After 10th AIRY

After 10th について

2015年3~5月に、10周年事業「同時多発どこでもAIR」を開催した。

山梨県内4箇所のAIRを舞台にして、マネージャーとアーティストの協働による滞在制作と発表を実現させた。

これは県内初の大きなAIR事業であり、大成功を納めた。しかし振り返ると、未消化の部分が残るのも確かである。

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初来県の4名の作家たちは滞在で何を感じたのか?

AIRは人々の日常生活に寄り添うことができたのか?

人々は現代美術をどう感じたのか?

言葉の壁はこのままで良いのか?

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10th滞在作家の一人であるアンナ・ゴンザレス・ノグチは、高校生に向けたプレゼンテーションでこう言った。

『わたしの作品を見るとき、オープンマインドで見てください。そして感じたことを素直にわたしに伝えてください、または話し合ってください。アートに正解はないのです。こころを開いて作品を見ることで、何か日々の生活のことが見えてくるはずです。』

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10周年事業が終了して数ヶ月の今、改めてオープンマインドで作品と向き合う方法を皆で考えて実践したい。

駆け抜けた三ヶ月間を振り返りながら、オープンマインドでオープンスペースをつくることを目標に。

『オープンマインドプロジェクト』 期間:~2016年3月

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About After 10th

In March to May 2015, it was held the “We make art at same time in four places” as 10th anniversary.

This was carried out on the stage of AIR in Yamanashi prefecture four places.

And it was allowed to realize the announced stay creation to coopere of the managers and artists.

This is the Yamanashi first large AIR project and it made agreat success. But if you look back, also it is certain that undigested part remains.

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What 4 artists felt staying of first coming to Yamanashi ?

Whether AIR was able to snuggle up to the everyday lives of the people ?

Whether people felt how the contemporary art ?

Whether the wall may remain of this word between Japanese and English ?

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Anna Gonzalez Noguchi one of the 10th artists, said toward the high school students on her presentation.

”When you see my art work, please look with an open mind. Please see and obediently tell me that you feel, or please discuss. There is no correct answer in Art. By looking at the art work with an open mind, you may begin to see that something in daily life. “

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10th anniversary project is finished now, then we would like to think that it is facing the art works anew with an open mind.

While reviewing 3 months that ran through, with the goal of creating an open space with an open mind.

(OPEN MIND project period: -2016 March)

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#1

PRACTICE of TALKING ABOUT ART

アートを話すことの練習@南アルプス市vol.1

2015年10月24日(土)

by FUMOTO

http://fumoto.atelier.link/

終了しました
ありがとうございました!

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PRACTICE of TALKING ABOUT ART in Minami-Alps vol.1

October 24 (Sat) 15:00
Location: Minami-Alps City Citizens Activity Center (Minami-Alps Ogasawara 572-9)
AIRY(Artist in Residence Yamanashi) × FUMOTO will be held to “practice of talking about art in Minami-Alps vol.1”.
Let’s talk about art in Minami Alps with Kofu based artist Sakajiri Yoshie(painter).
“What is Art?” “What you mean artists as a work?”, Talking about “power” of the art, and enjoy the fact that you feel.
Participation is free of charge.

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参加者13名で始まった前半のトークは、金魚鉢ディスカッション(fish bowl discussion)というやり方

ペインター坂尻佳恵の作品つくりから話は進む

日々どんな生活をしてどんな制作をしているのか?

アーティストってどんな仕事?

うしろに3点の作品あり

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金魚鉢ディスカッションでは、中心に置かれた4脚のイスに代わる代わる意見を述べる人が座る。

作家の立場の人、デザイナーという立場の人など

周りの人はやや緊張気味 フィッシュボウルに入るタイミングが難しいかも?

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前半終了してティータイム!

お茶飲みながらリラックスしてここでははなしが弾む

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後半は質問コーナー

全員が質問をパネルに書いて見せ合ったあと、作家が答える。

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「好きなアーティストは?」

「アート(表現活動)を始めたきっかけは?」

「作品を見るときに何を見ているのか?内容?全体的なこと?」

「アートの力について」

「アートとは?前と同じやり方で黙々と同じことを続けるのか、自分なりの独自なものを加味して行くのか。常に独自に手を加えていく、そのことがアート」

「作品を作ることのなかに、感情の昇華や浄化のような意味もあるのか?」

作家が答える場面、質問を書いた当事者が自分の意見として発表する場面、その他参加者が意見する場面など見られた。後半はみなさんリラックスしてトークの「練習」に加わっていました。

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「終了後のアンケート」より

「アートを話す」とまではいかなかったが興味深い意見がたくさん聞けたと思う。

普段は言葉にしないことについて話せた。

人生を楽しくする何かのきっかけになるかもしれないと思い参加した。

アートという言葉は漠然としているのでもっと深く考えたい。

アートという言葉はなぜこんなに自分の中でひっかかるのか?

楽しかったので次は知人も誘って参加したい。

身近にアーティストという存在を感じることができた。

リラックスした参加型だったので面白かった。

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#2

ART ARISES FROM BACCHUS

「バッカスから生まれるアート」

人と人、人とまちをつなぐ

2015年11月3日(祝火)

終了しました

ありがとうございました!

↓↓↓↓↓↓↓↓

https://www.facebook.com/events/973770776019234/

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Dre Britton came to Japan as a participant artist of AIRY10th anniversary in March-May 2015
Dre Britton (Maryland USA)
http://www.drebritton.com
https://www.facebook.com/drebrittonart?fref=ts
It was a renovation under construction to the guest house from the business hotel at that time
And holding a studio in Bacchus while helping the construction work
he did the art creation and presentation.
While reviewing the encounter and creation
for Art is born place and time in the city
we will happily talk with the people to know the time.

Future guest house,
The future of Kofu, Yamanashi,
Future of Art …

Wide in the topic, should that become visible now connecting the past and the future.
Ladies and gentlemen, please come by all means.

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2015 November 3rd @BACCHUS

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(左から)      赤松      吉田      坂本      野田

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司会

辻 佑介

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ゲスト

野田 寛/バッカスオーナー/甲府市生まれ

県内各地で生活後に上京して大学入学 甲府はいわば憧れの街

今は人が減ってしまい寂しさ感じる 大好きな街を盛り返したい

吉田陽祐/バッカスオーナー/福島県生まれ

山梨大学入学を機に甲府へ 卒業後は上京して就職

週末は甲府へ戻って地方生活を満喫していた

坂本 泉/エアリー代表/甲府市生まれ

東京ー富士吉田ーロサンゼルスー甲府

「甲府でおもしろいアートを観たい」から「エアーの持つ社会性に開眼」へ

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モデレーター

赤松智志/「ホステル&サロンSARUYA」オーナー/千葉県生まれ

富士吉田在住 地域おこし協力隊員

富士吉田の街をおもしろくしたい

まずゲストハウスをつくってそこで何が起こるか自分の目で見たい

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@Bacchus

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スライドによるドレ・ブリトン 滞在の振り返り(前半)

10周年事業の概略説明 2015年3~5月実施

海外4作家x日本人マネージャーがペアになって県内各地で同時エアーを行う

・甲府市 ドレ・ブリトン(USA)x渡辺俊仁@バッカスゲストハウス改装工事中

・北杜市 ローラ・ポールド(エストニア)x本杉郁雲@シュマン・ド・ボヌール

・南アルプス市 ヨナ・ハンセン(デンマーク)x依田正樹、荒川史子@FUMOTO

・富士吉田市 アンナ・ゴンザレス・野口(UK)x赤松智志、小林 純@ハモニカ横丁

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@Bacchus

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Q 「ドレ滞在のはなしが持ち込まれた時どう思ったか?当初の印象は?」

野田:

当時ビジネスホテルからゲストハウスに改装工事中で、二階は全部空いていたので提供可能だった

「スペースが欲しい」と言われたので「使っていいよ」と快諾

改装中の現場から廃材を選んで自分のスタジオスペース(二階)へ運んでいた

初対面は暗いアメリカ人だな(笑)

吉田:

親しかったアメリカ人が帰国した直後でさびしかったので、ドレの滞在話はタイミングよかった

会ってみると礼儀正しい印象でとにかく日本語で話したがった

すでに少し日本語を勉強してきていた

3月から毎週末に「破壊飲み会」(昼は壁紙剥がし、夜は飲み会)というイベントをやっていた

廃材を使うアーティスト

坂本:

二人は現場監督のような存在としてドレの日々の生活に関わってくれた

来日直後に粗大ゴミ回収の日があり、大きなタンスなどを素材として入手

親しい大工さんに頼んで、不要になった日本の建具や襖などを入手した

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Q 「4ヶ所へのアーティスト振り分けは?」

坂本:

どのマネージャーと組んでどこで滞在制作するかはとても大切

アーティストを送り込む開かれた場所探しと同時に、マネージメントできる若者を探していた

大きな実験だったがうまくいった


@Bacchus

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@Bacchus

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Q 「3~5月へかけて何が起こったか?」

野田:予想以上に早くみなと親しくなった

特別視はしない

普通に接するとよろこぶ

自然に時間がすぎていった

最後には甲府は第二のふるさとと言ってくれた

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吉田:昼は制作して、週末は飲み会やBBQで友達が増えていった

住みながら改修工事をしていたので朝起きると隣の部屋でドレが音楽をかけながら制作していた

それは自分がめざしているゲストハウスの状態に近い

外国人と地元の人がいて日常の時間が過ぎていくこと

ドレを好きになって彼に協力してくれる人たちがでてきた

雑然としてゴミが積まれていたカオスな部屋が作品の展示室になった「驚き」

飲み会に来たひとがドレのスタジオを訪ねて「かっこいい」

アーティストを好きになってその作品を好きになる

ドレの大型彫刻作品を自宅で預かってくれるひとがでてきた

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@AIRY

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Q 「ドレのマネージメントについては?」

坂本:

マネージャー渡辺俊仁を中心に計画

ヒップホップダンスワークショップ(@舞鶴城信玄公祭り、清里ひまわり、クロストーク「AIRの息吹」県立図書館、その他)

似顔絵屋(@元気祭り、富雪カフェ&ギャラリー、甲府動物園、オープンスタジオ、その他)

アーティストをいろいろな面からみて一人の人間としての魅了を伝える

美術館やギャラリーからのみでなく、生活の中から生まれるものを掬い上げたい

人々にアートの楽しさを伝える

まちの中のいろいろなスペースでその可能性試したい

工事中の建物やまちなかの空きスペースにアーティストを送り込む

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@AIRY

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@ハモニカ横丁「元気祭り」

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@富雪カフェ&ギャラリー

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参加者の声

斉藤:

ホテルとゲストハウスの違いは?

野田:

相部屋形式の交流型滞在施設のこと

安価で気軽に泊まれる バックパッカーの宿

食事は街に出て食べてもらう 一ヶ所で囲い込むよりは街へ出て欲しい

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池戸:富雪カフェ&ギャラリーオーナー

マルシェにエアリーのアーティストが参加することで普段アートに接しない人もアートが身近になる

富雪ーバッカスーエアリーで理想的な三角形を描いている

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出戸:

ヒップホップダンスを一見して気に入った

友達のDJと合わせたらおもしろいだろうと直感でオープンスタジオ時に「AZUMA TOP」を企画

最終的に50名ほどが屋上で音楽とダンスを楽しんだ

いい空間を演出できたと思う

AZUMA TOP@rooftop Bacchus

Photo by www.ichilyn.com

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YOUNG-G from Still Ichimiya

AZUMA TOP@rooftop Bacchus

Photo by www.ichilyn.com

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「甲府での生活でドレの作品に変化あったか?」

3ヶ月の短い滞在中に変化を捉えるのは難しい

日本家屋から出た廃材(建具や襖など)の繊細な作りに興味をもって観察した

これからの彼の制作をを見守りたい

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平野:

ドレが影響を受けたアーティスト「ゴードン・マッタ・クラーク」(米)の研究者

人が去った後のマンハッタン建物を切り取った作品

NY再開発で人が消えた移民居住区の建物を真っ二つに切った作品

作品は写真とパーツのみ残されている

その後グリーン通りに「フード」というレストランをつくりアーティストコミュニティーを築いた作家

http://matome.naver.jp/odai/2139245958446419401

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「これからのバッカスにきたいすることは?」

小嶋:

自分の世代はユースホステルだった

今回は直接手伝えなかったのでクラウドファンディングで協力した

オープンスタジオに来たがタイミング悪く中へ入れず今日初めて建物内をみる

甲府でひとが集まる場所バッカスやエアリーを外へ向けて発信する

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「これからの抱負は?」

野田:

交流拠点を作りたい 海外・県外から人を呼ぶ 山梨から世界へ発信したい

次の店舗計画もあり?

吉田:

垣根を低くしておくと周りからいろいろな企画を持ち込んでくれる

受け入れ幅の広いのが自慢 オープンな受け入れを心がける

その中から幅広い文化の交流が生まれる

先輩方からの提案は必ず何かを学べる

ドレの受け入れがうまくいって可能性を感じた

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通訳 三森なぎさ

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きょう初めてバッカスへ来た方も含めて大勢の方が参加してくれました

ありがとうございました!!!

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後半は「ご近所ソウルフード」で懇親会

キッチンは大忙し

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食パン「丸十パン」xコロッケ、ハムカツ、白身フライ「高野牛肉店」は

絶品!

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正しいいただき方

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芦澤真琴 & 野田 寛