フォーム(1/24より開始)
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●演劇ユニット ゼロ企画 とは

常に遊び心と挑戦する気持ちを忘れず「演劇でしかできない表現」を追求するとともに、山梨の演劇がより一層盛り上がるよう「演劇の輪」を広げる活動をしています。HP:https://peraichi.com/landing_pages/view/zerokikaku

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『わが町(第3幕)』 舞台装置

公演を終えて、

今回の公演は、2月公演が延期になり新たに設定された5月日程で開催、3月4月を経て季節は冬から春へー各自がモチベーションを保ちつつ、体調を整えて臨む新たな目標を胸に開催されました。

『わが町(第3幕)』 ソーントン・ワイルダー作、 ゼロ企画主宰の佐藤拓哉による脚本潤色によるものです。米ニューハンプシャー州の架空の町を舞台に展開される 3幕物の戯曲で、今回の公演は第3幕のみを取り上げている。

*潤色とは: 「潤いを与え、色取りを加える」という文字通りの意味を表す。脚本においては、物語や文章に手を加え、ある程度物語を作り直すような場合を指す。

*第1幕が舞台監督が地質学的、歴史的説明を含めた町の説明をし、「グローバーズ・コーナーズ」が特別なことはないありふれた町であることの説明がされる。医師のギブス家と新聞編集長ウェブ家を中心とした町の一日を描く「日常生活」。第2幕は、第1幕の3年後、ギブス家長男ジョージとウェブ家長女エミリーの結婚式の1日を描く「恋愛と結婚」。第3幕は第2幕の6年後、産褥で死亡したエミリーが、それ以前に死亡したギブス夫人ほか死んだ町の住民と墓場で会話する「死」。進行役である舞台監督によって劇が展開されていく手法が取られている。舞台装置はきわめて簡素で、机や椅子などが置かれているだけで、小道具や書き割りなどはない。すべては役者の動作によって表現される。この手法には日本の能や中国の演劇の影響があるとされる。(wikipediaより)

第3幕では愛する人の死、現実世界と死後の世界について演じています。進行係りの語りと手にしたランタンにより観客は両方の世界へと導かれます。また、照明操作による微妙な空間変化が両世界への移動を助けます。

約百年前の時代設定にも関わらず、近年私たちはコロナ禍や地震、世界各地の戦争により死を身近に感じていることから現代に通じるテーマであると感じます。一日だけでも生の世界へ戻りたいエミリ、それを止めようとする死の世界の家族と友人。エミリの純粋な願望が叶い、誕生日を選んで生の世界へ戻ってゆくが・・

観客は、もう一度生きて会いたい人の存在を考えながら劇に吸い込まれているようです。”あぁ、人間てみんなああなのね、先の見えない人たち”とエミリに言わせる無常観、生きているのか死んでいるのか。観客はエミリの旅に同行して、生きながら死後の世界を旅してまたグローバーズ・コーナーの風通しのよい丘の上の墓地へと戻ってきました。そこは以前と同じ墓地に変わりはないのですが、死後の世界を一度でも経験したという意味で明らかに以前とは違う死生観を持ったことでしょう。

舞台監督1名、照明1名、一人二役ありの配役4名による簡潔で熱のこもった公演。エアリーの小さなスペースを踏まえての舞台装置は椅子四脚のみとシンプルに、場面転換では墓地の墓石と両世界の登場人物たちの居場所にもなります。そして追加の照明設置が普段のギャラリー照明から舞台照明へと効果を盛り上げます。事前の会場視察や照明チェックを経て小さな箱の最大限の利用効果をあげ、延期を乗り越えてこの普遍的戯曲をやりきったゼロ企画メンバーに限りない拍手を送ります。

公演後の意見交流会へは観客全員(15:00-回限定) が参加、公演を終えて安堵の表情の出演者を囲んでなごやかに感想や意見が交わされたことを追記します。


シネマ・チュプキ・タバタを訪ねて

甲府のミニシアター休館ニュースは、日本の映画界が直面している変革期を象徴している。シネコンだけの街になってしまうのだろうか・・

東京や横浜、名古屋のミニシアターは休館後に異なる経営者を得て再開したり、クラウドファンディングで資金を集めて再開に漕ぎつけたり。「やまなし短編映画祭」を三年間甲府で運営して感じるのは、サブスクリクションで自宅で映画を観る人が多いこと。あるいは大駐車場を擁する郊外型シネマコンプレックスに駐車しての映画鑑賞のお得感は否めないこと。アート系、哲学系の映画を観たい人は少ないこと。集客力のある映画だけでは物足りない人はどうすればいいのか?街のなかで映画体験したい人はどうすればいいのか?

というわけで都内のミニシアターを訪問してみた!

参考:「やまなし短編映画祭」記録↓ (2021,2022 記事もあり)

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シネマ・チュプキ・タバタ

山手線北方面はあまり訪れる機会がない。田端駅に降り立って商店街を北へ5分ほど進むと目を引かれる三階建てビル、一階がシネマで二階がオフィス (イヤホン音声ガイド用「字幕吹替」作業など) になっている。

チュプキはアイヌ語で「新しい光」
モザイク細工の小さな看板かわいい
一日目のお目当てはコレ!
「響け!情熱のムリダンガム」
キャンセル待ちで席をゲット
二日目は
「荒野に希望の灯をともす」「哲学の教室」
「響け!情熱のムリダンガム」(音声ガイドイヤホンを借りて)を視聴

で、何が素晴らしいってここは客席数20という超ミニシアター、どうやって運営しているのか興味津々です。すべての上映作品に副音声ガイドを付け、邦画も全て字幕を付けているこのユニバーサルシアターには、料金に障がい者割引システムがありません。障がい者のいる社会が当たり前になるようにとの代表以下、7年間続く全運営スタッフの思いでもあります。

また、創業時にはクラウドファンディングを行い、日常的にサポーターから寄付金を受け付けるなどチュプキのファンを増やしており、館へのリピーター率はかなり高いと納得させられます。わたしも予想外の二日連続チュプキ通いになるとは・・

かわいい赤いシートはゆったり設計で快適
友だちの家で映画を観るような雰囲気~

丁寧なキャンセル待ち対応、ポイントカードやお誕生月プレゼントなどきめ細かいサービス。スタッフの親切で嫌味のない案内にも感動を隠せず

こんな映画館があるなんて初めて知って感激して舞い上がるとー

チュプキ初視聴は「響け!情熱のムリダンガム」インドの音楽青春映画、急きょ配信元のアフタートークが設定されたとのことでラッキー

配信は稲垣紀子さん(左)   音声ガイド声優は水口真名(右)

小さい映画館のフットワークの良さ、急きょトークイベントのプレゼントとは!!しかし驚くことに、稲垣さんは南インド料理店を夫と経営する一インド映画オタク(自称)なんです。好きが高じて日本での配信権(5年間有効)を買ってしまったという熱い人。わたしはインドの打楽器と言えばタブラは知るも、ムリダンガムは初見で初聴なり。南インド発祥の 「カルナータカ音楽」はほとんどが即興で、より理論的で厳密な規則を持っているらしい。打楽器+声楽+弦楽器が即興で奏でられる劇中ライブは変則リズムや超テクニックを駆使してものすごい躍動感にあふれる。若者、家族、恋愛、伝統、身分制度をベースにした秀作に間違いない。翌日は音声ガイド付きでもう一度視聴したのです。

写真撮影に気軽に応じてもらい
稲垣さんの南インド料理店「なんどり」(荒川区)訪問を約束して
視聴用個室

メイン20席の後方に小部屋があるのは「親子室」とでも言いますか、都合で一般の席で観られない人のための完全防音スペース。料金割り増しはナシ、メールか電話で要予約です。小さいお子さんがいて映画館で観ることを躊躇している方や、長く座席にいることが得意でない方のための愛に溢れるスペースです。ここまでチュプキの愛を知ったならもうリピーターは必然ですよね。ありがとうございます涙

「やまなし短編映画祭」常連の
青柳 拓 監督も『東京自転車節』をこちらで上映したそうです。
ウーバーバッグかわいい!

さて、チュプキで二日間4本を観た翌日は当館が定休日、約束していた南インド料理店「なんどり」へと向かいます。

JR尾久駅から徒歩10分
都電荒川線沿いに佇むカラフルなシート看板が目印

南インド料理店「なんどり」に到着

ランチ後に撮ったので一時クローズになってますが、ちゃんと南インド料の定食「ミールス」をいただきましたよ。(写真撮り忘れ)

やはりインド文化に熱い稲垣ご主人と対面
「響け!情熱のムリダンガム」日本各地での上映予告やお知らせや
ペイントで装飾された店内はインド好きが溢れてました。

配信権の買い上げや事後の手続き、そこから始まる日本各地での上映行脚にまつわる告知や実施など。日々ここで料理をしながらアイデアを練ってインド愛を届ける稲垣ご夫妻です。また、日本中のインド映画愛好家の聖地となっているようで、楽しみながら活動の輪を広げてる様子。その行動力にただ感動するばかりです。