滞在作家ミニインタビュー/オスカー・バーグランド

滞在中の作家へのミニインタビュー

2015年7~8月のオスカー/スウェーデン出身メキシコ在住

通訳の三森なぎさが問います。

/

OSCAR BERGLUND

www.cydoniagallery.com

Interviewed by Nagisa Mitsumori August.2015 at AIRY

/

photo by Yusuke Watanabe

/

1. Please tell me why you wanted to come to Japan.

I came to Japan in 2006 for the first time and stayed in Tokyo. I traveled around and found many interesting places and cultures. This time I was in Gunma for June-July to try one project, but it turned out to be impossible.

(This project is ongoing project. Oscar explained and showed some pictures he had done in Mexico. Take a look his previous works here.

http://www.cydoniagallery.com/oscar-berglund/

He rearranged the inside of houses, or buildings using several of materials or found objects. He tried to do this at Japanese old houses but he couldn’t do)

1. なぜ日本に来ることになったのか、教えてください

ぼくが初めて日本に来たのは2006年、東京にいながら色々な所を旅しました。そして、日本や文化がおもしろいな、と思ったのです。今回は、6-7月は群馬県にいて、あるプロジェクトに取り組みたかったのですが、それは出来ないで終わりました。

(そのプロジェクトとは、オスカーが今でも関わっているもので、前にメキシコで取り組み、完成させた写真を見せて説明してくれました。家や建物の中を改装しますが、身近な所にある素材やオブジェを使いながら、建物内をガラッと変えていきます。彼はそれを日本家屋−日本の木造の家−でも試したかったのですが、できませんでした。)

/

2. So, do they have any themes or titles?

(Pointing at his art pieces on the floor)

Rearrangement is always important theme for me, and those are titled “trial, or unfinished”, not specific titles or names on them. I’m interested in the process of making or building things, or the structure behind paintings so, I don’t usually draw something.

2. あなたの作品には何かタイトルかテーマがありますか?

形を変えること、がいつも自分の中では大事なテーマです。この作品は、「試作、未完成」という名前かな。特に決まったタイトルがあるわけではないですよ。ぼくは何かをつくったり、建てたりする時のプロセスに興味があるので、例えば、何かの絵を描くというよりも、その絵を入れるためのフレームを作ったり、その後ろにあるもの、につい目がいってしまうのです。

/

3. What is your favorite custom in Japan?

Talking about AIRY, its peace is my favorite. This is a perfect place to think and work, I will have another exhibition in Dallas in February so this place and space is really good for thinking by myself.

The favorite custom in Japan? Cities are clean, people are polite, and they have strict codes. So I think I like the society and its function is great. I like Japanese architecture, contemporary art and history too. My favorite cities in Japan are Naoshima, Teshima, Kyoto and I’d like to visit Hokkaido one day.

3. 日本の好きなところ、習慣はありますか?

ここ、AIRYについて言えば、平和な雰囲気がすきです。考えたり描いたりするにはとてもいい場所で、2月にはダラスで展示会があるから、その準備をする為に一人で考える時間があってとても気に入っているよ。

日本の好きなところ・・?町がきれい、人々がとても礼儀正しい、そして規則正しいところかな。社会のしくみ、その土台になるものが日本はすばらしいと思うよ。また、日本の建築、芸術、そして歴史も好きだね。これまで行った場所で好きだった所は、直島、手島、京都、そして北海道にはいつか行ってみたいと思っているよ。

————-

小さなレジデンスで生きたアートを

/

/

/

滞在中の作家アッシュ・コーツ/ペインター/オーストラリア

8/19 作品に使う木製パネルのベースつくりに、近所の中学生(学校では美術部所属)が来てくれた。

作家たちは材料現地調達、いつも国で使っている素材が手に入るとも限らないし、新しい素材や道具に挑戦してみるのもAIRの醍醐味の一つ。アッシュはかなりツルツルの滑らかな表面処理がご要望ーそこで助っ人登場!こうやってジェッそを塗って、水はこんな感じで加えながら・・・と英語と身振りで伝える作家。えっ英語なんて言ってるの??と思いながらもそこは高感度な中学生、彼の言いたいことを素早く理解して見事な助手ぶりでございました。

乾燥ー紙やすりかけの作業を3回繰り返して、この日の手伝いは終了。そしておやつタイム♬

彼の作品に出てくるマッシュルームは、森の中で木々に言葉を伝えたり指令を出している話や、彼の住んでいるメルボルンことなどなど。

小さなAIRならではのポップアップ・ワークショップでした。

小回りの利くことが小さなAIRのメリット、生きている作家とアートとのふれあいを大切にしています。

南木曽ツアー|上映会・祭り・古民家宿

Nagiso tour: movie, festival, traditional japanese hostel

http://nagiso-kyoryokutai.jimdo.com/

https://www.facebook.com/nagisokyoryokutai

/

長野県木曽郡南木曽で活動する「地域おこし協力隊」の伊藤恵理さんはアートで地域おこしを考えています。豊かな自然や残された民家、親切な人々ーこれらの地域資源を元にAIRを始めたいと、仲間と動き始めているんです。今年のAIRY10thで初対面の伊藤さんとはグングン親しくなって、共通の友達を介してドキュメンタリー映画「レジデンス」上映会が計画されました。

そこで山梨から8名の南木曽ツアーが組まれて、夏の一泊二日旅へ。

小雨降る中央道を経て緑濃い木曽路へと車を走らせる。途中道の駅で新鮮な野菜を食べたり、諏訪湖サービスエリアで湖を見ながらそばを食べたりと夏の信濃路を満喫。

陽も傾きかけたころ、上映会場のミンツクへ到着。ここは駅前通りの旧店舗をミニブックショップとして利用しているコミュニティースペースで、

地元の中学生が運営に関わるおもしろい街角図書コーナーでもあります。

/

南木曽ミンツク外観

/

街角図書コーナー

/

さていよいよ本題の上映会開始そしてアフタートーク

南木曽地域おこし協力隊のみなさん、南木曽村役場の職員さん、近くの木曽路ミュージアム学芸員、近年移住してきた新住民など参加

・田舎ではアートの日常性がない

・人と人のつながりが大切

・木曽で芸術祭を開催したい

・地元の人とアーティストをつなげるには?

・ふらっと寄っていっしょにお茶を飲むくらいがいい

・地域のぶどう農家や木工所などと常に連携とる

・プライベートと公立のAIRの違いは?

・公立AIRでは行事やレポートが多くプレッシャーあり

・プライベート(AIRY)は社会に開かれて人が集まってくる。そこへ行けば誰かいる、何かやってるーまちの中で話題になる

・AIRはどんな形でもできるー少しのサポートからフルカバーまで。どんなサポートができるか予め提示する

・人の結びつき強い田舎だからこそできることある

など。

/

/

/

そしてこの日のハイライトである和智埜神社例大祭へ移動

御神輿、夜空に浮かぶ宿場町と行灯

木曽路に響く担ぎ手たちの勇壮な掛け声はなんって言ってたんだろう□

/

/

その後、一夜のお宿となる(開店準備中)「結い庵」へ移動

妻籠宿からお宿まで臨時的に運転をするものの、真っ暗闇で一体どこを走っていたのか?いまだ不明笑

「木曾路はすべて山の中である」ー「夜明け前」島崎藤村より

/

/

/

/

/

/

/

一夜の宿を提供してくれた熊谷洋さんは、4月から協力隊のメンバーで

近所の棟梁に教えを受けながら古民家をDIYで改装中。

古民家探しのポイントは3つで

①魅力的な古民家であること ②シェアハウスやゲストハウスができるくらいの広さがあること ③近くに借りられる田畑があること

だったそう。この3つをすべて満たした物件との出会いは、本人にも南木曽を訪れる人々にとっても大きなラッキーでしたね!外観写真もいい感じなんですが、室内はほどほどに手が入っているというかがんばって直しすぎない仕様です。外見より新しく感じられてそれでいて懐かしいーとにかく落ち着く佇まいでした。オーナー熊谷さんは元IT会社勤務で東京から移住。近々家族も移住してくるとのこと、都会と田舎の生活の違いを心底楽しんでいるよう。それが訪れる人をリラックスさせてくれるーまた帰りたい妻籠の「結い庵」(ウェブサイト近日オープン予定)でした。

Artist Talk in Sundai Kofu High School

山梨日日新聞にて紹介していただきました。
AIRY10周年参加アーティストAnna Gonzalez Noguchiと地元高校生たちとの交流が紹介されました。色々な方の紹介や手助けにより、アーティストの活動の場が広がっていきます。そして若い高校生に英語を使う楽しさやアートの奥深さを伝えることができました。AIRx教育の場-協働の好例です。

/

Kate Hill come back!

/

オーストラリアの作家ケイト・ヒルが戻ってきた!

2011-12年インターンシップとして半年間AIRYに滞在

2013「こうふのまちの芸術祭」参加

メルボルンにて修士取得

2015年6-7月北杜市シュマンで滞在制作

/

http://www.kateehill.com/digging

http://kateehill.blogspot.jp/

http://chemindubonheurhokuto.weebly.com/event-blog

/

ケイトが戻ってくると山梨全体がキラキラし始める

台風の目のような人

彼女の周りで大きな渦が巻き始めるような

普段の生活にケイトがスパイスをふりかけてくれて

当たり前の日常がなんだかとても楽しくなってしまう

そんな魔法を持っている人

アートを通じてそれを教えてくれる人

/

10th Anniversary おめでとう!

10周年なので、メディア露出もまとめてアップさせてください!

Happy Birthday 10 years old anniversary!

/

山梨日日新聞2015年4月29日付

/

朝日新聞山梨版 2015年4月24日付

/

甲府市広報2015年5月号

Looking for the potential of AIR in Yamanashi

/

http://wakamono-m-alps.com/

Looking for the potential of AIR in MInami Alps city Yamanashi, I attended the presentation  the other day.

南アルプス市WAKAMONO大学発表会に出席

地域の課題を共有して解決へのアイディアを持ち寄り

グループごとに発表するという試みです。

山梨の自然豊かな環境を生かしてAIRの可能性を広げ、運営に携わる若者たちが活躍できる場所が欲しい

高齢化や空き家などマイナーなイメージで語られがちな地方ですが

今こそAIRで活かせる地域資源はいっぱいあると確信。

今年の「エアリー10周年同時多発AIR」@南アルプス市に向けて好感触

Happy New Year 2015 – Happy Kofu

新年あけましておめでとうございます

昨年中は皆様とともに多くの時間を経験・共有できましたことに感謝いたします。

さて今年はAIRY設立から10周年を迎える節目の年

これまでの活動を振り返り、さらに10年先を見据えてまいります。

3~5月にはプロジェクトを計画中

皆様の更なるご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

Will be grateful that we were able to experience and share a lot of time with everyone in the last year 2014.

Well this year milestone of the year that marks the 10th anniversary from AIRY establishment 2005,

Looking back the past activities, we will further in anticipation of ’10 destination.

Planning the AIRY 10th project in March – May

Thank you to further your understanding and cooperation of everyone.

/

昨年世界中で聴かれたテンポのよい名曲ファレル・ウィリアムス「ハッピー」

甲府版も作られております♪

8月の滞在作家も2分20秒過ぎあたりに登場しております。

甲府を訪れる予定のある方

一度ご覧になるとまちの様子がわかりますので

どうぞお楽しみください。

AIRY滞在予定の作家が来日前にこれを観ていたと聞きましたので

予習用にもよろしいと思われます。

Last year “Happy” by Pharrell Williams was very porular in the world

Kofu version has also been made ♪

Our residency artist also has appeared per 2 minutes and 20 seconds too.

Somebody who intend to visit to Kofu

You can see the atmosphere of Kofu, please enjoy

Because one artist she was watching this video before coming to Japan.

It is also good to preparation maybe.

↓↓↓↓↓↓↓↓

www.youtube.com/watch?v=DG49Y70cBlg&feature=y

大野智史スタジオ訪問

visiting OHNO Satoshi open studio [after hour party]

@ Fujiyoshida city

26th August 2014

/

/

昼に甲府を出発して富士吉田市火祭りへ向けて

レジデントのジェン、ルーカス、ローラとドライブ

富士浅間神社から本町通りへと神輿は練り歩き

富士山お山終いを告げる勇壮な松明は大迫力でした。

/

そしてもう一つの目的地である大野智史スタジオへ向かう

今月中旬の催しを見逃していたのですが

火祭りの夜にもう一度チャンスがやってきましたラッキー!

/

/

某農機具メーカーの元事務所と倉庫を改装してつくったというスタジオは

高原の澄んだ夜気に浮かび上がる

建物自体が大きなオブジェのよう

特に元倉庫部分は天井高なので大作を含むインスタレーション制作展示には不可欠

8年前から富士吉田に住んで通年制作しているそうです。

/

OHNO Satoshi_3rd from left

/

制作しているスタジオを公開して人を招き入れるということは

とても勇気のいることでもあり

訪れる者にとってはどんな場所から作品が生まれるのか

作家がどんな生活をしているのか興味が尽きませんし

トータルに作品を理解するための一つの方法でしょう。

レジデンスというシステムもその意味では

作家たちがともに生活して制作するというオープンなアートの現場であり

9月にエアリーで開催するルーカスのオープンスタジオへ向けて

大きな弾みになる訪問でした。

/