桑山 篤 短編上映会+トーク

桑山 篤 監督
Atsushi Kuwayama

■日時:10月29日(日)13:00ー15:00

■作品:短編映画二本

『また次階!』2017, 10min, Portugal

『また次階!』2017, 10min, Portugal

A Friendship in Tow/Toe

桑山監督自身が出演する滑稽・人情ドキュメンタリー

『フォルナーリャの聖泉(いずみ)』2019, 26min, Portugal

『フォルナーリャの聖泉(いずみ)』2019, 26min, Portugal

Lost Three Make One Found

失恋の傷を癒すために、ポルトガルの伝説であるフォルナーリャの聖泉へ向かう。自らに向き合いながら外の世界に飛び出してゆくロードムービー

■会場:エアリー

Artist In Residence Yamanashi [AIRY] 二階スタジオ

■料金:無料/投げ銭歓迎

■プロフィール

大学卒業後、青年海外協力隊員としてキルギス共和国で活動中、活動先の寄宿制学校の若いラッパーたちとの出会いを機に映像制作を始める。帰国後に映画配給のバイトをしながら自主制作を始める。欧州3カ国が共同運営する大学院でドキュメンタリーの制作を学んだ後、現在はハンガリー美術大学の研究生、海外メディアの日本コーディネーター、学校講師、植木屋見習いなどをしながら長編作品を制作中。これまでの作品は、Hot Docs(カナダ)、Visions du Réel(スイス)、Doc Lisboa(ポルトガル)、True/False(米国)等多くの国際映画祭に出品、国内ではぴあフィルムフェスティバル、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル、東京ドキュメンタリー映画祭に入選。各国の若手映画作家たちと共にドキュメンタリーと周縁について思索・試作する巡回型上映・制作ワークショップ「シネキャラバン」主催。

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”桑山 篤はボーダーレス青年である。”

2010年、中央アジア・キルギス共和国にて海外青年協力隊の現地先輩として桑山を迎えた三森なぎさは彼の第一印象を語る。未知の世界に飛び込む柔軟性と人懐こいキャラクターを持ってあらゆる場面に現れては、新しい単語を覚えてメモに取り、最終的にはキルギス語辞書を作り後輩に残したという。

2015年盛夏、エアリーに初上陸「キルギス・ナリンの3月」を初上映、今回はリピーターとして家族で滞在の桑山監督である。

この10数年間の彼の生活と映画製作の軌跡はいかに?

15名の参加者を得て上映会+トークは始まった。

『また次階!』 2017, 10min, Portugal
英題:A Friendship in Tow/Toe
「7人目の夫になるか?」
「ネズミを喰うか?」
「ブルースリーに憧れている」
坂の街リスボンの階段で同じ質問がまるで儀式のように続く・・
『フォルナーリャの聖泉(いずみ)』2019, 26min, Portugal

英題:Lost Three Make One Found
副題のlost three とは?二つはわかるが、、
『フォルナーリャの聖泉(いずみ)』から
エアリー上映会
小さな会場で終始愛おしい親密感が溢れる時間

最近は一切sns発信なし!何して暮らしてるの?自分が映画に登場するのはなぜ?今回の一時帰国の目標は?次の目的地は?何ヶ国語しゃべるの?現在のステータスは監督?

二本の短編作品観賞後は三森の司会により親密な雰囲気の中でトークが進み、たくさんの質問が続出。すべての質問に丁寧にオープンに応える桑山の姿勢が心地よく、終了時間を過ぎても会話が途切れず。自分の置かれた環境 、周囲の人々との関係性を軸にユーモラスかつ鋭利に描く短編作品に感動。人生の総ては必然と信じて飛び込む度量あり。さらに経歴は変化に富み、現在はハンガリー美術大学にて博士課程 (芸術一般) 在籍中とアカデミックなキャリア形成も進行中である。

父親業をテーマにした新作映画も構想中という桑山監督
2泊3日の短期滞在を終えて桑山ファミリー は
上映会を済ませて次の冒険へと舵を取ったのであった。

久しぶりの滞在作家をエアリーに迎えて

上映会参加者皆さま、開催に協力いただいた皆さま

誠にありがとうございました!!