[ASIAN REUNION IN SILKROAD] 2010 July 7-30
@BISHKEK ART CENTER[BAC]
Izumi Sakamoto 坂本 泉 x Rahat Itikeev ラハット・イティキエフ
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collaborated by:
BISHKEK ART CENTER [BAC]
Shaarbek Amankul シャールベク・アマンクル
Hiroshi Osamura 長村 裕
JICA KYRGYZSATAN OFFICE
Nagisa Mitsumori 三森なぎさ
ARTIST IN RESIDENCE YAMANASHI[AIRY]
Maitara 麻維多羅
ウズベキスタン首都タシケント国際空港(写真)のりかえ
古いお城のようなクラシックな空港で乗り換え10時間待ち
ウズベキスタンの滞在ビザがないので街へ出られず。。
Via TASHIKENT INTERNATIONAL AIRPORT to BISHKEK KYRGYZSTAN
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まずは招へい先のBishkek Art Center ( B’Art)へあいさつに向かう
ソ連時代の古い〇〇工場がアートセンターに用途変更された施設
半屋外にある石彫作家のスタジオ
こちらは溶接か窯焼きスタジオ、かなり年期入っている
Almagul Bolokovaアルマグル・ボロコバ(左)スタジオ
古い工場建物内部にもいくつかの部屋があって作家たちは自宅から通っている。
会場下見のつもりが歓迎ランチで迎えられて嬉しいサプライズ
遠来の客をもてなすキルギス流のおやつタイム
もうこれは立派な食事では??
マトンの炊き込みご飯、夏野菜サラダ、パン、くだもの
ところでキルギス人と日本人は兄弟説あり!?
魚好きが日本へ行って肉好きがキルギスに残ったというだけあってそっくりだわ
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制作風景と展示、盛り上がったオープニング
IZUMI SAKAMOTO [NEWS] Drawing on Newspapers
newspaper, water color, crayon, chalk
渡航前に日本で読んだ新聞ニュースはキルギスの革命と民族衝突を伝え
覚悟して乗り込んだ現地では意外な平穏さを感じた。
実際に滞在して感じた豊かな緑と静かさとのギャップを表現したもの。
オ-プニングに備えて力を合わせてJICA現地メンバーと準備作業
キルギス遊牧民テント「ユルタ」の組み立て完成
ユルタトップの要部分はキルギスの国旗を配してスペシフィックポイントに。
オープニングではJICAメンバーによる琴演奏披露のステージとして演出。
JICAキルギス隊員による現地での取り組み報告も兼ねた会場風景
三森なぎさ隊員指導による「さおり織り」タペストリーが揺れる。
展覧会 July 23-25 準備完了
Ready for the exhibition opening [ASIAN REUNION IN SILKRAOD]
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オープニング・セレモニーとプレゼンテーションには来賓として
在キルギス日本大使・ドイツ大使・JICAキルギス事務所長の参加もあり
満員の来場者を迎えて息苦しいほどの熱気に包まれて開始。
A Japanese Ambassador,A German Ambassador and A President of JICA Kyrgyzstan Office
participated to the opening ceremony and presentation.
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Izumi Sakamoto & Rahat Itikeev
白い大キャンバス上に伸びやかに表れる色と形
しかしアーティストの姿はいずこ?
キルギス人アーティスト/ラハト・イティキエフによるライブペインティング
タイトル「出会い」日本人作家 坂本泉との出会いを表現
湿らせたキャンバスの後ろ側から描かれていたんですね。
太鼓・琴とコラボレーションした大迫力のライブは観客を魅了した。
Kyrgyzstan artist RAHAT ITIKEEV painted improvisation collaborated with Japanese Drum and Koto.
We all were excited at his live painting, GREAT
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日本文化紹介ではJICAメンバーによる「ヨサコイソーラン」披露
あ~若いっていいわ!!
JICA member performed YOSAKOI SORAN for the Japanese culture introduction.
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【追記 : 2020年】
このアート交流は2010年春に、キルギス首都ビシュケクにあるアートセンター「B’Art」からエアリーへの声かけで始まりました。しかし直後に現地では民主化革命と民族衝突が勃発して内戦状態に、実現はむずかしいかに見えました。未知の国キルギスへの興味は高まるも、外務省海外安全情報とにらめっこする不安な日々。そして現地の情報入手で時間は過ぎて・・「行ってみたい、そこで暮らす人々に会いたい」という一心で迎えた初夏の日、ついに決心してゴーサイン!!
首都ビシュケクがやや落ち着いてきたという現地情報を得て、航空券手配へ。そこからは準備モード一直線でした。プレゼンデータ、持参する作品材料と現地調達するもの、遊牧民を訪ねるキャンプ生活用具などバッグに放り込む。
天山山脈の雪解け水が潤す緑豊かな街路樹、ソ連時代の味気ない建物、自分に似た顔でまったくわからない言葉を話す人々、キルギス人x日本人のアート展に押し寄せて偏見なく楽しみ、うどんとマトンのトマトソース煮「ラグマン」を食す人々と過ごした夏の日々は、私の心に強く焼き付きました。
現地で出会ったアーティスト達とはその後も交流を続けました。東日本震災をはさんで2011年夏にはムサエフ・ヌルデインを、2012年1月にはラハットとアルマグルを山梨に招へいして制作滞在をしてもらうことで、互いの絆を強めることができました。その間には日本から麻維多羅(山梨)が仏教遺跡訪問、山内廉(埼玉)がイシククル湖アートキャンプを体験して経験を積みました。
位置さえ知らなかった中央アジアの国の人々と繋がることの不思議、アートが人と場所を繋ぎます。10年過ぎた今でも鮮やかに思い出すことができるのは、アートが人と時間を結ぶことの証明でしょう。未知に出会う旅、そこにアートが介在することでいっそう心に響く出会いがありました。実現へ向けて取り組んでくれた皆さまに改めて感謝いたします。(坂本 記)