「かいぶつくんの探し物」ジン発行記念 クロストーク
@ユニタス日本語学校
甲府市宝1-20-22 一階ラウンジ
12月19日(土)14:30-16:00
第一部 14:30~15:15
聞き手(ユニタス)と話し手(大方)による「かいぶつくんの探し物」活動報告とジン紹介
大方 岳 2016 韮崎高校卒業
2018-19 西オーストラリアカーティン大学留学
2020 山梨学院大学国際リベラルアーツ iCLA卒業
第二部 15:15~16:00
ユニタス日本語学校学生さん(自己紹介とプレゼン)x大方によるクロストーク
*当日参加者が増える可能性があります
*オーディエンスからQ&A
**予約制**
定員10名 以下のフォームからお申し込みください
https://forms.gle/nJW4GUhp4hNMMjRt9

山梨県出身の若いアーティストを支援しながらコロナ禍における文化芸術の可能性を探り、その成果を広く公開して共有するものである。エアリーでは本年5月末の自粛解除を待って、参加型移動落書きプロジェクト「かいぶつくんの探し物」を開始。大キャンバス2枚を市内10店舗の軒先を借りて移動させながら、通りがかる方々に声をかけて落書きをしてもらった。参加総数は一ヶ月で120名に上った。
その後はプロジェクトの報告とお礼を兼ねて公共の場で展示を行い、同時にワークショップやトークイベントを展開している。そして10月には活動記録『かいぶつくんの探し物』ジンを発行、記念トークイベントで販売を図る。トークの様子を録画・編集してYoutubeにアップする。
また、甲府市において海外青年受入れで長い歴史を持つ「ユニタス日本語学校」とエアリーが共同で事業を共催することで、相互に活動の幅を広げる事ができる。登壇者が出会い、互いの文化的背景やアート経験をクロストークすることで、世界の現状を知り理解を深める。この閉塞した社会状況の中でできること、将来の表現活動の可能性についてイメージを膨らませる。

100分限定印刷
B5版 フルカラー 本文16ページ 中綴じ
¥1000円/一冊
編集印刷協力:大宣堂
/
クロストーク参加作家(ユニタス日本語学校)二名紹介

尹 聖文 (イン セイブン)
中国雲南省出身 25歳
中学時代から文学制作に興味を持ちその後美術分野にも興味を広げる
高校時代1年間アメリカ留学
アメリカの芸術大学でイラストレーションを学び、中国のゲーム会社就職
2021年3月ユニタス日本語学校卒業予定
現在はさらなる技術知識向上のため日本の大学院へ進学予定

–

王 辛顔 (オウ シンガン)
25歳 中国四川省出身
中国天津の芸術大学で舞台デザイン専攻
卒業後一年ほど演劇舞台制作助手を務める
2019年7月来日 2021年3月ユニタス日本語学校卒業予定
日本で大学院の人文学部に進学、能の美学などを研究予定

–

左から大方、尹、王 司会:鈴木(ユニタス)
/
第一部 大方への質問 聞き手:鈴木(ユニタス)
Q1 ご自身のことを教えてください。
2020年3月 山梨学院大学国際リベラルアーツ科 (iCLA) 卒業。 在学中に一年間オーストラリアへ留学経験あり。卒業後の進路(北海道)への就職がキャンセルになり、エアリーでのインターンとコーディネーターとして活動。
初個展「EXHALE」@AIRY
Q2 大学卒業の年に新型コロナウィルスによるパンデミックがありました。キャリアや制作にどのような影響がありましたか?(進路、制作方法の模索、作家活動について)
ギャラリーの閉鎖や人々が集まってのワークショップがむずかしくなった。自分は内面的な感情やネガティブな感情を表現する作家と自覚している。疎外感や暗い部分などことばにできない内なる感情を表現する。海外で美術の研究をしたいという思いを抱いている。
Q3「かいぶつくんの探し物」プロジェクト立ち上げのきっかけを教えてください。
自粛生活が続いた5月に「大きな絵を描きたい」と思った。物語を作りそれに基づいた落書き風ラインワークが立ち上がってきた。自分の制作には特にテーマは設けずに生の感情を描く。
人を集めずに絵が移動しながら人々が落書きを重ねて行くスタイル
Q4 甲府市内10カ所を廻る参加型にした理由とその面白さ難しさなど
参加者が絵を重ねて行くことで自分の思いと違う方向へいくこともあるがそれを認めて楽しむ姿勢。参加者への主旨の伝え方「好きに描く」ということ。
Q5「かいぶつくん」が象徴するものは何ですか?(ストーリー二部でかいぶつくんが飛翔する)
不安に駆られている正体のわからない不気味な生きもの、人並外れた生きもの 。キャンディーを探しているかいぶつくんがそれを見つけて和み慰められる。一時的にでもネガティブを忘れる。
Q6 プロジェクトを終えて改めて伝えたいこと
型にとらわれず直感的に表現すること、自由な落書きで心を開放する。
Q7 作品完成後の巡回展を決めた経緯 (甲府市役所→スタジオペレット→山梨県民信用金庫本店→ユニタス日本語学校)
参加者や場所を提供してくれた方々への恩返し。
Q8 「らくがきワークショップ」を開催したが落書きへのこだわりは?
自分の制作スタイルでもある。参加者に制限を設けない、排除しない。落書きされて嫌なことあったか?あった。しかしそれも認める。
Q9 活動記録集「かいぶつくんの探し物」発行の経緯は?
紙媒体で記録を残すことの大切さ。大宣堂印刷 宮田龍二氏との出会いにより実現できた事に感謝している。
Q10 今後の展開について
来年は南アルプス市国際交流協会へ巡回予定。展示とワークショップ。
/
第二部 大方 岳 x 尹 聖文 x 王 辛顔 クロストーク
Q1 尹、王さんのご自身について教えてください
上記写真キャプション参照
Q2 コロナによって海外で学ぶことに影響はありましたか?
尹:毎食の自炊がめんどう。
王:ことばの苦労 (日本語理解)があった。
岳:海外で芸術研究する希望がある。
Q3 海外で制作するうえで苦労はありますか(ありましたか)?
尹:海外での生活が長くなっているので特にはない。アメリカでも自分のスタイルが変わらなかった。
王: コロナによる影響と同じくことばの問題
岳: オーストラリアで最初はことばの苦労 (英語理解)あり。
Q4 海外で学ぶことで得られること、気づきなどはどうですか?
尹: 他の文化の考え方を知ることで志向が柔らかくなる。中国ではアニメへの理解がまだ低いように思う。
王:研究対象である日本の文化を間近に触れることができる。
岳: 寛容な土地柄が自分に合っていた。路上の似顔絵かきで投げ銭もらった。 アートと人が近いと感じた。
Q5 今後の活動について計画や、実現したい展望などありますか?
尹:自分の作品は商業的なスタンス。クライアント(人、会社)がいて成り立つ。純粋芸術とは少し違うかもしれない。立命館大学院映像研究科に進みたい。
王: 日本の伝統的文化(神社、禅、枯山水など)を学びたい。冷静でシンプルな表現は見る人がイメージを広げられる。
岳:中学時代にサルバドール・ダリをみて現代アートに興味を持ったのが始まり。商業的との境界線は曖昧な時代、どんなものでも純粋芸術に成りえると思う。
/
動画制作(撮影と編集)半澤奈波
/
★ Zoom Up ☆ KOFU 市民レポート ★
甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!
https://blog.goo.ne.jp/kofu-reporter/e/013d7ff0f5c41df67095508c12227ebf