[Fragile or Little People]展<小さな声で私を伝える>終了

計画当初のメンバー6名に、急きょ長澤哲夫が加わり7名の参加者による展示が終了いたしました。高橋辰雄のキュレーションによる、明確なコンセプトをもった良い展示でした、来場くださったみなさまありがとうございました。

さらに、展示を観た来場者からその日の内に詩が贈られました!早々に朗読が披露され、つくる側と観る側の垣根を越えて、テーマを共有することができました。詩人の 沙羅樹/sarajyu による 「あを/BLUE 」を最後に載せます。

The exhibition finished and thank you very much all of you had come or had interested toward it.  This exhibition had curated by TAKAHASHI tatsuo which has thoutful and clear concept. It has involved  Yamanashi local 7 artist.

Furthermore, poetry was presented within the day from the visitor who looked at exhibition! Reading was announced immediately and the theme was able to be shared across the boundaries each other. Poetry  “あを/BLUE”  by 沙羅樹/sarajyu  is carried at the end.

原 清子 本人と作品「愛犬へのレクイエム」

HARA kiyoko [requiem to my dog]

高橋 萌 本人と作品

TAKAHASHI moe

長澤 哲夫

NAGASAWA tetsuo

金 亮子

KIN ryoko

関口 恭子

SEKIGUCHI Kyoko

渡邉 俊仁 TOSSO

WATANABE  toshihito

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高橋 辰雄

TAKAHASHI tatsuo

poetry reading by TAKAHASHI tatsuo

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「 あ を 」

ひとりは花を描いた

寒さの中で咲く朝顔と小さな野の花を

ひとりは入り口を描いた

とまってほしいしんかんせんをかいた

ちょっとまって  と言葉を添えて

ひとりは俯くカラダから見える景色を描いた

ひとのカラダと カラダに絡む植物と

そのカラダから滴り落ちたのは

血?  それとも 涙?

言葉の苦手なひとは段ボールに感情をぶつけた

段ボールに叩きつけられる 赤・青・黄

彼のカタチ

彼のコミュニケーションのカタチ

ひとりは野の花を供えた

かなしみの時間に曝され

失われたものと同じ色をしていた

ひとりは涙を描いた

決して外からは見えない

脳内を流れ落ちる涙を

かなしむひとは「あを」を描いた

歪にゆがみ  崩れかけて

滴り落ちる…青

あれは  流れた血

あれは  止まらない涙

穿たれた孔から漏れ出す記憶

言葉にしない彼女のかなしみの青

イコンのように

失われたものを包んだものは

失われたものとよく似た色をしていた

あたたかくて  つめたい

つめたい  つめたい

あたたかなものがつめたくなって

つめたい

つめたい。

「あを」の空間

此処に立つ者もまた「あを」になり

ひとつの祈りになる

(沙羅樹)

http://bizpal.jp/eb-nothing/06221

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