Mina Ino & Felix Kroll

井野美奈  写真 ドイツ在住 エアリーインターン(2016ー18)

フェリックス・コロル  ドイツで教員 山梨大学交換留学生(2018ー19)

滞在期間:2025年 1月ー4月

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Mina Ino_ photography, lives in Germany, AIRY internship(2016-18)

Felix Kroll_teaching in Germany: exchange student at Yamanashi University(2018-19)

Residency_January-April 2025

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Open AIRY 再開します!

【Wandervögel /ワンダーフォーゲル】①Zuhause/ただいま

井野美奈とフェリックス・コロルをゲストに迎えてコーヒー&トークを開催。

ドイツでの日常生活のようすや仕事、家族、食事など身近な話題から入り、できたらシリーズ化して何回か開催できたらと考えています。参加者のみなさんからはこれからのトークの希望テーマを共有してもらいたいです。

タイトル:【Wandervögel /ワンダーフォーゲル】

日程:1月26日(日)13:30ー15:00

会場:甲府市丸の内2ー37ー2 AIRY 二階ギャラリー

トーク:井野美奈、フェリックス・コロル

ドリンク:ヒトトナリ・コーヒー

参加費:¥1000 (1ドリンク+おやつ付き)

予約制:予約制:井野美奈インスタ@fotobybeimina までお申し込みください。

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A coffee and talk event planed with guests Mina Ino and Felix Kroll.

We will start with familiar topics such as daily life in Germany, work, family, and food, and if possible, we would like to hold this as a series some times. We would like participants to share your desired themes for future talks.

date: Sun 26th January 13:30-15:00

venue:Artist In Residence Yamanashi [AIRY] 2F Gallery

fee: ¥1000 w/ 1 drink of hitotonari coffee + kuchen

reservations required: Ino Mina Instagram @fotobybeimina

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– Wandervögel (ワンダーフォーゲル) 古語ドイツでは渡り鳥という意味。ワンダーフォーゲル運動にはじまるドイツの自由でのびのびとした文化のイメージとドイツの長くて寒い冬から、寒いけど冬でも太陽光に恵まれている甲府に帰ってきた渡り鳥のイメージ を重ねました。

– 第一回トークは<Zuhause/ただいま> あえて独日表記です。

ダンス『和子たち』

自分の絵の前を嬉しそうにウロウロしている和子

その絵はボールペンで描かれていて青と赤の二色だけ クレヨンも少し使う

とりとめなく話すのだがよく聞き取れない

第一印象は面白い人、自由な人、不自由な人

出会いの場面を明るく楽しくウキウキと表現する

金の無心を断られ次第に人間から遠のき野良猫との世界へ入っていった和子

自宅から強制保護されシマちゃんとの別れを迎える

自由だけど不自由 孤独な人生は果てしなく自由

家族なし、生活の制約なし、繋がりは少々

強制保護時に投げつけたものは何か 自由を手放すことへの不安

抵抗とは生き続けることへのエネルギー

和子とは何か 和子の狂気 和子になってみるという試み

 *神宮司和子 1953生 絵画、短歌 

公演日:2025 年4月26日(土)午後

会場:山梨県美術館一階県民ギャラリー 「PRAXIS展」B室 予約不要、無料

配役:坂本泉(脚本)、浅川洋、川口園子、伊折淑子、鈴木とき

振付け:鈴木つな

音:チェロ 山本護(日本基督教団八ヶ岳教会牧師)、長澤哲夫

Tui Norman & Ceallaigh Norman

Ceallaigh & Tui

Australia

multidisiplin artist

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2024 September, October @Chemin du Bonheur /Hokuto city

2024 November @AIRY / Kofu city

「やまやまとびせいぶつ」
成果物:日本語で芸術・創作を語る Chemin du Bonheur
「○○と私」プロジェクト
指導 細川英雄 先生
企画・編集 言語文化養育研究所八ヶ岳アカデメイア


台湾大葉大学造形芸術学系学生三名受け入れ

滞在期間: 2024年10月1日〜31日

台中の大葉大学彫刻専攻学生三名(プロジェクト「ふれてみる展覧会2024」参加と協力のため来日)

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『ふれてみる展覧会 2024』

10月25日(金)-27日(日)開催 @山梨県立図書館 

*大葉大学および山梨県内教育機関が主催する手で触り鑑賞する彫刻や絵本などの展覧会

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陳冠廷 Chen Kuan-Ting

李愷玲 Li Kai Ling

王詠蒂  Wang Yong Di

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展示タイトル: 「葡道之間」Bu do no ai da

会期: 10月29日(火)・30日(水)11:00-17:00

会場: AIRY 甲府市丸の内2-37-2 2Fギャラリー 入場無料

内容: 彫刻、絵画、オブジェなど

 『葡・道之間』(読み方 Bu do no ai da)というタイトルは、「葡萄」と「道路」を結びつけ、台湾と日本の異文化を探索する作家たちの旅を表しています。 日本語の「道(みち、どう)」は道や路を意味し、葡萄の間を歩行する過程を象徴します。一ヶ月間、山梨で滞在制作した作家たちは、文字通り自分の足で歩きまわり、そこで感じたことを糧に制作に励みました。このタイトルは文化探索を象徴し、自然要素を強調しています。 台湾語と日本語を関連付けて「葡萄」と「道路」「歩行」に関する日本語の音や言葉を対応させた理由はもう一つあります。大葉大学は台中の彰化県大村郷 にあり、山梨と同じ巨峰葡萄の産地です。場所は違えど同じ葡萄の生る大地に立ち、台湾と日本の間にある文化の深い相互影響を好奇心旺盛に感じ取った作家たち。そして若いエネルギーを注いで制作に集中した記録と言えます。


『葡・道之間』 Bu do no ai da 這個標題代表了藝術家探索台灣和日本不同文化的旅程,將「葡萄」和「路」聯繫起來。 日文單字「michi, do」的意思是道路或小路,象徵在葡萄之間行走的過程。藝術家們在山梨縣待了一個月,實際上是自己走來走去,汲取創作時的感受。這個標題象徵著文化探索並強調自然元素。 我們把台語和日語連結起來,讓日語中「葡萄」、「路」和「行走」的發音和單字相對應,還有一個原因。大雅大學位於台中市彰化縣大春鄉,與山梨縣一樣,也是巨峰葡萄的主要產地。雖然身在不同的地方,但這些藝術家卻站在同一片葡萄種植的土地上,懷著極大的好奇心感受到台日文化之間深厚的相互影響。可以說,這是一張專注於用青春活力製作的唱片。

主催:AIRY, 台湾大葉大学造形芸術学系

協力:国立大学法人山梨大学教育学部武末研究室

山梨県立大学人間福祉学部古屋研究室

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到着早々に粘土や木材を入手して制作に入る作家たち
スタジオ訪問者との対話
持参したメディウムもあり現地調達もあり
三者三様それぞれの制作意図に基づいて真剣です!
木材彫刻にアクリル絵の具で彩色
粘土で成形
普段はあまりやらないというドローイングもこの機会に進めます
カラフルな制作プロセス
山梨の自然や風景にヒントを得てドローイング
サルスベリの枝に着想を得て木彫と合わせて動く彫刻を作っています
明日からの展覧会に備えて助け合って準備をします

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いよいよオープン当日朝を迎えて

 陳冠廷 Chen Kuan-Ting

左:Lazy Korean Lady(粘土、釉薬)
Tori(同)
じんましん(同)
懐刀(同)
右:さるすべり( 木、アクリルカラー、バネ )
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上:葡道之間 bu do no ai da (風船、紙、水晶、のり、アクリルカラー、ぶどう枝)
三名の共同作品


李愷玲Li Kai Ling
上:100羽カラスの番人(粘土、釉薬)
下:思い出(紙、アクリルカラー、鉛筆)

王詠蒂 Wang Yong Di
壁面:流雲シリーズ(紙、木製パネル、粘土、クレヨン、アクリルカラー)
台上:出会う(粘土、釉薬)

山梨大学、山梨県立大学から指導教官を迎えて
地域の皆様にも観ていただき満足の表情です
一ヶ月の滞在制作をがんばりました!

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『ふれてみる展覧会 2024』

10月25日(金)-27日(日)開催 @山梨県立図書館 

*上記大学および教育機関が主催する手で触り鑑賞する彫刻や絵本などの展覧会

国際交流展「ふれてみる展覧会」が開催されました。
大葉大学から吉田敦先生と五名の学生が参加しました。

echoes 郁 個展

タイトル:echoes

作家:郁

会期:2024, 9, 21 sat, 22 sun, 23 mon(holiday)

11:00-18:00 (最終日 -17:00)

会場:Artist In Residence Yamanashi [AIRY] 2F Gallery

400-0031 山梨県甲府市丸の内2-37-2

 スケッチブックのところどころに描かれていたのは、楽しそうに静かに佇む人、ハグしてる人、手をつないで踊ってる人、本を読む人など皆どこから来たのか分からない集まり。その一人一人に息をふきこむように、穏やかに過ごす様子を描きました。様々なイメージが木霊のように駆け回り、色・光・音などからインスピレーションを受けたechoes 連作を展示します。

 以前は深く深く水彩絵具を塗り重ねた深く暗い色の絵を数多く描いていましたが、今はぼんやりと明るく、暖かく、自身の気分を落ち着けるようなものになって来ました。

今回展示する連作で描いてる風景は、

・お茶の間 ・道端 ・多元的宇宙の中心 ・パーティ会場など、またはこの要素が共存するような空間です。

 大好きな児童書や絵本に対する憧れの要素も取り入れ、楽しい気持ちになれるような絵を描いています。

 初日のオープニングでは音楽ライブとして、シンセサイザーやサンプラーを使った、普段自宅で録音しているようなゆったりした演奏を予定してますので、ぜひお越しください。

展示内容 

・平面絵画 (アクリル、パステルで描かれた作品)18点

・ドローイング数点

・オリジナルぬいぐるみ 3点

初日オープニング 内容

・カレー(nyon)、コーヒー(ヒトトナリ・コーヒー)の出店 12:00ー

・live…シンセサイザーやサンプラーを使った、普段自宅で録音している時の感じで演奏を予定 15:00ー

・djはbig soup(如無)…半音半農を掲げて活動しているトラックメーカー、dj、野菜、きのこ、キウイ農家

*アナログシンセサイザーの音やレコードから録音したもの、外に出て録った環境音などで構成されています

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郁 個展 「echoes」オープンです!
一年前の作品「hug」 今展示の作品連作はここから始まりました。
日頃使っているスケッチを展示 絵と文でアイデアを書き留めます
自作ぬいぐるみも登場して郁ワールドを形成
初日オープニングを目指してオーデイエンスが集まってきています!
明るく爽やかな色味が増した今回展示の9連作です。
オープニング開始 iku x dj big soup
作家との語らいはスリリングでエキサイテイング

こみち日記 坂本 泉 個展/30 days in Chemin

坂本 泉 個展

『こみち日記』30 days in Chemin

坂本 泉 個展

2024.8.30 (金)ー 9.2 (月)

11:00-17:00   *最終日15:00まで

8.31(土)ワークショップ ’Drawing Zine’  14:00-16:00  5名くらい

同日 ヒトトナリコーヒー出店あり

内容:

作家はオブジェやインスタレーションなど形の残らないものを作っていたが、この数年は基本に戻り愚直に”描くこと”に取り組む。

今回は、八ヶ岳南麓で一ヶ月間滞在制作した成果発表としてすべて新作30余点を展示します。

自然と人のちょうど良い接点、生き物の気配、気になる事象、風景を切り取り

生き生きとした生命感を、家具用の水彩絵の具(ミルクペイント)緑色で表現します。

すべて作家本人が動いて取材した北杜市各地のシーンをお楽しみください 。

また今回は実験的な試みとして短詩を詠み添えております。移動とアート、静養とアートの記録、大人の絵日記として、滞在成果として

会場:

Chemin du Bonheur (シュマン・ド・ボヌール)

〒408-0033  北杜市長坂町白井沢3137-4

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Thomas Lord/NZ

Thomas Lord / NZ

Residency Artist July 2024

New Zealand

Painting, Photography, Sound Art

www.thomaslord.nz

Thomas Lord

Thomas Lord is an artist and educator from New Zealand who works as a lecturer in photography at the Dunedin School of Art. Between 2012-2014 he lived in Yamanashi as an ALT at Masuho and Kyonan Senior High Schools where he formed a love for this area of ​​Japan.

His practice is primarily in photography, but he also has exhibitions in painting where nostalgia, ecology and different modes of time form a common thread between the two media. He utilizes very slow methods of photography to explore the interconnectedness between living things and make representations that ask questions regarding our place in the cosmos. During his time at AIRY he has made photographs and daily drawings of details and often overlooked moments which form a kind of visual poetry of nature, memory and the overlapping experiences of time spent here.

トーマス・ロードはニュージーランド在住のアーティスト/教育者で、ダニーデン美術大学で写真の講師を務めています。2012年から2014年にかけて山梨の増穂商業高校と峡南高校でALTとして過ごし、この山梨への愛を育みました。

彼の活動分野は主に写真ですが、絵画の展覧会も行っており、<懐かしさ><生態学><さまざまな時間様式>がその2つのメディアの共通点を形成しています。彼は非常にゆっくりとした写真撮影技法(サイアノタイプ写真)を用いて、生き物の相互関係を探り、宇宙における私たちの位置について疑問を投げかけるような表現をします。エアリー滞在中は写真撮影や日々のスケッチで、細部や見過ごされがちな瞬間について描き、自然や記憶、山梨で過ごした時間の重なり合う経験を視覚的で繊細な叙事詩として発表します。

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Lecture & Workshop in iCLA 15th July

7月15日、山梨学院大学国際リベラルアーツ学部で講義とワークショップ開催

芸術大学での生活と制作、卒業後の人生について
現在大学4年生と在学生へ自身の体験を話す
卒業後の進路や仕事へのリサーチなど
“最も手の届かないものは、最も魅力的なものである。”
芸術を志す学生に向けてー
担当教授であるサム・ストッカー先生も加わって討論する
トム・ヨーク単独日本公演2024のポスターがサイアノタイプ(青写真)で作られています
サイアノタイプ写真の制作について解説する
印画液を塗布した布の上にトマト苗実物を置く
それを透明プレートに挟んで
アナベルアジサイを挟んでみる
厚みのあるものはたしてどうか・・
黒ペンで透明プレートに直接イラストを描く
印画液を塗布した布の上に描画プレートを置いて感光を開始します
ネックレスを加えてみるなどの工夫も
日当たりを求めて窓際で感光する
プレートと印画布がずれないようにクリップで止めて
この日は曇りのち雨の天気だったので長時間(約一時間ほど)感光してみた
現金、レシートなど身近なものも挟んで感光してみる・・
露光が終わったら感光液を洗い流して乾燥させる
トマト苗
アナベルアジサイ
イラストペンで描いたものはクリアに感光されました
スズランの花一つひとつがクリアーです
自由なライン運びがいいですね

イラストペンで描いたものはクリアに出ました
右下に置いた造花はぼんやりと雰囲気のある感光になりました
日光との共同作業で感光されるため、日光写真とも呼ばれる
19世に発明された写真技法について知ることができました。
デジタル写真全盛の現代において、古い時代の技法を知ることは貴重な経験です。
時間と手数がかかるけどノスタルジーに満ち
地球上に生きることを実感した時間でもありました。
トーマス先生ありがとうございました!

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ーマス・ロード最終発表

Thomas Lord Exhibition “Caught A Glimpse / 垣間見る”

photos, drawings, paintings   

date:July 27th sat, 28th sun 11:00-18:00

*cyanotype photo demonstration & workshop  27th 14:00-16:00

作家によるデモンストレーション&ワークショップ ご参加ください。
*ワークショップ参加者は要実費

venue: AIRY 2F gallery

admission free

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*cyanotype photo (サイアノタイプ写真)とは

青写真(あおじゃしん cyanotype、サイアノタイプ、シアノタイプ)は、青色の発色を特徴とする19世紀に発明された写真方式。日光(太陽光)で印画することができるため日光写真ともいう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%86%99%E7%9C%9F

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エアリー入り口にて開催を知らせるポスターを掲示
いよいよ最終展示が開始です!
作家プロフィールから始まるギャラリー
すべて滞在中の新作で構成しています
写真と絵画をランダムに組み合わせた壁面構成です
やわらかい光の効果が相まっています
山梨で感じた色相をプリントアウトしたもので構成
サイアノタイプで布にアナベルアジサイを感光した作品
(12分割)
エアリーインターン生による通訳が活躍してくれました
デジタル写真データ→12分割→12枚の透明プレートに焼き付ける(コンビニ印刷機利用)→布に感光する→水洗い→乾燥

エアリーでのワークショップ開始
大人も子供も無心に描く楽しいひと時です
この日はiCLAからインターン生二名の協力を得て、英語とフランス語の会話が弾みます
この日は晴天で10分ほどで感光が終了して感光紙を水洗い
そして乾燥へと工程がスムーズに進みます
参加者皆さんも満足の仕上がりでした

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Thomas Lord Exhibition “Caught A Glimpse / 垣間見る”

報告書「インターンとして参加して」

 最近、私の生活は朝6時の目覚ましと植物達への「おはよう」の挨拶から始まるのだが、どうも淡々とそして味気なく過ぎていってしまっているように感じている。オーストラリアに留学していた時はコッカトゥーの鳴き声で起き、珈琲を片手に友達と世間話をしていたのに…と恋しく思うばかりだ。そんなとき、オーストラリアの隣国であるニュージーランド(通称:キウイランド)からアーティスト兼教授のトーマス・ロード教授が山梨に上陸したのだ。

 大学の講義とワークショップ、そしてインターンシップとどれも幸いに参加できた私は、まず大学の講義でトーマス教授に出会った。想像通りというのが正解かどうかはわからないがトーマス教授は温厚篤実そのもので大きな黒縁メガネをチャームポイントにポートフォリオの作り方や写真の影響力を熱心に教えてくれた。ワークショップでは、昔ながらの写真技法であるサイアノタイプを体験し、自然とアートを調和していく新しい視点でのアートに挑戦することが出来た。

 そして週末はいよいよトーマス教授の展覧会「垣間見る」がAIRYで開催された。展覧会では通訳補助をし、トーマス教授と来客されたお客様の通訳に励んだ。「垣間見る」の主なテーマは”見えないものを写す”事であり、展覧された写真と水彩画は自分達が普段何気なく見ている自然に焦点を当ており、トーマス教授の遊び心と子供心がぎゅっと詰まっていたように感じた。どの写真も見えないはずの風や香りに輪郭が縁取られ、写真を通して自然と対話しているような気分だった。

 アートに詳しい人、詳しくない人。アートが好きな人、苦手な人。トーマス教授はアートを珈琲のような身近なものだと気付かせてくれて、アートの壁を取っ払ってくれたように感じる。インターンシップを通し、私は改めてアートが人と人を繋ぐ力があり広めていくべきものだと強く思った。卒業後は山梨を中心にアートを通して地域活性化と人々が息抜きできる場所を提供したいと考えている。

Nowadays, my day starts off with a 6 o’clock alarm and a simple “good morning” to my lovely plants, which feels like it’s slipping by in a bland and tasteless way. I find myself nostalgically longing for the days when I used to wake up to the calls of cockatoos in Australia and morning chats with friends over a cup of coffee. However, my routine took an exciting turn when Professor Thomas Lord, an artist and professor from New Zealand landed in Yamanashi.

While I was fortunate to be able to attend his lectures, workshops, and internship, I met Professor Thomas feeling like he was an old friend of mine. From my first encounter with Professor Thomas was as warm and sincere as I somehow expected him to be. With his charming chunky, black-rimmed glasses, he enthusiastically taught us how to create a portfolio and the possibilities of photography’s influence. During the workshop, we were able to experience the traditional photographic technique of cyanotypes, and were challenged with a new perspective on art that harmonized nature and art.

Over the weekend, Professor Thomas’ exhibition, “Caught A Glimpse,” took place at AIRY. I worked as an assistant interpreter at the exhibition, interpreting between Professor Thomas and the visitors. The main theme of “Caught of Glimpse” was about capturing the invisible. The exhibited photographs and watercolors focused on nature that we often overlook in our everyday lives. The exhibition felt as though Professor Thomas’s playful and childlike spirit was deeply embedded in each art piece. Each photograph outlined the contours of elements like wind and scent, which are usually invisible, making it feel as though we were engaging in a dialogue with nature through the art.

Whether someone is knowledgeable about art or not, or whether they love it or find it challenging, Professor Thomas made us realize that art can be as accessible and familiar as coffee. He seemed to remove the barriers to appreciating art. Through the internship, I have come to strongly believe that art has the power to connect people and that it is something that should be more accessible. After graduation, I hope to focus on using art to revitalize the Yamanashi region and provide spaces where people can relax and unwind. 

文責:Amane Piepszak/ ピップザック雨音 (iCLA学生、エアリーインターン)

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あずさ@訪問記 note よりリンク記事

【AIRY】Thomas Lord 展 「Caught a Glimpse / 垣間見る」を見にいく

https://note.com/azusa183/n/n3dc222b14680?sub_rt=share_pw


落書きワークショップ in 放課後等デイサービス

実施日時:3月30日 放課後デイサービス指導者研修日

対象:みらいっこ放課後等デイサービス 指導者(大人)約12名

目的:テーマ「遊びこそ最高の学び」
 
年度末のこの時期に指導者研修会を計画したデイサービス施設から、アート実技ワークショップの開催リクエストをもらいました。事前に施設代表と話す中で、一日研修の目的は「支援のプロとしての意識を高める」「遊びこそ最高の学びの本質を理解し体感する」とのこと。午前は座学、午後はアートワークショップの日程が組まれました。
日頃から外出・音楽・英語・アート/料理・ゲームなどの領域を設けていろいろな体験の機会を提供している施設です。

さて!お題をいただきました「遊びこそ最高の学び」実践へ

春の庭から採取された植物たちを使って

準備完了!さあ、始めてみよう

水彩絵の具は広めの皿に溶いて
何を描くか決めないで始める

普段はモチーフとして描かれる立場の植物(枝・花・茎)を描く道具(筆)として使ってみる体験、植物による落書きをしよう!

各植物をツールとして絵の具で描いたり押したり垂らしたり

テーブル上に絵の具を用意して周りを移動しながらのワーク、身体を動かすことで新たなイメージが湧いてくるはず

いろいろなツールを試す

大胆で冒険的な絵画が生まれるのは、筆のように思い通りにならないから。描かれるもので描く、存在意味をひっくり返す。

落書きの途中から何か閃いた!

落書きから始まり途中からテーマを持つことももちろんあり

さて作品たちが揃ったよ!

気付きの発表時間は楽しく大切なひととき、見える世界を超えて

まず作者からひとこと
続いて感想を自由に伝え合おう

「最初はやりたくない・・」自由に、好きにと言われると戸惑ったがやってるうちに何かになっていた。いつも子供たちに強いているのかな自分。「自分の思いは人の意見とは違う、失敗も成功もない・・それぞれの人による。何かに見える、何にも見えないとか。作業中の気持ちなど尋ねると話の糸口になる。

みんなの力作が一堂に
味のある線とカラフルなかたまりになった

落書きとは、何を描くか/何も描かない/何もないすべて有る。そして落書きの先へと

いい笑顔で最後の一枚

子どものクリエイティビティを育てるために日々健闘する指導者へのワークショップでした。効率優先の現代は時間や経済にスピードを求め、結果を求められる時代。自ら経験することで体得する学びの大切さを子どもたちに教えるためにまず大人に遊びの精神が欲しい。 「遊びこそ最高の学び」遊びとは~余裕、余白、柔軟さを備えること。そして学びとは~ 自ら経験することで体得する、自分の存在を肯定して生きる意味を知ることか。

改めて遊びと学びについて考える良い機会となりました。

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参加者感想(要約)

”当日は上手く表現出来ませんでしたが、モヤモヤをワクドキ?と表現したいと考えました。”

”坂本様の考えや活動について知らないことが多く、驚くばかりでした。ご自身の考えを行動に移し実践し、続けているバイタリティに感動しました。ワークショップでの「らくがき」はやったことがないことへ挑戦する子供の気持ちになれたことが大きな収穫です。らくがきを始める時、作っている時、講評し合う時々の気持ちの変化を知ることができました。”

” ワークショップの「なんでも好きにしていい」は、本当に戸惑った。自分にとって失敗だと思うことも、人から見たら、そうだとは思わないことを目の当たりにした。自分の価値観を狭めないように、「常に自由な発想」「どんなものでも失敗はない」ことを子供たちへも伝えて行きたい”

” 子どもの何気ない行動や、言葉の中にはその子だけの唯一無二の世界が広がっているんだなと気づくことができ、その行動や言葉の中にはどんな世界が広がっているのか、どんな意味があるのかを考えるきっかけになった。”

” 何か新しい、知らないことをする際の子供の不安を理解して接することが大事、大人の常識は邪魔になることもあると感じました。”

”大人が「正解」を決めない事の大切さを体で感じた研修だった。子どもがどんな場面でどんなものを生み出すかを待つこと、何が生まれたかをそのまま受け入れること。”

” 「尊重」というキーワードを感じた。「正しいか正しくないか」「整っているか、いないか」で見るのではなく、何に興味があるのか?その背景になる行動、原因を考えるアンテナを張っていきたい。 ”

” 子どもの発想力・感性と言う点において気付かされるようなワークショップだった。正解は無いと言う概念は考え方の多様性に繋がる。”

” 久しぶりに絵の具を使用して絵を描いたことが新鮮でした。木や葉をどのように使うか、どんな絵を描くか、人によって発想が違う事が面白く、子供達はもっと柔軟で自由に描くのではないかと感じました。”

” 落書きをすることでテーマや決まりがない自由さの中でどのように進めて行くかということの不安や難しさに気づくと共にスタートをしてしまえばイメージやアイデアが少しずつ広がっていく楽しさや嬉しさを感じることもできた。”

” その時に使える物を使って「取り敢えず描いた」物が意外に他の人から評価される結果となり、「人の気持ちに刺さることの多様性」を気付かされた。”

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ワーク初めにプレゼンする坂本代表
『エアリー&アート制作』
実は美術教師の経験あり
実践に基づいてワークショップを開催した。

『天気雨を待つ waiting for a sunshower』 展示と販売会

作家:大方岳 / 展示と販売 三日間

タイトル:『天気雨を待つ』 waiting for a sunshower

期間:3 月 8 日(金)~10日 (日)11:00~18:00

会場:AIRY 甲府市丸の内 2-37-2

目的:大方岳の日本での活動の区切りとしてこれまでの作品を展示、販売する。

【概要】 私は4月からドイツに渡航して大学院進学を目指します。 そのため日本での作家としての活動はこれまでより静かになります。この展示はその区切りに今までの作品とこれからのテーマを示唆する作品を集めて販売をいたします。 大学卒業の2020年はコロナの年でいろいろな計画が白紙になりました。在学中からインターン として関わってきた AIRY で個展ができたことやそのあとに「かいぶつくんの探し物」<落書きプロジェクト>をできたのは本当に幸運なことでした。その AIRY でこのような展示ができることは 大きな意味があります。 この即売展示ではすべての作品を販売して、購入されたものはその場でお持ち帰りいただけます。もしお好きな作品があればご検討ください。 会場では作家が「似せない似顔絵」(有料)をお描きします。お気軽にお声かけください。

【展示コンセプト】 これまでの活動の中で私はあまり一貫性を重んじてこなかった。その時々で作りたいものや自分 の状況などを表現しようとしてきた。乱雑な思考や、定まらない視点をそのままに表せればいいと考えてきたのだが、どうしてもそれをそのままにできない臆病な自分もいて悩んでいた。そのよ うな活動をしながらなんとなく共通のテーマができていた。それは<不安>や<孤独>だ。だいたいそこから創作がスタートしている。<不安>をそのまま描く、<孤独>から抜け出すために親密性を描く、自分の精神障害の治療を通して祈りというプロセスを考える。など<不安>や<孤独>を起点にいろいろなことを思いつく。頭の中にいつも靄のような雲のようなものがあり、その量が日によって変化するようなそんな日々なので考えがなかなか整理できない。だから絵を描くことやそれによってできたつながりには大変助けられてきた。それは雲から雨を降らせようとすることで恵みの雨や雨のあとの晴れを期待することに似ていると思った。タイトルはそういう意味を込めている。

1997年 大阪生まれ 北杜市育ち甲府在住 

2016年 
山梨学院大学国際リベラルアーツ学部 iCLA 入学

2018-19年 西オーストラリア州パース カーティン大学留学 2019-現在 AIRY インターン
2020年  iCLA卒業

2020年 5-6月 「かいぶつくんの探し物」参加巡回型プロジェクト

2020年 2月 第一回個展「EXHALE」
2021年 5月  第二回個展「LONELy-LOVELy」
2022年 6月  第三回個展「聖堂/Cathedoral」

その他グループ展参加多数


作品のテーマは自認されない感情、性、孤独、不安、パニック障害 など

今回の個展イメージ元絵は
作家が自宅での制作時に作業台としたボード(地板)から
色と形の重なりの中に甲府時代の時間と想いが層になって
今展を紹介する際のイメージとして相応しく
また抽象画として見応えあるものとして選択

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会期中のイベント

3月8日(金)「似せない似顔絵描きます」(有料)〜3日間随時開催

3月9日(土)カフェ・シュン出店(元カフェ・モアラ)

3月10日(日)クロージングライブ (投げ銭)

  16:00- 活版ゾンビーズ/詩・音・おどり

  16:30- SOU sax & piano

  17:00- Pauline ukulele

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地元紙山日新聞から
いい笑顔☺

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Closing Live ❶ 活版ゾンビーズ
Poemreading, Guitars, Keyboad, Violin, Dance

僕がはじめて怪物くんにあった時

AIRYの外階段をのぼったところにある

扉に絵を描いていた

その日訪れた個展の主だとも思わずに

いつも風変わりな面白い人が集まる場所だなあと思って僕は心を躍らせた

怪物くんはどんな時でも絵を描いていた

僕はその背中を真似て

移動するとき

ひとりでご飯をたべるとき

どこでも絵を描くようになった

怪物くんの絵の講義を受けたら

心の向くままに鉛筆を走らせること

そこから浮かびあがった絵柄をもとに作品を作ること

それは僕が文章を書くときとおなじだった

何も考えずに浮かんだフレーズを書いていく

その断片を拾って

つなぎ合わせていくと

気がついたらテーマがきまって

何かが出来上がる

そんな怪物くんは

作品と作品のあいだによく

ことばだけの展示もするようになった

楽しい時に楽しいと言うことも

大好きな人に大好きだと言うことも

一瞬ためらってしまう僕の心に

怪物くんの赤裸々な言葉は

いつも突き刺さってぬけない

それは今もまだぬけない

たんたんと

受け入れたり

あらがったり

少年の日より文学をこころざす僕よりも

まっすぐに自分と

まっすぐに揺れ動く心と

まっすぐに今その瞬間と

まっすぐにまっすぐにまっすぐに向き合う

怪物くんからこぼれだす言葉たちは

毎日研がれた刃のように美しく

すぐには刺さったことにさえ気がつかない

僕の心に美しく

でもグサりとナイフをつきさしたまま

あばよ!って言うのかい

せめてそいつを抜いて優しく消毒して

絆創膏くらい貼っていってくれよ

<かいぶつくんに送る詩(うた):宮田ジョバンニ龍二>

活版ゾンビーズ
Poemreading, Guitars, Keyboad, Violin, Dance
龍二、俊輔、洋子、泉

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Closing Live ❷ SOU/ Sound of Univers

SOU/ Sound of Univers
Theo & Kaho
PIano & Disital Sax

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Closing Live ❸ Pauline

Ukulele & Songs

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Thank you for the all joining to the Exhibition & Live, it is a lovely farewell to Gaku Okata who is heading to German to have more art experiences in April. We wish he will have a fruity time there. Bon Voyarge.