Legend of Urbanism/高橋辰雄

高橋辰雄 個展

Legend of Urbanism~物語としての都市~

ロンドン・モスクワ・北京・東京・パリ・ローマ・ニューヨーク

高橋辰雄/Tatsuo Takahashi

2016年1月31日(土)~2月5日(金)

11:00~17:00

コラージュ、ドローイング

*17:00まで。通常より1時間早いクローズとなります。

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【物語としての都市】

そんなテーマに気付かせてくれたのは、2年ほど前にロンドンから甲府にやって来た若いアーティストだという。

「ロンドンのイメージを外からの視線で作品にして欲しい」

その彼からの思わぬ誘いがきっかけとなり、作家はまずロンドン作品をつくった。続いて次々と若き日に旅した都市や、書物で愛読した都市のイメージが湧いてきて、世界の8大都市をモデルに連作を試みることになった。ヒロシマや上海にも想いは馳せるー作家の創作意欲は止まらない。

作家の物語と観る人の物語が交わる時、新しいレジェンドが生まれるだろう。

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最終日近く、トルコからの若い旅人がふらっとやってきました。ウーフで働きながら日本を旅している女性、その日は仕事が休みらしく市内の面白そうなところを回っているようでした。聞けば国でイラストを学んだこともあるとか。

ひとしきり観たあとで、感想を言うからこっちへ来てーというようなポーズ。急にかしこまって何だろうと思いつつ聞くとーーー

作家がいない時間だったので紙にメッセージを書いてもらいました。意外と上手にひらがなで

「ありがとうございました。日本にはじめて”ルル”じゃなくてきもちがあるびじゅつをみました。”Free mind” とおもいました。

ルルじゃなくて(意訳:ルールに縛られていない)

きもちがあるびじゅつ(気持ちがこもっている)

トルコで日本の美術作品を観たことがあり

「日本の絵はすごくルールがきびしい、完璧に仕上げることが大切」

(どんな作品をトルコで観ていたかは不明、多分近代以前のものか)

と感じていたらしく、高橋作品には少々の驚きと新たな発見があったようなんです。素直な気持ちで作品と向き合って「自由な心がある」と感想を言ってくれたこの訪問者のメッセージは、大変嬉しいとともにトルコでの日本のアートはどのように紹介されているんだろうかと。彼女は旅をしたから、自分の目で現在の日本のアートについて感じることができた。やっぱり自ら動くことは必要ですね。

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