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午後公演がリリース後間もなく満席になりました。お申し込みくださった皆さまありがとうございます。好評にお応えして午前公演を急遽追加いたします。
午前の部
時間:12月16日(土)開場10:15
上演:10:30-12:30
会場:エアリー
予約方法:以下の項目をmoyurusankaku@gmail.comまでお送りください。 ↓以下のご予約方法1~4の項目を添えてご予約ください。
*午前の部にはポストパフォーマンストークお茶会はございませんのでご了承ください。
▽日時
2023年12月16日(土)
14:45開場 15:00-17:00上演 17:15-17:45 お茶会
終演後 「お茶会」という名のポストパフォーマンストーク 30分程度
▽会場
AIRY(アーティスト・イン・レジデンス山梨)
▽もゆるさんかく
山梨に縁ある若い演劇人三名による実験的チーム
演出:みすみ 出演:はるか・ゆうこ
▽参加方法
チケット:無料
※ご予約は必要です。11/15より受付開始。定員20名程度
※終演後、投げ銭のための帽子を置きます。もし作品があなたの琴線に触れましたら、紅茶1杯分お気持ちをいただけますと励みになります。映画1本分、シャインマスカット1房分もウェルカムです。
ご予約方法:以下の項目をmoyurusankaku@gmail.comまでお送りください。
1. 予約者のお名前
2. 電話番号
3. 人数
4. 同行者のお名前(いらっしゃる場合)
▽「お茶会」という名のポストパフォーマンストークについて
公演終了後、そのままAIRYでお茶を飲みながら作品について語らいませんか?AIRYオーナーの坂本泉さんと、もゆるさんかくの3人が作品についてあれこれ話をします。難解だったところ、疑問に感じたところ、笑えたところ、みなさんからもざっくばらんにご意見伺えたら嬉しいです。もちろん、お話しを聞くだけ、お茶を飲むだけも歓迎。
▽ご案内
・上演は約2時間を予定しております。
・ポストパフォーマンストークは30分程度を予定しております。イベント全ての終了予定時刻は17:45です。
・会場のAIRYは甲府駅から徒歩10分程。舞鶴小学校の向かいにあります。
・お車でお越しの際は近隣のコインパーキングをご利用ください。
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【message from YUKO】出演者
私は、この『エアスイミング』に登場する、ドーラとペルセポネーが好きです。でも、いくら想像しても仕切れない。人生のほとんどを、よくわからないままに入れられた病院で過ごすってどんな気もちなんだろう。自分の人生を振り返ると、なんて恵まれているんだろうと思います。
でもそんな状況の中でも、笑いを絶やさず、お互いを支え合いながら自分らしく生きるドーラとペルセポネー。すごすぎるよ。私も2人の逞しさを見習いたい。
話は変わりますが、結婚を機に2022年の春に上京しました。新しい場所、新しい環境、新しい人間関係。不満とかそういうんじゃなくて、だけど、山梨で過ごしてきた私にとって東京での生活は、サイズ感も情報量もキュキュキュッって感じ。
「あれ、私ってこんなに声か細かったっけ?」ってある時びっくりしたんです。このままじゃアカーーーーーン!
腹から声出さないとアカーーーーーーーン!
自分取り戻さんとアカーーーーーーーーーーーン!っていう気づきが、
このもゆるさんかくやろうぜってなった理由の一つ。笑
「ケア」という視点を大事にしている、この『エアスイミング』だけれど、私にとっては、「演じること」自体が、自分を大切にする方法なのかもしれません。
今回も作品に向き合いながら、自分自身と向き合う大切な時間になりました。
そして、私が演じるペルセポネーにドーラがいたように。このもゆるさんかくを一緒に立ち上げたはるかとみすみの存在。ここで2人への愛を伝えすぎると、内輪でやってくれよのノリになってしまうのでやりませんが、大事な2人です。演じる上でも。クレジットに書かれないと思うので、ここで言及しておきたいのですが、はるかのアクティングコーチぶりに支えられています。
さて。私はこの先、どこに流れていくのか、はたまた泳いでいくのか。自分でもわかりませんが、いつも助けてくれる友だち、家族がいるから大丈夫だって思います。私はその人たちのために、社会のために、何が出来るんだろう。
とりあえず、12月16日の本番までは、見届けてくださったお客様に、来てよかった観てよかったって思ってもらえるように頑張ります。誰かの明日への活力になり得るように、頑張ります。
でも、この作品ほんっと難しい!過去イチです!ほんとに役者さんってすごい演劇をつくる方々、足を運んでくれる方々、応援してくれる方々、
そしてドーラとペルセポネーにリスペクトと愛を込めて。もえます!
【message from HARUKA】出演者
今日は最終稽古でした。9月になんかやろうぜ!と立ち上がったもゆるさんかくの初めての本番がすぐそこに迫っています。
今回メンバーそれぞれのテーマや3人共通の目標があるのですが、わたしのテーマは「純粋に俳優として難役に取り組む。きちんと自分の実力に打ちのめされる。」です。予想通り、毎日プロの力士に飛び掛かっては片手で投げられるちびっこ相撲の力士のような気持ちを味わっています。だから出来なくてもいいやなんてことは全くなく本番にむけてあーー!!くやしい!!と楽しくのたうち回っています。
戯曲を書いたシャーロット・ジョーンズが「絶望のコメディ」と評した本作品。
苦しい場面も多くあるのですが、ユーモアと想像力で立ち向かう二人の姿に俳優として救われています。「上手に嘘をつく」という意味ではなく、
「あなたが信じるものをわたしも信じる」という「演じる」という行為。
おままごとのように「演じる」ことでどこにいても自由になれること。
わたし自身、住まいを山梨に移して、プロの人たちだけじゃない、市民の人たちと演劇をつくるなかで「サポート」しにきたのに「引き上げてもらう」経験をたくさんしました。誰かのために、自分のために「演じる」ってなんなんだろう。
仲間とエアスイミングを演じた先にお越しいただいたお客様とどんな景色が見られるのか楽しみしています。ここまで協力してくれた友人、お世話になった方への感謝を忘れずに、本番までの残り数日を過ごします。
どうか楽しんでいただけますように。
【message from MISUMI】演出、音響、照明
僕はお客様に向けたコメントを書くのがとても苦手で、「演出って何を言えばいいんだろう」とぎりぎりまで悩んでいました。
単純に演出をしてみたいという気持ちを持ったのはもう4年くらい前のことです。でも、それ以上に「作品を作っていくにあたって俳優本人にプレッシャーがかかることはあるけど、あえて追い詰めなくても絶対にいいものはできる」ということに取り組みたくて、今回実際に演出してみようと思いました。それが今回できたのかわかりません。でもみんなで出来る限り挑んだと思います。
「エアスイミング」はやればやるほど複雑怪奇で、夢なのか現実なのかわからないふわふわした感覚が今もあります。僕はこの戯曲がとてもすきですし、やる意義があると思っています。もう結末が書いてあるので変かもしれませんが、登場するふたりにいつか救われてほしいと願って稽古してきました。
難しいものに挑戦しよう、と3人で決めたので、諦めずに挑んだ結果を見届けてほしいです。ありがとうございます。
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最後に、
今回、ここエアリーで『エアスイミング』の公演をすることは何か大きな巡り合わせを感じずにはいられませんでした。
タイトル『エアスイミング』のair は「仮の、空想の」を意味して、登場人物のドーラとペルセポネーは隔離された生活の中で生きる歓びを見出そうと、想像上のプールへ繰り出して空中で泳いでみることを試みます。水泳帽とゴーグルを身につけて月へ向かって泳ぐキュートな仕草は、二人の女性の生命力を感じさせる大切な場面です。それと同時に息継ぎによるair「空気」を吸い込むことで過酷な半生を生きながらえる不屈の精神を感じます。AIRY は Artist In Residence Yamanashi の頭文字を取った造語、2015年の10周年記念誌タイトルは「WE need AIR」としてレジデンス施設と空気の両方を指すものでした。
またこの芝居は二人の女性の人生を覆う時代性、家族、労働、女性性などが色濃く影を落としています。特にこの時代の女性のあり方や妊娠出産、家族との葛藤がテーマと言えます。元産婦人科医院をリノベーションしてアートスペースへと改修したここエアリーとの大きな縁を感じます。イギリスでの100年前を舞台にした『エアスイミング』に登場する女性たち、昭和から平成の時代に町の診療所として機能した元産婦人科医院を訪れた女性たち。時代は少しずれていますが、それぞれの時代を背負って生き抜いた女性たちの息遣いを感じずに入られません。
この二点を考え合わせて『エアスイミング』上演は本年のエアリーでのトリを務めて大いに意味深いイベントであり、場所性を踏まえてエアリーをこれからどうして行くのかという未来にまで想像を膨らませる出し物であったと言えます。
「もゆるさんかく」三名には、短期間でこの難しい戯曲をやりきったことに限りない感嘆と拍手を送ります。
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